●9/3、村の公民館で地域計画集落座談会があった。農業の担い手不足と高齢化であと10年もたないと皆が危惧している。
7年ほど前の、人・農地プランの時は村では15経営体を挙げていたが現在は1ケタにも満たないのだ。市の農林課職員も国の農政を説明するだけで具体的な話はなく、ただ今後の計画書だけは作成してほしいとお願いするだけ。
9/8、稲刈りを始めた。収穫作業機の故障・トラブルがないことを願っている。大農業機具が壊れた時と、健康が壊れた時が離農の時期にならぬ様
【 今田 多一 】
●9月も中旬というのに、就寝時に汗でパジャマがびしょ濡れ。日中の暑さにへとへとであるが豪雨や台風の被害もなくイネは順調に実っている。もうすぐ稲刈りに入る。
今年はコメの不足感とコスト高が続いたことから、大幅な値上げとなっているがそれでも45年前の水準で生産コストの上昇分には追い付かない。
昔は米を値上げするから物価が上がると批判されたものだが、今迄の流れを見れば、米など値上げしなくても、いやいくら安くなっても物価は上がり続けてきた。
私の記憶から消えないのは1960年代であったと思うが、米価を決める米価審議会の席上で、生産者側委員が「今の価格では生きてゆけない」と発言したのを受けて消費者側委員であった関西主婦連副会長を務めていた 比嘉 某が「それなら死んでみなさい」と発言し問題となった事である。そしてまた税金泥棒発言。農業は日本経済発展の足かせ、日本から農業が消えれば国民は年間10兆円得をする、と日本農業不要論が上がり続けてきた。
農業・農業者をこれほど小馬鹿にし、悪しざまにののしり続けた国は他に無いのではなかろうか。
そして、8月からコメの先物取り引きが始まった。これは突き詰めれば生産と消費の間にマネーゲームのシステムが割って入ったという事で、その犠牲となるのは汗して働く生産者と消費者の側である。
気象条件は厳しくなる一方の中、益々離農が増え続けるばかりだ。と、私のボヤキも諸般の事情によりこれが最後となるかも知れない。
【 笹 輝美 】
●ここ数年、猛暑が常態化し、「酷暑」という表現もよく耳にするようになった。今やエアコン(冷房)設備の無いところで真夏日を乗り切ろうとするのは、倹約どころか無謀で危険、メディアでも連日「冷房を適切に使い、無理せず熱中症対策を心がけましょう!」と呼びかけ注意を促すようになった。ヒトという種が地球で生きていく上で、過酷な条件となっていることは間違いなさそうだ。ヒトだけでなく他の生き物も生きにくくなっているに違いない。
8月末、自宅兼会社の1階のレーザープリンタの裏でとぐろを巻いているヘビが発見された。要は、ヘビも自然環境がどうにも暑くて少しでも快適なところに移動してきたのだ。うちでは朝、コンクリートに打ち水をし、午前中は窓を開けて風の通り道を作ることでできる限り冷房に頼らない暑さ対策をしていたため、入り込む余地があったのだろう。ヘビが苦手な者は身がすくみ建物の中から非難することになったのだが…。これは大変! と捕獲作戦を決行。ヒトも ヘビもお互いに「やれやれ」という、真夏の珍事であった。
【 工藤 恵子 】
●今田さんが短信に書いていますが、まさに百姓は大農機具が故障して買い替えをしなければならなくなったり、働き手が健康を害すると持続的に続けていくことができなくなることをつくづく実感しています。思わぬことに、息子が倒れて障がいを持つ身になってからは特に …
【 遠藤 信子 】
●10日、早生種のヒメノモチから稲刈りを始めた。続いて あきたこまちの刈り取りに入った。8月末以来の雨のため倒伏した箇所が多く、機械に負担がかかり、本来壊れそうにないところを破損してしまった。部品の調達に時間がかかりそうだ。
稲刈り ⇒ 乾燥調製 ⇒ 籾摺り ⇒ 積み込み保管 ⇒ 出荷 ⇒ のローテーションを繰り返す。この繰り返しの一つが滞ると作業は進まない。これから約1か月、あきたこまち、さわのはな、はえぬき、雪若丸、つや姫 の順に狩り進める予定だ。
15日の例会の際に、米の価格をこのままにしていて果たして自分たちは耐えられるのか、という話になった。この30年近くの間に、資材費は高騰し、宅配運賃も倍贈した。加えて、生産者会員数の減少は例えば有機栽培米を作るにあたり、残った生産者への負担が大きくなってきた。予め計画を立てたら … という向きもありそうだが、嘗て大量の在庫を残してしまうことがあった。それで新米ができる時期にはほぼほぼ切れるように調整してきたのである。そして、今年の夏コメが店頭に並ばない騒ぎ。
みんな年を重ね、体力的に衰えを感じ始めている。おのずと気力も萎える。はて、どうする。
心苦しさがありますが、利用している皆さんにどう思うかお尋ねしたい。詳細は後日、お知らせしたいと思います。
【 遠藤 敏信 】