新庄発 … 短信集  水 無 月

2019年6月15日
文責 : 遠藤 敏信
事務局からのお願い
  いつもネットワーク農縁の活動を応援いただきありがとうございます。
またお米をご愛顧いただいている皆様におかれましては、これからも安心・安全で美味しいいお米をお届けできるよう努めてまいりますので、引き続き宜しくお願い致します。
さて、4月1日より郵便局での払込みにかかる手数料が1件につき70円値上がり致しました。件数が増えるにつれ、年間でのトータルでは大幅な手数料負担が予想され、事務局として頭を悩ませているところです。
そこで、手数料削減のために、郵便局に口座を持っていらっしゃる方には、口座間(電信)による振り込みにご協力していただくようお願い致したいと思います。
 また、振込用紙でお支払いいただく場合でも窓口ではなくATM をご利用いただくだけで50円安くなりますので、何卒ご協力くださいますようお願い申し上げます。
振込みに関してご不明な点や詳しくは最寄りの郵便局にご相談下さいませ。
宜しくお願い致します。               新庄事務局【 工藤 恵子 】

◦去年まで半日で終わっていた無農薬栽培区25aの手押し除草機押しが今年はまる1日かかってしまった。息もかれて何度も休む。鼻からだけでは足りなくて口からも。来年は無理かな、と思ってしまった。
◦「命のビザをいだ男」―古辻節三とユダヤ難民  山田純大 NHK出版 1700円
リトアニアの領事代理・杉原千畝が日本政府の命令を無視してピザを発給して数千人のユダヤ人の命を救ったことは多くの人が知っているが、そのビザで日本に来たユダヤ人を目的地まで送り届けるために命がけで奔走した古辻節三を知っている人は少ない。私もこの本を読むまでは知らなかった。あの時代にこんな貴いことをした日本人がいたことを誇りに思う。又、日本を戦争に導いた一人と思っていた松岡洋祐が無償で満州鉄道の列車をユダヤ人のために用意してくれたり、ユダヤ人に対しては好意的だったこともこの本で知った。俳優でもある山田さんの古辻氏に対する熱い思いや感動が伝わってくる。読みやすい文章なので、ぜひ読んでもらいたい本だ。
【 三原 茂夫 】

 田植えを終えホットしたが、今年は暑すぎて体にはきつかった。この春、私の近くの田んぼで作業時期になっても耕耘されない箇所があった。巷の話では体調を崩し、転作組合に頼むのだという。田植え近くになり入院することになり他人に任せたケースもある。私も67歳、いつできなくなってもおかしくない。日本の農業者の平均年齢も67歳だという。
 【 今田 多一 】

 田植えを終わし、機械の洗浄・育苗器材の片付けがやっと終わったと思ったら休む間もなく畦畔の草刈りだ。そして無農薬田の除草作業を始める。加齢とともに除草作業はきつくなってきたが、まだ頑張ってみようと思う。
私の地区では3年ほど前から民有林の伐採が目立つようになった。それは所有者が伐採業者に立木の状態で売り、その業者が伐採・搬出・運搬を行ない市場に出荷する。立木の値はタダ同然の安さで、とても再生産など叶うものではない。林業家は国や自治体などからの補助金でかろうじて経営を維持しているといっていい。
以前新聞に「林業家の経営意欲が低い 努力が足りない」といったような記事が載っていたが、当事者でなければ何とでも言える。そういう人は自ら林業家となり手本を示してほしいと言いたい。いくら機械化しようがシステム化しようが木の年間生育量は決まっている。成長を早めようと下手に肥料をやれば枯死。省力化をうたい管理の手を抜けば良質の木は育たない。今の国有林がそれである。
 自分が植えても自分で売るまでにならないのが木である。売っても再植林すれば下刈り・雪害対策等最低10年間はこまめな管理が必要となり、販売代金はすぐに消えてしまう。今私の地区で伐られた所には再植林する人はいないように思う。
こうして、地方は荒廃し衰退が進み消滅していくのであろうか。「今だけ、金だけ、自分だけ」の社会に国家100年の大計などあろうはずはない。ましてや老後の蓄え2000万など逆さになっても出てこようはずもない。
【 笹 輝美 】

 さわやかな季節です。野菜類をひと通り定植し、ブルーベリーにネットを張りました。今年も、22日、もも保育園での「笹巻づくり&お米の話」交流会に臨むために上京します。伝統食とは言え、新庄でさえ手掛ける人が少なくなり、作り方教室が開かれる昨今、関心を持っていただけるのはとてもありがたいことだと思っています。
 【 遠藤 信子 】
10日早朝、大豆のトラスト畑にタネをまく