新庄発  短信集 … 弥 生

2019年3月15日
文責 : 遠藤 敏信

新庄のこの冬の最大積雪深は121cm。(2月13日)
累積657cm(雪氷防災科学センター)とのこと。  
今年は雪どけが早い                

◆今年の正月に「元気そうで何よりだ」と声をかけたら「来年のオリンピックを見てから死にたいものだ」と笑いながら答えていた、大正15年生まれのおじさんが、誤嚥性肺炎で2月末にあっけなくこの世を去った。誰もがあと2、3年は大丈夫と思っていたのに、人の生死は分からない。もちろん私も、あなたも。
◆遠藤さんが絶賛してやまない作家・今村祥吾氏が新庄で座談会をした。作品に新庄藩という名前が出ているだけで、司会者をはじめ挨拶に立った市長や関係者がそろって35歳の作者を「先生、先生」と持ち上げる。まんざらでもない顔をして関西弁で自分の作品を売り込む姿は吉本の芸人を思わせる。今どきの人気作家とはこういうものか、と思いをあらたにした。
同時に開催されている新庄・最上の火災や自然災害を、江戸時代から平成30年まとめた年表は渾身の力作だ。ぜひ見学してもらいたい。災害の多さに圧倒される。3月31日まで「ゆめりあ 体験館内」
【 三原 茂夫 】

◆この冬を振り返れば、やはり暖冬で積雪量も少なかった。ここのところ雨の日も多く急速に融雪が進みつつある。一部には稲株が見えはじめた田んぼに、白鳥が落ち穂をついばみ、北に帰る準備をしている。でも、夕方から久しぶりにまた、雪が降ってきた。
◆むの たけじ展 ― 大正・昭和・平成を生きたジャーナリストの歩みを辿る資料展を見るために、秋田県雄物川資料館に行く。「個」の戦争責任を取り、朝日新聞社を退社し、地方秋田(横手)から日本の深い矛盾を問い続け、週刊「たいまつ」を発行し続けた。その「たいまつ縮小版」の全巻が展示されていた。
 昨年2度のガン手術に耐えて、多くの著作物が刊行された。多くの人がむのさんの考え、思想、行動を必要としたのはやはり、社会が悪い方向に確実に向かっている証拠なのではないか! 政界では、安倍一強の中、次から次へと戦争法案と言われるものが国会で決められる。
― 数の力は暴言。質の力こそが本物のデモクラシー と、様々な むのたけじさんの言葉の色紙が壁一面に展示されていた。
【 今田 多一 】

 先日、ラジオで山形のシンガーソングライター山口イワオさんという方がいることを知った。私の脳ミソにはもはや彼の歌の歌詞もメロディーもインプットしておくだけの容量が残っていないが「サスケネェー」というタイトルだけは消えていない。「サスケネェー」は「差しつかえない」がったもので「差しつかえない」の他に「いいから、いいから」、「気にしないで」、「心配しないで」等の意味が含まれている。寛容が失われ、トゲトゲした今の社会にあって何ともほっこりする、地元を大切にする唱であった。
 以前は方言や地方を小馬鹿にしたような、特にお笑いと言われる番組があったが、それを地方に住む者たちもそのまま受け入れてきたこともまた事実である。
その土地の気候・風土とそこに住む人たちの知恵によって、長い年月をかけて様々な技術や医・食・住そして学びの文化が育まれてきたのである。決して私は国粋主義を奉じている訳ではないが、何もかも米国の真似をし、地方が東京の真似をするのは滑稽に思えてくる。私たちもサスケネェー精神で自分の住む地域を守っていかねばと考えてしまった。
【 笹 輝美 】

  白鳥の北帰行が始まった。群れはV字編隊を組んで飛んでいく。通常3月末から4月のはじめ頃に見られる光景なのだが今年はちと早い。季節の動きが早いのだろうか。田畑には30cmの雪が残る。
 3月11日を迎えると、どうしても2011年に思いがとぶ。東日本大震災だ。その日の夜は停電。灯りはローソクと山用のガスランプで、「こんなこともあるな」気分でいた。甘かったと思う。翌日、昼頃、電気が回復。テレビの映像が思いもよらぬ光景を映し出していた。町が、津波の濁流で流されているのだ!
犠牲・行方不明となられた方2万人超。あらためてご冥福を祈ります。
 そんな事態に更に追い打ちをかけたのが、原発事故だ。収束への道は果てしなく遠い。いや稼働する限り終末へと向かい続ける。もろく、不安定な、曖昧な中に今の暮らしがあることを思う。そして、また思う。あれから8年 … もう8年。
 【 遠藤 敏信 】

 暖かな冬です。積雪も例年の3分の1です。新庄の冬のイメージは4月の上旬まで雪のある風景なのですが、もうすでに田圃が見え始めているところもあります。
自分の百姓感では1年を半分にして6ヶ月周期があり、冬日の暖かさが夏日の低温に、山の雪が草々に無くなり、水不足か夏秋の野菜の不作か、現状の天候からそんな思いにかられています。昨年は7月の猛暑による水枯れ地区の農作物の減収、8月の豪雨による田畑の決壊と大変な補修費でした。
 国の根幹をなす「主要農作物種子法」を廃止する法律が昨年4月に成立しました。それから1年経過、内容を知れば知るほど日本国の食を、生命を脅かす内容であることに気づくのです。この件について、農縁新庄の生産者間で話し合った末、新庄市議会に「種子法の復活を求める意見書」を提出するよう請願書を提出しました。
3月議会にあたり所管の委員会に請願の趣旨説明のため出席し、自分たちの意見を述べてきました。委員会の議員の中には、好ましく思ってくれない方もおられましたが、全体の中では採択されるようです。
 近年の日本国、低迷方向に見えてならんのです。安倍さんの口からは「命を未来へ」、「息をのむような美しい田園風景日本」などと言葉巧みに語られますが、もっと日本国を真剣に深く、本当を追求してのリーダーであってほしいと思うのです。
自分の想いを述べました。3/14             
【 高橋 保広 】
 













春ま近、白鳥が北へ群れ飛ぶ 

新庄発 … 短信集  如 月

2019年2月15日
文責 : 遠藤 敏信

●新庄のこの冬の雪の山場は超えましたが、家の前の田んぼにはまだ1m位の積雪があり、春の予感はまだである。

 TPP11、日欧EPA、昨年9月には安倍とトランプが日米TAG、次々国家の枠を超える協定が結ばれる。経済が暴れまわる様である。
 昨年12月、農縁の収穫祭(於、東京)午前の部で、「TPPと遺伝子組み換え法は
リンクしている」というテーマで元農水相・山田正彦氏の記念講演会があった。その中で、水道法改正、漁業権の民営化等今まで公共と言われていたものを規制緩和し、多国籍企業などがもうけやすくする地ならしであると言う。私には貿易協定の中身など詳しくわからないままであるが、堤 未果・著「日本が売られる」は分かりやすかった。
【 今田 多一 】

●連日のように父親に虐待され死んだ「心(み)愛(あ)」ちゃんのことが報道されている。学校に父親に暴行されていることを伝えているにも関わらず、学校の先生も児童相談所も幼い命を救えなかった。前にも似たような事件があったが、どうして自分の子供に対して報道されているようなむごい仕打ちが出来るのか不思議でならない。どんな心境になったら無抵抗な子供に、あんなひどいことが出来るようになるのか、何回考えてもわからない。万葉集で「しろがねも くがねも玉も 何せむに まされる宝 子にしかめやも」と詠んだ山上憶良を生んだこの国で!!
【 三原 茂夫 】


●農縁新庄の年間行事の一つ「味噌づくり教室」の指南役として今年もまた先日上京してきました。2/9、“もも保育園”。(恒例化8回目、人気が高い、限定13組)
2/10、同じ川崎市の“木月キッチン”を会場に2セット(合わせて13名)。
 日本食に欠かせない食材の一つ、味噌。近年農家でも自家製味噌とはいかなくなってきています。そんな中、消費地で「作れるものなら作ってみよう」と興味を持って下さる方々がいることは嬉しい限りです。参加された方々は、作る体験の新鮮さと、おいしい味噌の出来上がりを待つことの愉(たの)しみに浸ることができるのではないでしょうか。
【 遠藤 信子 】
●この冬も峠を越し、少雪ではあるが新庄はまだ寒い日が続く。が節分を過ぎてからはビニールハウス内の温度は一段アップ。ラジオを相手に忙しい日々を送っている。そしてそのラジオからは嫌なニュースばかりが流れてくる。
 日々進歩する筈の人間が逆に下等に向かって歩んでいるように思えてくる。何でこうなってしまったのだろうか。
【 笹 輝美 】

●ずうっと風邪などひいたことなく過ごしてきた。この冬インフルエンザが猛威をふるっていることを知っても、他人事として「気をつけてお過ごし下さい」などと、えらそうに注意を促しても来た。
 ところが、である。急に悪寒が走り、発熱し、鼻水が垂れ、胸まで痛みだすではないか。かかりつけ医で受診。鼻の粘液検査一発でインフルエンザと判明。「5日間、日曜まで外出をさけて下さい」とのこと。わが家史上初の感染。そのためただいま、蟄居(ちっきょ)中。
みなさん、どうか気をつけてお過ごし下さい。
【 遠藤 敏信 】


新庄発 短信集 睦 月

        2019年1月15日
文責 : 遠藤 敏信

謹賀新年

皆様のご多幸とご健勝を祈ります
今年もよろしくお願い致します  農縁生産者一同


 新年おめでとうございます。と言っても私自身としては、又一つ年をとってしまった訳で目出度くも何ともない。そんな風に感じてしまう此の頃である。
それでも今のところ、降雪が長続きしないため、比較的のんびりとした日々を送っている。
 以前は農耕民族であるが故、自然のすべてを神としてあがめた証とも言える正月行事をはじめとする年中行事が数多く行われていたが、忙しくせわしい世の中となり、農業収入の占める割合が低くなった事等もありほとんどが消滅してしまった。
 私の若い頃は「均衡ある国土の発展」が盛んに叫ばれたが、聞かれなくなってからは久しい。新自由主義に憑かれた亡霊たちが、「日本に農業はいらない」とまくしたて始めた頃から、この国も狩猟民族へと転化をし始め、決して満たされる事のない強欲が富と低賃金労働者を漁り、世界中を跋扈する。
 普通の民衆はどんな理由があるにしろ、殺し合いは望まない。古今東西、国益の名の元、戦争を始めるのは富と権力を手にしている者たちであることを私は忘れないようにしたい。しかし、いつもそのような事ばかり考えている訳ではありません。今年も体力保持に努め、百姓頑張ります。そして山にも登ります。どうぞ宜しくお願いします。 
【 笹 輝美 】

 年末寒波と1/8日頃、1日で30cm以上の雪が降り続け、一時積雪94cmとなったが、その後は穏やかな日が続き、雪も沈んだ。
 「雪」、年をとってくると降らないとやはり楽である。でも、熊の出没と雪下ろし等で発生する事故は、必ず県内ローカルニュースで放送される。この冬、山形県では、早くも6人が亡くなったという。私の物置小屋の屋根は低いのであるが、下ろさなければならない。気をつけて。
【 今田 多一 】

 今年で平成が終る。30年間、国民の幸せと国の平和を祈り続け、行動した天皇であった。沖縄をはじめ、南方の激戦地で、海に向かって深々と頭を下げ、祈る姿が今でも私の心に焼き付いている。
【 三原 茂夫 】

 今村祥吾という若い作家がいる。昨年、短信集でもちょっとだけ触れた。改めて紹介したい。まだ若干34歳の青年なのだ。知ったかぶりはすまい。彼が著わした、そして私が読んだ本を羅列するにとどめたいと思う。
 「羽州ぼろ鳶組
シリーズ① 〜 ➆(祥伝社文庫)。いずれも新庄藩江戸屋敷に属する貧乏藩の火消し組の活躍を描く。
 「くらまし屋稼業」①、②、③(ハルキ文庫・角川春樹事務所)
 「童の神」(角川春樹事務所)第10回角川春樹小説賞受賞
 「ひゃっか!」- 全国高校生花生けバトル ―(文響社)
 一昨年3月のデビュー以来、短期間に何と多くの物語を生み出していることか。新庄でのトークショーでは「ぼろ鳶組」は⒛巻ぐらいまでは構想ができているとのこと。今後がとても楽しみだ。今年も宜しくお付き合い下さい。  
【 遠藤 敏信 】

今のところ雪は少ない

今のところ雪は少ない

新庄発 … 短信集 師 走

2018年12月16日
文責 : 遠藤 敏信

●9日、今年も多くの人たちの協力を得て収穫感謝祭を終えることが出来ました。心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
 さて、年末になると「光陰矢の如し」を実感している人が多いのではないでしょうか。70歳になると平均寿命まであと10年となり、今まで遠いところにあった終着駅が目の前に見えてくる。そんな訳で、今年読んだ本の中で特に心に残ったのが「死を見つめる心」岸本英夫・講談社。 昭和39年に発行された古い本なので図書館で借りるのがベスト。新聞で紹介されたのを見て知り、感動のあまり、続けて2回も読む。
死後、天国も極楽も余り信じられない人達に様々な切り口で死を考えさせる。著者は高名な宗教学者。
【 三原 茂夫 】

●8日、川崎市の“もも保育園の冬まつり”、9日、池袋での”収獲感謝祭“、10日鎌倉の”モンタナ修道院“を訪問。途中、新庄のとなりの家からケイタイに電話が入る。「家の前が積雪と屋根からの落雪でふさがっている。病院にでも入院しているのか」と言う。雪に通じる道を排雪をしていないので何かあったのか心配しての事であった。
 帰って来て、さっそく除雪作業をしようとしたらトラクターのエンジンが始動しない。バッテリーをつないでみるがかからず、農機具屋さんを呼ぶ。ハンドル下にあるセンサーの配線がネズミに食われていると言う。今年は早めに排雪バケットを装着し準備をしていたのだが、やはり物事は予定通りにはいかないもんだ。
 収獲感謝祭では毎年のことではありますが、実際に顔を合わせるのはいいもんだ。同窓会の感じもする。そして皆様方にはお世話になりました。     
【 今田 多一 】

●“収穫祭”、また今年もたくさんの方々に参加して頂き、有難うございました。参加された方々、共催し会場を提供して下さった‟ワーカーズコープの“皆様、そして東京側スタッフの皆様に改めて感謝とお礼を申し上げます。
 また、収穫祭前日の“もも保育園ふゆ祭り”では子供達とふれ合いながら楽しい時間を過ごすことができました。
 3日目には前からお伺いしたいと思っていた横浜市の“笹山保育園”へのご挨拶が叶い、忙しくも充実した3日間を過させて頂きました。
 毎年のことながら、いつも感じるのは沢山の方々に支えられていることであり、人のつながりの素晴らしさであり、百姓としてのやりがいである。
 規模拡大一辺倒の今の流れからは、私達は外れているも、経営の多様性は尊重されるべきものと私は考える。
 11月30日、国連において「小農と農村で働く人びとの権利に関する宣言」(小農宣言)が採択されたことをメディアは報じていない。(日本は議決を棄権)
現在のコストの考え方は、「今、自分がより利益を得ること」のみの視点からだと思う。それゆえ、どこぞの国を真似て規模拡大まっしぐらなのでは … 。
世界的には小農が再評価されてきているとのこと。環境や共生の視点に立てば当然のことと言えるのではあるまいか?これからは雪と格闘しながらウルイの促成栽培でビニールハウスにこもりきりとなる。3日間でお会いした方々の事を思い出しながら、ほどほどに頑張ります。      
【 笹 輝美 】

●11月下旬に仏事が続きました。折々に自分を気にかけてくれた方がいなくなることは、とても、寂しいことです。

 久しぶりに首都圏での収獲感謝祭に出かけました。「むくつけき男どもが毎回大挙して臨む中に、まかない事にはカアちゃんが入ったほうがより大きな力になる」との思いで、ツレに代わってもらってきました。誤りない選択だったと思います。今回は別々ながら2人とも参加。
“もも保育園”との交流は、園児たちの給食に供するお米でのつながりや、手前味噌づくり、笹巻きづくり、冬まつりでの餅つき・芋煮など多彩。もっとつながれ、と思います。会員の皆さんとの“収獲感謝祭”は池袋のワーカーズ・コープさんとの共催により、会場の手配など、とてもスムーズに運んだと思います。今回、午前中に学習会を持ったこともよかったと思います。“種子法廃止”にともなう影響に関して講演された山田正彦氏(元農水大臣)の語りはとても分かりやすく示唆に富むものでした。その前段、山形県というよしみで、多忙の折り馳せ参じて下さった 舟山やすえ氏(参議院議員)の挨拶でのご指摘はまさに的確。改めて共感を覚えたところです。エールを贈りたい。
一連の行事に協力して下さった世話人の皆様に改めて感謝致します。
【 遠藤 敏信 】

新庄発 … 短信集  霜 月


2018年11月15日
文責 : 遠藤 敏信

●今年の稲の収穫とその関連作業が終わり、植木等の雪囲いとうるい根株の掘り取り作業も終わり、越冬野菜の収穫とその畑の後片付けを残すのみとなった。
 それにしても今年の稲作は近年にない不作となってしまった。とりわけ無農薬栽培は過去最低の収量に終わった。天候不順以外の原因としては穂の数を不足させてしまった事と紋枯れ病の多発によるところが大きい。紋枯れ病菌はカビの一種で前年に発生すると稲わらや畔の枯草等の下で越冬し、翌6月頃気温・水温が上昇してくると活動が活発となり、田圃の水面で浮遊している菌が稲の水際の茎に侵入し、徐々に下葉を枯死させ、8月上旬には上位の葉をも枯らしてしまう。結果、登熟不良となり未熟粒や死米が多くなり、減収となる。
20年近く同じ圃場で無農薬栽培を続けてきた結果、その発生が年々多くなってきていたのだが … … 。
 これから雪の降るまでの間は山の植林地の手入れを予定している。樹種によっては幼木に雪害が目立ち、その対策として杭を作り支柱を立てたり、枝打ち・間伐等である。森の中で汗を流すとやや鈍くなっている脳ミソと体が活力を取り戻したような感じとなる。
【 笹 輝美 】

●先月の中旬、天気もよいので紅葉を見ようと秋田県側から鳥海山のふもとを巡る。漫画家の矢口高雄が描く「ふるさと」に出てくるような村落が続く。鳥海山にある5合目の駐車場で「日本一週の旅5日目」と書いたバイクを見つける。話を聞こうと近づくとまだあどけない顔をした青年が気軽に私の質問に答えてくれた。
「浜松を出て太平洋側を走り、北海道を回って、帰りに日本海側を通って九州まで行き、四国も回って今年中には家に帰る計画だ」と言う。
 荷物いっぱいのバイクの後ろ姿に「今度の旅はこれからの人生で必ず力になる時がくる。交通事故に気をつけて!!」と声援を送った。
【 三原 茂夫 】

●稲刈りを終え一息ついた頃、夏野菜の茄子の枯木の片づけをする。7月から9月まで3か月も食べられる野菜は他にない。葉物の野菜などの食べごろ適期は一週間ぐらいである。夏は“ばっかり”料理の代表格である茄子だが、やはり助かる。本当に世話になった。
 ◦ 8月初めと末、2回のゲリラ豪雨で崩れた田んぼの畦畔を直そうと、刈り取りが終ってまもなく、重機のリース屋さんにユンボを手配した。が、11月まで予約でいっぱいと言われる。あれからまもなく一月、未だ連絡がない。雪の降る前に直しておきたいのだが。
【 今田 多一 】

●雪囲いにまだ手が回らない。周囲は皆用意周到に済ませているのに。越冬野菜の取入れもこれからだ。以前なら11月の半ばには霜が降りたものだが、近年は冷え込むことが少ないように思う。
 先日、「南米ペルー沖にエルニーニョ現象の発生を確認」という記事があった。今年は暖冬になるのだろうか。この現象は1年ほど続くという事だから、という事は、来夏は冷夏?などと余計な考えが先走ったりする。
 ところで、そばの生産量が激減状態だという。北海道産が打撃を受けた影響が大きく、山形県も集中豪雨のあとが残る。我が家の場合、7月末1町歩に種を播いた。発芽は揃ったものの8月5日の大雨で、作付面積の半分が冠水し、やがて消滅してしまった。今でさえ輸入ものが多い中、市場ではとって代わられるのだろうか。
それにしても種まきから全てホームメイドで仕立てたそばは、うまい。
【 遠藤 敏信 】

新庄発 … 短信集  神無月

2018年10月15
        文責:遠藤敏信

   7月のあの天気はどこへ行ったのやら?大豆畑草取りツアー以降、雨 雨 雨、しかも降雨量が半端でない。為に稲刈りは遅々として進まず、しかも田面はぬかるみ苗代のごとし。コンバインがハマらないように注意して時間をかけての作業となる。
そして籾摺りをしてビックリ。田圃での見た目とは異なり、平年を下回った昨年よりも減収、というありさま。その原因としては、出穂までの異常高温により稲体の体力消耗が大きいだろう。加えて出穂後、最も登熟が進む時期に低温と日照不足にさらされた事によるものと考えられる。故にクズ米ばかりが平年の2倍の量だ。
 このような結果は、どんなハイテクを駆使しデータを活用したからといって解決出来るものではない。
 収穫作業が大幅に遅れ、好きな山へも行く事ができず少々イラついていている自分である。果ては、「お義父さんが植えた玉葱はダメ、アスパラもダメ、イチゴもみんなダメ」と、それらを楽しみにしていた息子の嫁に言われてしまい、百姓としてのプライドを傷つけられてしまったが「気にしない、気にしない。ただ前進あるのみ」である。
【 笹 輝美 】

   稲刈りを終えた。9月の雨続きの天候と用水路のU字溝からの漏水があり、一部の田が軟らかく田んぼの隅に稲杭を敷きぬかるのを防いだ。作業は今年も難儀した。
 私の村では稲作総面積の1割がえさ米である。8月下旬ホップロールにして牛のえさ用に回す。飼料米とホップロール。昔は一粒の米も大事にしたが、今や牛のえさである。それゆえ、稲刈りを終えていないのはごくわずかだけになっている。
 まずは刈り取りを終え、少しホッとしている。        
【 今田 多一 】

   ・13日に稲刈りを終えた。今年は未熟米が多く豊作とは言えなかった。
近くの山々も紅葉が始まっている。

 ・11日の      NHK「まんぷく」を朝2回、昼も見て、3回とも泣いてしまった。テレビを見ながら涙を流すのは久しぶりだ。出演者が皆うまく、とても演技しているとは思えないくらいにその役になりきっている。誰が言ったか忘れてしまったが「この世に生まれて誰もが自分を演じている。それがその人の人生となる。自分で生まれてくる国や時代、両親さえ選べない。運命としか言いようのないものだ」
  この世では自分で描く台本どおりにはいかないことの方が多いが、最後の幕が下りる時に、自分を演じきった満足感からくるここちよい気持ちの中でこの世を去りたいものだと、このドラマを見て思った。         
【 三原 茂夫 】 
   15日、稲刈り終盤ようやく天気予報に マークが目立つようになった。刈り取りをあと4日残している。
それにしてもこの秋は雨の日が多く、外の作業が進まなかった。加えて、事もあろうに長い間(20年)連れ添ったコンバインが壊れてしまった。操作機能をコントロールする中枢・電子制御が効かなくなった、のだという。しかも、もうその部品の在庫はなく、生産もされていないとのこと。機械に頼らなければ作業は進まない。さてさて、買い替えの選択しかない事態に。
メーカーの違う2機種を試乗運転した。当節当たり前だが、すごく性能がイイ。便利だ。今の機械は更に電子制御化され、農業用でさえマシーンと呼ぶに値する。でも、肝心なところはマニュアル操作でも生きる機械であってほしい、と思う。
必要不可欠だとは言え、半端でない高い買い物をした。
しばらくぶりに”はえぬき“の白米を炊いてもらった。うまい今年は在庫しておこう。【 遠藤 敏信 】
幼稚園の子らが稲刈りに来た1011(E)


新庄発 … 短信集  長 月

2018年9月15日
文責 : 遠藤 敏信
 8月5日(夕)~6日未明と8月30日~31日未明にかけて新庄は50年に1度という大雨に遭遇した。

● 先月2度も大雨になった新庄は、今までないくらいの被害が出た。しかし、西日本に台風が上陸した映像を見てびっくりしてしまった。大阪では屋根が吹き飛ばされ、車がコロコロと転がる。この台風が新庄に来たら、わが家も飛ばされビニールハウスも全壊したに違いない。
 そして続け様に、北海道に震度7の大地震がおそう。全戸停電、交通はストップ。何と脆弱な国だ。
【 三原 茂夫 】

● ※9月2日(日)、村神楽を行った。“五穀豊穣・家内安全・悪魔払ってチョトナー”の掛け声と太鼓をたたきながら村の各家々を門付けするのである。玄関先で獅子おどりをし、獅子頭の口で“頭病みしない様に、風邪ひかぬ様に”と家人たちの頭をかむのである。
そして、ご祝儀と御神酒をいただく。昔は青年団の若い人達の行事であったが、農家の兼業化が進み、やり手が少なくなった。日曜でさえ色々忙しく、出来なくなり、20年位前から隣組が受け持ちになった。私の集落は5組まであるので5年毎の担当となる。昔の青年、60代が大半である。
  ※田んぼの稲穂も黄ばみに拍車がかかり、一部ではコンバインが動き始めたが、私は20日前後の刈りはじめを予定しています。       
【 今田 多一 】

●今年は気候の変動が大きく、新庄を通り過してくれると思っていたがそうではなく、大雨降りで、2回もおそわれ、もう少しで流されそうだった。避難もした。大豆畑も水につかったが思ったほど悪くなく生育しており、豆もその他の物もよく稔りますようにと。                      
【 吉野 昭男 】

● 春に田植えをした稲がもうすぐ収穫期を迎える。九州から北海道まで今年ほど自然災害の多い年は無かった、ここ新庄最上地域も2度の大雨で河川の氾濫や℉土砂崩れなどの被害は大きかった、人的被害は無かったものの田畑の冠水や家屋の浸水など最上全域に被害が及んだ農機具が水に浸り使えなくなって、農業をやめなければならなくなった農家もあった厳しい現実だ ともあれ今年ももうすぐお米を収穫できるのは幸いだと思える、この夏の猛暑でどんなお米ができるか気にかかる。
【 星川 公美 】

● 稲刈りを目前にしてカミさんと2人で無農薬田の雑草のヒエ取り作業にヤッキとなっている。ヒエの穂1本には5000粒以上の実がついており、熟して脱粒する前に抜き取らないと、来年には一面ビッシリと生えてしまい、除草が極めて大変になってしまうからだ。抜き取ったヒエは一か所に集めて乾燥したら焼却する。そのままにしておくと雨や雪解け水・風等で水路に入り再び田圃に入ってしまうのだ。
 7月の猛暑、8月はよもやの集中豪雨が2回も襲い、おまけに低温にもさらされながらも何とか平年並みの作柄が見込まれそうだ。今年全国を襲った猛暑・豪雨・巨大台風は私たちが求め続けてきた便利さ、快適さと効率偏重の行き着いた先の姿なのだろうか。しかも効率は環境や共生の為の効率ではなく、今利益を獲得する為だけの効率なのだから必然の結果なのだろう。         
【 笹 輝美 】

● 8/30夜半から31日未明にかけての大雨はまたもや新たな被害をもたらした。1級河川の決壊にともなう農地への土砂・がれきの流入、道路の崩落・決壊など、5~6日の被害状況を調査・確認したばかりなのに、被害が更に拡がった。豪雪を除けば、極めて自然災害の少ない地というふれこみがくずれてしまった。ゲリラ豪雨は、もはや所かまわず、だ。人的被害がなかったことが、やっぱり救いだ。
 9月。大阪で台風が猛威を振るい車をも飛ばす映像を見て驚いたのも束の間、北海道で大地震が起きてしまった!!謹んでお見舞い申し上げます。言葉がない。

早いもので、もう収穫の季節になった。今後大きな台風などでの災害に遭うことなく、平安な日々が続くことを祈るばかりです。        
【 遠藤 敏信 】