2024年3月15日 編集 : 遠藤 敏信
● 昨年売却した杉林跡に植林をやらないかと最上広域森林組合の若い職員が来てくれた。私も伐採だけでは気が引けるので依頼した。34アールの植林代が¥20,000で、1回の下草刈りが¥1,400だという。でも森林組合に出資金と組合費を納めなければ補助金が出ないという。 私の若いころは下草刈りは10年やらないと杉がよく成長しないと教えられていたが、現在は6年が普通だという。
今、新庄・最上の森林の伐採状況を見れば植林する人たちがいるか、と聞くと高齢化も進み人手は完全に足りないともいう。そして私の村で植林を依頼した地権者はどれくらいだと聞いたら、約半数だという。杉は植林した世代が利用するのではなく、次の世代が利用するのだが、そのころの農村はどう変わっているか!?
【 今田 多一 】
● 3月に入ったら冬本番なったものの降雪量は少ない。先日、友人が自分で採取したメープルを4ℓほど持ってきてくれた。早速薪ストーブで煮詰めてシロップを作ってみた。出来上がった量はほんの少しだがすこぶる甘い。友人の話では、今年は例年より1か月ほど早くイタヤカエデの樹液が出たという。さてさて今年の夏はどんな天候となるやら。
先月某資本がコメの先物取引を国に申請したとの記事が載っていた。一物をも生産することの無い者達が金を転がすだけで、富を手にする方策をあの手この手で打ち出してくる。又もや過去に逆戻りである。彼らが得る富はいわば、汗して働く人々達から掠め取るに等しい。一方農水省は離農が相次ぐ為、農地の確保を至上命題のようにしているが、耕してこその農地である。耕す人がいなければたちまち雑草や樹木が生い茂ってしまう。土地だけ残しても農地とは言えない。
労働者を低賃金で働かせる為に、農産物(食糧)を低廉で供給するという図式を改善しなければ何の解決にもつながらない。少子化とて同じで、その場しのぎであり、百年の大計には結びつかない。もっとも自己保身と無責任競争に終始している輩の考えることはこんなものであろうか。
そういっている私も自己保身(健康)にヤッキとなっている一人である。ビニールハウス内での作業はまだまだ続くから … 。
【 笹 輝美 】
● 申告書をまとめ終え、ほっとしている。我が家は義父のころから青色申告を行っており、仕分け作業を私が引き継いだ。潤沢な金の扱いならば作業も楽しいのかもしれないが、通帳残高を見てはため息が出るばかりの苦行である。
今年度、稲の作柄は我が家の場合そう悪くはなかった。しかし、農用資材の高騰や作業機械の修理費などが影響し、支出がことのほかかさんでしまった。
農業は、面白い仕事だ。が、残念ながら、突き詰めれば儲かる仕事ではないと思う。
【 遠藤 信子 】
● この冬は小雪で、2月末で雪はほとんど消えかけていたが、3月に入って3日ほど除雪を伴う積雪があり、また地面を覆った。簡単に春はやってこない。
とはいえ、陽射しは長くなり、春めいてきたことは確かカレンダーを見るまでもない。
稲の種もみが、全種全量揃った。5㎏づつ、小分けにすることから始めようと思う。
生育の早い順に、ヒメノモチ、あきたこまち、さわのはな、はえぬき、雪若丸、つや姫 である。
【 遠藤 敏信 】