ネットワーク農縁 新庄発 … 短信集  皐 月


 2018年5月15日
 文責 : 遠藤 敏信

  「日本一幸せな本屋さん」
 3000人のお客さんが自分のために選んでくれた本を待っているという、NHKテレビ「プロフェッショナル自分の流義」を見る。今日、本を読まない、売れないという時代にあって、どんな本屋か興味津々で見る。(かつて私も古本屋を目指した)
 この本屋さんは、自分で読みたい・他人に読んでもらいたい本を並べている。問屋さんから送られてくるのをただ並べるだけの本屋さんではなかった。本を申し込む時にアンケート用紙(本屋さんはカルテと言っていた)の様々な項目に記入していくと、その人の性格が分かってくるという。そして、この人にはこの本が合うのではないかと選んで、1万円分をセットにして送る。送った相手から感謝の手紙が届く。本人は日本一幸せな本屋だという。見ていると顔も語り口も声までどこか養老孟司先生に似ている。日本一幸せな本屋さんおすすめの本が「逝きし者の面影」渡辺京二 であった。私の知らない作者だったので家になく、図書館より借りて一気に読む。幕末から明治にかけて日本を訪れた多くの外国人の目に、当時の日本人がどう写ったか克明に書かれている。つまり今はなくした昔の日本人の心と生活がこの本には記録されている。地元の中学校の図書館から16万円分の注文があり、本を納める時、生徒さんに向かって言った言葉が「本は皆さんの味方、人生の味方」。それは私達にも向けられた言葉でもある。今までそのことを私は何度も実感している。 
【 三原 茂夫 】

   民主党が政権を担った時、“コンクリートから人へ”と公共土木事業から福祉・医療・介護 … へと方向性が向けられたが、再び政権が変わり、ここにきて私たちの地域にも高規格道路の工事が急激に進もうとしている。プレハブの現場事務所があっちこっちに立ちはじめ、ヘルメット姿の工事関係者が農道で出会うことが多くなった。私の田に隣接する(道路予定地の)山林が伐採された。この春、日当たりが良くなったためか、タラの芽が数多く芽吹いた。おかげ様で3回ほど旬の味をご馳走になった。
 【 今田 多一 】

   ゴールデンウィークの頃は神室連峰のそこかしこに生い茂る山桜が満開となる。その様は吉野の山々や謡曲「鞍馬天狗」を思わせ、超多忙な中でも風流を感じる時である。そんな中、神室連峰で登山者1名が遭難、携帯の呼び出しはするが本人の返答がないということから、遭難ということになり、好転時の3日間は捜査ヘリが飛び、遭難者の家族等は連日山に入って探索を続けたが発見できなかったという。そんなことで、6日目に私たちの山の会からも私を含め3名が加わり、2班計8名が入山した。私達3名と家族1名の班はそれまで探していなかった沢コースでの探索。まだぶ厚い雪田や雪渓、スノーブリッジを渡りながら、雪のために荒れた沢を下る。が、発見できぬままじきに、沢から抜け出るという時、同行の家族に別の班が「発見した」との連絡が入り、急いで沢を抜けるとそこに家族らが待っていてくれ、私たちの姿を見るや川向うから「無事でしたー」と大声で叫ぶ。
  私たちは思わず「ワーッ」と歓声を上げ「よかった、よかった」と喜び合った。捜索の基地となっている登山口の山小屋に戻り経過を詳しく聞くと、途中スマホを落としてしまい、雪田で夏道を見失い迷ってしまったとのこと。それにしても、あの寒い悪天候の中6日間もよく耐えしのいだものと驚くばかりだ。
  後日家族からお礼の電話があった。怪我はなく1日入院しただけで仙台に帰宅したとのこと。本当に無事でよかった。同じ山をやるものとしては、戒めを新たにしたところである。
  そしてまた、超多忙な日常が続いている。
 【 笹 輝美 】

   毎年のことだがこの季節は忙しい。眠りから覚めた様々な植物の芽吹きが進み、樹々の葉っぱが日に日に展がる。自然界もめまぐるしく躍動している。
 新庄も早いところでは田植えが始まった。我が家も代掻きに入った。田植えが済むまではとにかく、家族とそれぞれの予定を計りながら作業の段取りを調整する。
 神室山で遭難した女性が、無事でいることが確認され、探索隊とともに下山した。雨風の日もあり安否が気遣われていた。6日間よくぞ耐え凌いものだと思う。
 再び:新庄藩の火消し組をモデルにした今村翔吾作の時代小説「羽州ぼろ鳶(とび)組」シリーズの第5巻「菩薩花」―祥伝社―が11日に出版された。短信集3月号にもちょっと書いたが、これが実に面白い。ドラマ化を期待しているのだが … 。
今回、出版社と新庄市の計らいで、作品を愛する読者への感謝として、新庄産農産物を使った加工品「HINjo  iinya  FOOD」(新庄いいにゃ風土)がプレゼントされるという企画が加わった。この中には、信子が考案した米粉を使った創作菓子も入っている。新聞に掲載されるまで本人も知らなかったという。
【 遠藤 敏信 】


ネットワーク農縁 新圧発 … 短信集 卯 月

2018年4月15文責 : 遠藤 敏信

  ◦ 3月の末から4月にかけて行きの消えた田んぼに群れをなして白鳥が降りている。朝夕を問わず、鳴きながら低空を飛んでいるが、シベリアに帰る準備をしているのだろう。

◦ 私にとって、年に1度の行事というべきとなっている、石巻から宮古までを巡る一泊二日の旅に行ってきた。今回は85歳になるおじさんと一緒だ。あれから7年もたったので、当時の震災を記憶させるものがなくなりつつある中で、唯一強力な遺産が大川小学校跡だ。90人以上の犠牲者を出した現場に立つと、おじさんが突然「すぐそばに山があるのに、何故山に逃げなかったのか」と声を出した。多くの遺族も口にした言葉だ。私もそう思う。しかし当時、ほとんどの人があんな大津波が来るとは思わなかったのではないか。そうとしか考えられない。

 ◦ ニュース速報で、「安倍内閣総辞職」とテロップが流れていい頃なのに、なかなかしぶとい、今回は。         
【 三原 茂夫 】

   新庄も桜の開花は平年より早いと言われていますが、まだこれからです。
  春の農作業の準備が忙しくなってきました。育苗ハウスの設置、整地、育苗箱への土入れ。私はこの18,19日に種まきを予定しています。
 4/8、今年も“湯殿山”を祀る。そがき(雪囲い)を取り外し、村を流れる堰にガードレールの取り付けを隣組で行い、皆で一杯飲んだ。この冬、病気入院したKさんは参加したが、Mさんは足が痛いということで欠席だった。集まった皆は、高齢化について話題となり、村では作業受託組合を作るという。まとまるか。       
【 今田 多一 】

   先月中旬以降雪どけが急速に進んだものの、4月に入ったら雨の日が多く作業ははかどらない。庭木等の雪囲いを解いて、その材料を片付ける作業は今日14日やっと終えた。今月初めまでウルイの促成栽培に使っていたビニールハウスの片付けも終えたばかりで、稲の種蒔きの準備作業が次々と待っており目が回る。
   加えて今年は長年使ってきた機械がダメになっている。18年使った田植え機、43年使った育苗器、それに12年の自走型草刈り機だ … 。それを新品で買い替えるには多額の資金が必要で減価償却積立分として、いくらかは備えていても頭が痛い。幸い、育苗器だけは親戚で不要となったものを頂いてきたので助かった。規模を拡大すれば生産コストが下がって … 、などと思っている現場の人はいない。コストが最も低くなるよう自分たちで考え、見極めながら皆、頑張ってきたのである。これからも真に持続でき、しかも楽しい農業であるよう努力してゆきたい。        
【 笹 輝美 】

   雪が多かった割には、春の雪解けがめっぽう早い。田畑はすっかり地面があらわれツクシやふきのとうがニョキニョキ伸びている。ふきのとう味噌を味わい春を感じた。我が家は今年、例年になく早いペースで作業が進んでいる。すべて息子に任せているが育苗箱に床土を詰め、種もみの芽出しを済ませ、あとは頃合いを見て種まきである。気がかりはパイプハウスにビニールを張りたいのだが、天気次第、雨だと仕事にならない。風のない早朝をねらうしかない。
 さて、雪の里情報館で今、新庄のアマチュア写真家Mさんの「星空を紡ぐ」という写真展が開かれている。ロケーションと構図の良さ、長時間露光による絵は何とも不思議な、神秘的な、心落ち着く空間を醸し出していた。そういえば、新庄は星空がきれいな地と紹介され話題となったことがある。夏の星座「織姫」「彦星」は天の川をはさみ新庄の真上を通過する。旧萩野小学校ではグランドに寝そべって星空を観るという粋な学習時間があったという。

 翻って、日本の政権周辺がごちゃごちゃして、無駄な時間を費やしテイタラクな状況になっている。「記録」があるのに「記憶」がないなどと言い張り、ひたすらシラを切り続ける。詭弁を弄し「膿を出して国民の信頼を得る」というトップ本人こそが膿の元凶なんじゃないかと私は思う。                  
【 遠藤 敏信 】

ネットワーク農縁 新圧発 … 短信集  弥 生


2018年3月15日
文責 : 遠藤 敏信

   2m近くあった雪も今では半分位になり、陽ざしにも春を感じられる季節になった。毎年この時期山スキーで田んぼ近くの山を回ってくる。去年と同じく雪に残された動物の足跡がとても少ない。農道を除雪して堆肥を積んでいる所があり、近づいてみたらキツネが日向ぼっこをしている。私を見つけても逃げようとせずじっとこちらを見つめているだけ。「しまった。カメラを持ってくるのを忘れた。チャンスだったのに」痩せていて冬毛なのに美しくない。栄養が足りないのがひと目でわかる。やっと逃げようと堆肥から雪の上に上がろうとジャンプするが、届かない。体力を消耗させまいとその場を離れたが、雪どけまで生きることが出来るだろうかと思った。このキツネと比べて悪いのだが、安倍首相、麻生財務大臣、菅官房長官の3人には政界で生き残ってほしくない。まさに見るに耐えない状況である。
                              【 三原 茂夫 】

   まだまだ家の回りや田んぼには相当な雪が残っている中、水稲の細目表が配布された。今年の作付け計画を組まねばならない。そして転作をどうするか。田んぼ1枚ごとに品種などを記入して提出するのである。担い手不足や高齢化と言われて久しい。私の村を見ても60代が大半で、70代も頑張っている。そういうことで、農村はかろうじて保たれている。
 農村を疲弊させておきながら自作農主義を捨てる「農地法の改正」、“モリ・カケ”の裏で成立した「種苗法の廃止」。
「農家の自家増殖原則禁止」に意義あり(現代農業4月号334P~)に同感。自家増殖の余地あることこそ、多様な農業を可能にするものと思う。
【 今田 多一 】

   新庄も雪は収まり、ようやく天気予報から低温注意報が流れなくなった。気温の上昇だけでなく、風が吹くと雪どけは更に進みやがて又、熊やイノシシ等の動物たちが活動し始めるだろうし、杉花粉が黄色の吹雪となってまき放たれるであろう。そして、植物たちも雪がとけだしたところからすぐに顔をのぞかせはじめる。近年、雑草退治に米国モンサント社の除草剤「ラウンドアップ」等が使用されるようになった。雑草の根まで枯らすからだが、成分の「グリホサード」はWHOが発がん性があると認定しているものだ。国内では過去いくつかの除草剤が発がん性を理由に使用が禁止され姿を消してきたが、何故かラウンドアップ等は発がん性があるとは報じられていない。そのような除草剤を毎年、複数回作物に直接かける農法。雑草は枯れても作物は枯れることはない遺伝子組み換え作物や、乾燥を早める為に、収穫前に作物の茎葉を枯らせてしまうやり方。このような方法で作られたものを食べたいと思いますか?
 今年も問題山積の経済情勢である。しっかりと見定めていく必要がある。
                               【 笹 輝美 】

   3月に入って暖かくなり雪解けが進んでもう積雪がピーク時の半分ほどになりました、思ったより順調に春の農作業に進めそうです。
 2月の短信集で平昌五輪が北朝鮮に利用されているようで批判的なことを書いたが、もし北朝鮮の核廃絶が実現すればこんな素晴らしいことはない批判は撤廃したい。                             【 星川 公見 】

   2月14日の197cmをピークにこの冬の雪は収まった感がある。今日15日は高気圧が張り出しているとかで気温16℃まで上がったそうだ。これは5月初旬の陽気だという。この分だと思いのほか雪どけが早まるだろう。
それにしても、この時期が来ると条件反射的に思い出すのは、あの地震、あの津波だ。犠牲者は22000人以上。復興は遅々として進まず、原発事故の影響もあり73000人が今なお避難生活を余儀なくされているとのこと。あの日から7年。「もう7年か、まだ7年か」。
“三寒四温”、冷えと暖かさをくり返して春が近づく。     【 遠藤 敏信 】





ネットワーク農縁 新庄発 … 短信集  如 月



2018年2月12日
文責 : 遠藤 敏信

1月29日、新庄市は「豪雪対策本部」を設置しました。設置基準は自治体によって相違あり、新庄の場合は150cm。2月12日朝、積雪深174cm。まだ積もる気配。暮らしは、とどこおることなく、動いています。

   連日の真冬日が立春前に比べ、いくらか寒さは和らいだものの、低温注意報は出っ放し。しかし積雪の方は4年前のような豪雪とはなっていない。とは言え、降った雪はその日のうちに片づけないと後が大変となるため、ほぼ毎日、朝と夕方は除雪作業を行っている。これからはすべてのものが凍てつくような寒さにはならないとは思うが、まだ油断は禁物。
 それにしても、近年世界中で頻発している天変地異。紛争や軍拡競争をしている場合ではないと思うのだが。そして、自国で必要な食料は自国で生産することが、敗戦を経験し、戦後の食糧不足を経験した教訓と考えるが。     【 笹 輝美 】

   新年を迎えたばかりと思っていたら、早いものでもう2月の半ばになっている。ついでに言えば、今年数えで70歳になってしまった。気持ちはまだ若いままなので、心と体のバランスがとれない状態で老人の仲間に。まさに「光陰矢の如し」である。70年を振り返って、日本に限って言えば、人類を長い間苦しめてきた疫病を医学の進歩により、農業技術の改良や、飢饉による飢餓と過酷な労働を、ほぼ克服することが出来た。
 そして何より、戦争や内乱のない平和な時代に生まれ生きることが出来たことに感謝している。                       【 三原 茂夫 】

   新庄も北陸に負けず劣らず10日ほど連続して雪が降り続けた。雪捨て場となっている家の前の堰が、皆一斉に運び入れるので詰まってしまい、水が流れなくなり捨て場に困り果てた。1月上旬、10日くらい降らなかったこともあり倍返しの雪となった。でも、冬至の頃と比べると朝・夕の陽は確実に30分以上長くなった。
人間は勝手なもので、気温が5℃くらいとなり陽の光が明るいと春のきざしかなぁと思ったりするが、また大雪の予報が出ている。       【 今田 多一 】

   立春を過ぎて少しは暖かくなったようだが、雪の降るのは変わらない。湿った重い雪が降るようになった。今年の冬は長くなりそうだ。春が待ち遠しい。平昌冬季五輪も政治色の濃い五輪になってしまいいつもより関心が薄い。やはりオリンピックは純粋なスポーツの祭典の方が良い。早く春が来ねがなー。  【 星川 公見 】

   2月10日、川崎の“こどものいえ・もも保育園”に出向きました。農縁新庄とは15年来のお付き合いで、園児たちの給食用のお米として、無農薬栽培米を5分搗きで届けています。
手前味噌づくりは今回で5年目となります。申し込み者が多い、ということから、今年は2回の教室が組まれました。食に関心を持ってくれる方々が増えることは嬉しいことです。若い母さん方が言うには、「保育園の給食を毎日食べている子供たちの方が、本物の味を知っていて、子供たちから教えられている。」とのことです。こうなると、保育園の姿勢・運営(子供たちの食に対してのこだわり)がいかに素晴らしいことか、改めて知ることになります。“もも”の職員スタッフに、心から感謝申し上げます。
  

                      【 遠藤 信子 】


   遅ればせながら、紹介します。去年3月、“「火喰鳥」― 羽州ぼろ鳶組 ―”、今村翔吾・著 / 祥伝社文庫という小説が発行されています。舞台は江戸、頃は俗的に言えば、田沼意次が幕政を摂っていることから、「剣客商売」の秋山小兵エや「鬼平」の長谷川平蔵の頃か、ちょっと前あたりか。新庄藩の江戸屋敷に属する火消し組の活躍を描いています。で、7月に2作目「夜哭烏」、更に、11月、3作目「九紋龍」が連作として発行されました。京都生まれの若手作家がなぜ、“羽州新庄藩”江戸屋敷詰めの“ぼろ鳶”と呼ばれる火消組をモチーフにしたのか、興味は尽きない。今後の展開が楽しみだ。
                                                 【 遠藤 敏信 】

積もる雪は、音もなく静かに降る 2月12日朝

新庄発 … 短信集  正 月

2017年1月16日


文責 : 遠藤 敏信


みな様のご多幸をお祈り申し上げます。今年もどうか宜しくお付き合い下さい。

 年末年始雪が少なく大変過しやすく、“もうかったな”と思っていたら、ここにきて連日、雪が降りっぱなしである。このあと、1週間も雪だるまの予報マークであるが、昔から明日の天気だけはやはり、誰も予想がつかない。
去年まで足腰が痛いなどとはあまり思わなかったが、65歳になったとたん、ガタが来た感じである。テレビのBS放送を見ていると、健康サプリメントのCMがやたら多い。「ホントに効くのかな」、と思いつつ惰性で見入ってしまう。これも何かしら、健康に不安を感じている日中ヒマな中高年層の視聴者をあてこんでのことであろうが、キャッチコピーが実にうまくわが身に重ねてしまう。CM恐るべし。
【 今田 多一 】

 村の神社に奉納する注連縄(しめなわ)造りは80歳から一番若い私、67歳まで数人のメンバーであった。去年の暮、造り手に40台の若手が加わり、皆これで注連縄造りの伝統が守れると大喜びをした。完成した注連縄を前に御神酒が予定量を超えたのは言うまでもない。それにしても、日本の国の周りの国は品のない見たくもない顔ばかり集った。米のトランプ、露のプーチン、中国の近平、北朝鮮の金、そして日本の安倍。傲慢不遜を絵に描いた人たちばかりだ。  
【 三原 茂夫 】

 この冬は雪が少なく正月9日の成人の日までほとんど雪が降らずに田んぼの稲株が見えるほど雪が少なかったが10日から降り始め止まずに降り続ける、正月は雪が無くて良い正月だったが降り始めると止まずに降り、雪がもつもつと積もる(見る間に雪が積もっていく様を表す、新庄・最上地方の方言)
   この大雪はスキー場などは喜んでいるが一般の生活は大変だ、雪かきで時間と体力が消耗する、雪国はそれなりに大変です。本年も宜しくお願い致します。
【 星川 公見 】

 私の村には種々の神様が祀られている。鎮守としての地蔵尊、火伏を願っての古峰山、秋葉山、雨乞いとしての雷(いかずち)様、山の神とお稲荷さんは山仕事の安全・五穀豊穣を願ってであろう。
 毎年元旦にはその神々・子どもたちと一緒にお参りをするのが普通であったが、近年お参りをする人がめっきり少なくなった。農業が軽視される中、農耕につながる文化も衰退してゆくのであろう。
 新聞を開けば毎日毎日カイカクばかり。農業改革がいつしか農協改革に変わり、最近は露骨な農協潰しである。協同組合の歴史は古いが、何故生まれたのか?
言うまでもなく組合員の利益をまもる為である。更に言えば資本の収奪から何の力も持たない人たちが結集して自分たちの生活を守る為である。
 苦労して育て、収穫したものを資本の手先となった人たちに足元を見られて、安く買い叩かれても、売らなければ収入とはならない為、腸を煮えくり返すような悔しさの中、売らねばならなかった昔のことを証言する人は現存している。
 購買品も同じ、言い値である。そんな口惜しさの中で、農民は農協へ結集してきたのである。商社も保険会社も銀行も慈善事業を行っているわけでもない。あくまでも、利益を得るためで、儲かれば経営者と株主で山分けである。
 協同組合はそうではない。利益剰余金が出れば組合員に種々の形で還元されるのだ。人口減少の中で経済界が更なる利益を追求する時、協同組合とりわけ農協が目の上のタンコブなのである。
 新自由主義の亡者たちにしてみれば農協が握る金融・共済・購買・販売の各事業を、ぶんどりたい。彼らの、そんな狙いがうかがえるのである。正月から又ぼやいてしまった。今年も頑張ります。どうぞ宜しく。          
【 笹 輝美 】

 最近この先どうなるのか、などということを考えないようにしている。考えれば不安の方が多く、気が滅入ってしまう。無心になってタダ出来ることだけをやりとげていきたいと思っています。今年もよろしくお願いします  
【 遠藤 信子 】

 1月10日の昼頃までは、「今年の冬は楽でイイな」などと雪の少ないことを喜ぶ会話がよく交わされた。午後からみぞれになり、夕方から雪に変わった。以来、降りっぱなし状態で100cm超。思い出すのは、6年前の2011年、東日本大震災が起きた年だ。アノ年も正月5日夕方までは雪がほとんどなかった。それが5日夜から降り出し、2月1日には積雪200cm(累積840cm)に達したのだった。ここは、冬に雪が降って当たり前の風土なのだ、と改めて思う。   
2017年1月15日 鳥越正月神楽
【 遠藤 敏信 】

新庄発 短信集  …  師 走



2016年12月16日

文責 : 遠藤 敏信

   年を重ねるたびに、時の流れが速くなったと感じられる、と多くの人が言っている。特にそれを実感するのが12月だ。振り返ってみると、充実した一年だったとは言えない過ごし方をしてしまったようだ。
 今年の川崎・東京での交流会も多くの会員の皆様に支えられ、無事に終えることが出来ました。又、訪問先での笑顔と心のこもったおもてなしにただただ感謝です。 
                              【 三原 茂夫 】

   白いものは(雪)は遅く降るほどありがたい年代になってきましたが、新庄は確実に根雪の様相です。
今年も、 1210  もも保育園の冬まつり
1211  遺伝子組み換え映画祭への参加、鑑賞  
          午後:「ネットワーク農縁」都市会員との交流会
1212  鎌倉モンタナ修道院を訪問
 毎年のことですが、実際皆様方と顔を合わせることにより、印象と記憶がより残ります。本当にお世話になりました。             【 今田 多一 】

   昨年までとは異なった収穫感謝祭となってしまいましたが、例年と同じく、沢山の皆様に参加していただき嬉しい限りです。そして私たちの訪問を受け入れて下さった皆様に感謝とお礼を申し上げます。3日間にわたる一連の交流を通し、来年のまた頑張れる元気を貰い、新庄に帰ってきました。本当にありがとうございました。
 今年も天変地異におそわれ続けた一年でしたが、幸いにも新庄はさほど影響を受けることなく実りの秋を迎えることが出来ました。何時どんな災害に見舞われるかわからないこんな時だからこそ安全な食物を安定的に生産する為、最大限に努力する事こそ、応援して下さっている皆様に対しての使命だと、肝に命じているところです。
 今地方は人口減少が進み、急速に衰退の道をひた走っており、諸々の問題が連鎖的に発生し起っている。少子化は言葉を失う。認知症の増加が大きな問題となっているが、私が周囲を見て思うのは幼児がいる家の老人に認知症が非常に少ないことから、この二つの関係は偶然ではないのではないかと思ってしまう。
 何もかも欧米の真似をして、2世代3世代同居は前近代的な人たちがする事といった風潮が社会保障費を膨らませてきたのではないだろうか。
 地方の主産業である農業・林業に従事する人たちが労働に見合った収入を得ることが出来ず、次々と離れていくのだが、それをエコノミストたちは自己責任で片付けてしまう。だが、私はそうは思わない。TPPもFTAも他の自由貿易協定も対等な条約協定など、歴史を見てもあったためしがない。それらが私たち普通の生活者にとって救世主でないことは、いずれわかることである。
 どのように社会・経済が変わっても地域に残った者は、自分たちのコッミュニティを守り、自然環境を守り、黙々と共生の道を歩み続けるだけである。そして、都市と農村の共生を追い求めて … 。
 今年も一年間、本当にありがとうございました。         【 笹 輝美 】
(註)TPP環太平洋経済連携協定 アメリカ、日本など太平洋に面する12か国が対象となる貿易協定。日本は今国会で政権党の強行採決で各国に先駆けて批准した。
まもなく就任予定の次期アメリカ大統領は脱退を表明。
FTA主に2国間による自由貿易協定

●  毎月の米の発注・精算のとりつぎ作業とともに、農縁で関わった交流会を列記してみます。220   手前味噌づくり実践講座(もも保育園)川崎
326   「雪調を考える会」の賄い(新庄)
6 4   笹巻づくり実践講座(もも保育園)(川崎)
867 大豆畑トラストツアー(賄い)、(Sさん泊)新庄
92425 まける米稲刈りツアー(賄い)
116   Uさん歓迎会(新庄)(Uさん泊)
1112   農縁米の話と試食交流会(東京外神田)
121011 もも保育園冬まつり・農縁交流集会(首都圏)       
   農業の6次産業化の波に乗ったわけではないのですが、一昨年から無農薬栽培の米・野菜を利用・加工を施しての、菓子作りに取り組んでいます。目新しさもあってか、とても好評です。そんな中での出前ですので、やりくりが大変ではあります。が、農縁活動を通して、直接消費する方々とつながり、接することが出来、お互いの思いに共感することからエネルギーを貰っています。皆さんとの関わり合いが、日々の暮らしの中での楽しみなのです。         【 遠藤 信子 】

   「農縁20周年記念誌」を作ろうと原稿を募っています。今も、手紙・ファックス・メールが届いています。も少し期限を延ばし追加募集をしたいと思います(年内中)。まだ間に合いますよ。よろしく、です。
 12/1、ユネスコの国際会議で“新庄まつり(82426日)”の一連の行事が世界の無形文化遺産の一つに認定・登録されました。素直に喜びたい。びっくりポン 今年もつき合っていただき、ありがとうございました。感謝。  遠藤 敏信