新庄発 … 短信集  弥生



2016年3月15日
                              文責 : 遠藤 敏信
  
春めきが急ぎ足でやってきた おだやかであれ と願う   

   東日本大震災から5年を前に通ることが出来るようになった国道6号線を仙台から小名浜まで友人と行く。福島第1原発や帰還困難区域を自分の目で見たかったのだ。一般の車は少なく、工事や警察の車両が目立った。友人が「人のいない町って死の町だなぁ…。」とポツリつぶやいた。
 13日、かた雪になり田んぼの上を歩く。朝日にかた雪の表面がダイヤモンドのようにキラキラ輝いている。都会の人が見たら、その美しさに声をあげ、驚くことだろう。                          【 三原 茂夫 】

   3/5、仙台で開催された「第⒒回 GMOフリーゾーン全国交流集会 in みやぎ」に農縁生産者3名で参加した。主催事務局が用意した椅子が足りなくなり、立ち見の人も出るほど多くの参加者があった。やはり、TPPによりGM食品・GM作物が押し寄せ、食の安全性と貧困・飢えを増幅させるという危機感に満ちた協定であることに不安を抱いているからだろうと、思う。
 受付でいただいたパンフの表紙にはこう書いてあった。
1.今日から食べ物を考える。(地産地消)
2.良い種と良い農家を応援する。
3.買い物の仕方を考える。
4.食品の表示に関心を持つ。
5.安心な食べものを求めて声を上げる。
まず、身近な所から考え、行動しようという提案がなされていた。 【 今田 多一 】

   「TPP反対」長い目で見て食料の自給は守っていくべきだ!!
                             【 星川 公見 】

   3月に入り若葉の頃を先取りしたような穏やかな日が続いている。雪どけはドンドン進み、何となく気ぜわしささえ感じる。天候に一喜一憂するのは百姓の宿命(さだめ)、心配してもはじまらないが、この暖冬の反動がいつどんな形で現れるのか?気になるところだ。
 そして気になるのは、一向に全容を明らかにしないTPP。40年の稼働限界をなし崩しにする原子力規制委。そして次々と再稼働が進められている。事故など何もなかったかのように … 。また、集団的自衛権は全面容認とのこと。破壊防止法、共謀罪、日本版CIA(特高警察)と揃えば、ファシスト政治の道具が揃うことになる。そして戦前と違いそれを選択するのは選挙民なのだから、いかなる結末になろうともそれは有権者の責任となる。とり越し苦労で済めばよいのだが。
【 笹 輝美 】

●  先日、山形県の女性農業者生活改善研究グループ連絡協議会の年次総会があった。 終了後、研修1.東北農政局の方の「農林分野におけるTPP対策について」の話があり、「努力が報われる農林水産業の実現に向けて、ことを進めていきたい。」と国の都合を語ったが、「ホントかな?」という思いが胸の中に重いカタマリとして残った。一方、研修⒉県南米沢を中心に活動されているKさん(NPO法人・食育ママ)による食育に関する事例紹介はスーッと体に入った。「子供たちには地元の安全なものをおいしく食べる習慣を身に着けさせたい。」と地産地消の大切さを熱く語っていただいた。国も食育の大切さを説く。が、このこととTPPは全く真逆のことではないかしら、と思ったものである。         【 遠藤 信子 】

   13日、急に思い立ち、軽トラックのタイヤを雪道用から交換し、ツレと気仙沼に出かけてきました。5年前の大震災後の4月初め、最初に炊き出しに出向いた地です。その年の暮れ24日、仮設の復興市場オープンの際にも手伝いに伺った所でもあります。あれから、5年。港の幹線道路や海鮮市場等は新地に建て変えられ、賑わいを取り戻しているようでした。一方、プレハブ仕様の仮設商店街は、というと、多くが店を閉めた状態で、人通りもなく閑散としていました。今年10月に取り払われることが決まっているそうです。コロッケなど揚げ物屋さんのSさんは再開発地の新しい雑居ビルに入るとのことでしたが、喫茶とフカヒレラーメン店を営むTさんは「この年で新たにお金を借りることはネェ…」と身を引くつもり、とのこと。
短い滞在の中、さまざまな思いが去来した1日でした。 【 遠藤 敏信 】

雪どけが急速に進む


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