新庄発 … 短信集  神 無 月





2016年10月15日
  文責 : 遠藤 敏信

   私の村では稲刈りも終盤になり、残っている稲穂もわずかになってきました。
私の場合、秋雨と用水路からの水漏れで一部の田んぼが軟弱でコンバインの方向転換の所に稲杭を敷いてぬかるみから脱出しての刈り取りとなり、機械がこわれるのではないかとヒヤヒヤしながらやっと刈り取ったのであった。
私が使用しているコンバインは10年を越え、無理をすると故障となり、修理不能となるのではないかと心配になる。新しいものを買うとなると500万円以上もする。60半ばになって新しい大農機具を購入する気になかなかなれない。
                                          【 今田 多一 】

   高い山では初冠雪のたよりが聞かれるようになり、新庄でも朝はめっきり寒くなってきた。最近のニュースで私には理解できないことが続いている。どこから見ても米大統領にはふさわしくないないと思うのだが、アメリカにはトランプ氏を支持する多くの国民がいるようだ。あんな思慮に欠ける人に自分の感情や思いつきで政治をされたら、アメリカは元より世界の国々が大迷惑するのは火を見るよりも明らかなのに … 。
東京の豊洲市場が最初と違った設計建築となり大問題になっている。小池知事になったから表に出てきたのだろうが、誰が調査しても分からないという。江戸時代のように責任を取って切腹させられるわけでもないのに「私がこういう訳で変えた」と言えばすっきりするのに誰も出てこない。情けない限りだ。東京都民から絶大な支持を受け、強気の発言を言いたい放題だった石原元都知事もこの問題に関しては急に記憶の薄れたただの無責任な老人になってしまった。    【 三原 茂夫 】

   ある知人の話です。定年まじかの弟夫婦が訪ねてきて「やっぱ、田舎はいいなぁ。食べ物はうまいし、気持ちも落ち着くし … 」となったそうです。「そんなに気に入ったら、退職後はこっちへ戻ってきたら」と返したところ、「いやいや、田舎はたまに来るからいいんであって、今から住むのいくら何でも無理ですよ 」と、奥さんがマジに言葉を返してきたそうです。田舎暮らしに憧れ、それを実行している方も今は珍しくないそうですが、よほどの覚悟がいるのかも知れません。私が都会へ行くことが億劫でないのは、たまに行くから楽しいのと同じことなんだと思っところです。                          【 遠藤 信子 】

   稲刈りに入ったのは9月21日、早生種のもち米からだった。ところが、断続的な秋雨(これは条件がみんな同じ)、早々にバッテリーの不具合(メンテナンスに出していたにも関わらず)、足回りのゴムクローラーの断裂破損、イネ送りベルトの破損等々大きなトラブルが続発、そのためなかなか収穫作業がはかどらず、まだ晩生種(はえぬき、つや姫)をかなり刈り残している状況です。
 そんな中でも世間は、収穫の秋にちなんだイベントが目白押しで、そのいくつかに駆り出されるのですから時間のやりくりが何とも大変ではあります。
 さて、仲間のみんなも、そして何回もTPPについては語ってきましたが、いよいよ国会で審議入りの運びという。国は「農業を輸出産業にする」などと音頭をとりますが、そうは問屋が卸すのでしょうか。ISD条項で知的財産権が損なわれ、医療制度も変わってしまう危険性があります。アメリカの次期大統領候補二人がともに協定に反対している中で、日本はなぜ、交渉過程を伏せてまで批准・承認を急ぐのでしょうか。何が何でも承認させたい政府は「新大統領がまだ決まらない、今だから」と言う。果たしてそんな勝手な思惑でいいんでしょうか。
【 遠藤 敏信 】

晴れの中、大勢の人出でにぎわう 「新庄味覚まつり」 (10/15

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