新庄発 … 短信集  師 走

 2021年12月15日
文責: 遠藤 敏信

●今日13日、根雪にはならないと思われるが、新庄の初冬らしい雪降り模様である。私の村では年2回、11月末と3月末、村の総会がある。終了後、輪番制の隣組長宅で一献かたむけるのが慣例になっているのだが、コロナ感染拡大騒動が起きてからは中止になっていた。このところ県内感染者がゼロになってきていることから、今回は希望者だけ街場の食堂で一杯やろうということになった。隣組10人中参加者は4人だけだった。10人のうち兼業も含めて農業にたずさわっているのは6人である。あと4人は完全に農業から足を洗った。私を含めいつ足を洗ってもおかしくないという話が中心であった。村全体でも推して知るべしである。
この時期、毎年同じことを短信につぶやいている気もするが … 。
【 今田 多一 】

●最高気温が1桁となり、お天道さまが顔を見せるのが稀となってしまった。今日12/13は、これからの天候を暗示しているかのような吹雪。外の作業は雪が積もればそれで終わりとなり、残りは来年への繰り越しとなる。
 昨日、30年以上活動を続けてきた「神室山系の自然を守る会」の忘年会だった。コロナが心配される中なので仲間たちの山小屋での開催となり、山男たちだけに山の幸、川の恵みを材料にした手作りのご馳走がたくさん並び、すっかり満足。
“神室の神様”と呼ばれた国定公園初代管理人高橋銀次郎さん(故人・私の師匠の一人)を偲びながら山や自然の話、今までお世話になった方々への感謝を込めての思いで話、そして地域の問題や自然保護の話に大きな花が咲いた。
 今、会で一番気になっている事は、運営委員はじめ会員の多くが高齢化している為、若い人たちにどうしたら関心を持ってもらえるか、ということである。今までも腐心してきたことではあるが、急がれる課題である。新庄・最上地域には巨木が多く、又、白神山地にも引けを取らないブナの森が広がっており、当会では春と秋に観察会を実施していますので、多くの皆様のお越しをお待ちしています。(コロナで中止の場合もあり)
 今年一年 ありがとうございました。            
【 笹 輝美 】

●今年もあと半月を残すのみとなり、振り返ってみれば新型コロナはいまだに世界に蔓延し、いつ終息するのか見通せないでいます。そんな中でミャンマーでは軍事政権がデモをしている多くの国民に銃を向け殺害し、中東でもいつ終わるとも知れない紛争が続き、多くの難民を出し続けている。
 テレビでは年明けにもロシアがウクライナに侵攻し、それに連動して中国が台湾に攻め込むのではないかとの報道に、2度あることは3度あるたとえの如く第3次世界大戦が起きるのではないか、と。又、日本各地での地震がドラマ「日本沈没」のように、100年毎に起きている首都直下型地震や南海トラフ地震につながるのではないかと、誰に頼まれもしないのに心配しているのである。
 今年一年ありがとうございました。
【 三原 茂夫 】

●11月末、先輩友人2人と9月下旬に新庄を離れたHさんを盛岡市に訪れた(三原さんが11月の短信に記した方)。啄木記念館に近く、岩手山が青空に白く鋭角的に見える地に、新しい住居はこじんまりとしながら、よく煉られた設計で建てられていた。環境問題に長けるHさんらしく、近くソーラーパネルを取り付けるという。
 その後、近場の温泉宿に泊まり、30年来の友人にも会えた。コロナ禍で往来が不自由だったうっぷんを晴らすに、とてもいい小さな旅だった。  
【遠藤 信子】

●今年もいろいろなことがありました。自分、家族、集落、町、山形、日本、世界中で。人間は喜怒哀楽の感情の中で生きている、あるいは生かされていると、言われます。でもその繰り返しばかりとは言えない。様々な人とさまざまな生き方があり、強くたくましい人、そうでなくナイーブな人もいる。結果、哀、哀が続く場合もあり、それは辛い。ガンバレだけではかたづかないのだ。無理する事ないんだぜ。
年の瀬に話題が暗くなりました。ご容赦を … 。
 この一年、大変お世話様でした。ありがとうございました。 
【 遠藤 敏信 】 

何故か急に浮かんだ歌 / わが宿の いささ群竹 吹く風の 音の過疎けき この夕べかも (大伴家持)