新庄発 …短信集 … 長 月

2023年9月16日
編集 : 遠藤 敏信

●8月23日、シベリア・モンゴル抑留犠牲者追悼の集いが国立千鳥ヶ淵戦没墓苑で行われたことをTVニュースで見た。兵士と民間人、約60万人が亡くなったといわれている。この日はスターリンが秘密指令を出した日だそうだ。
 若い時新庄で暮らし、新庄の3奇人と言われたK氏が家屋解体作業で、飢え・極寒・強制労働の三重苦のシベリア抑留生活を墨絵で描いた(澤田精之助さん)32mの絵巻を発見した。それが各地で公開されているという。そして今回、山形の文翔館で展示されるというので見に行った。
 元抑留者が長い間、国家補償請求を起こすが敗訴になる。戦争被害受忍論が主な理由だという。私は“生きて虜因の辱め受けず”東條の先陣君も脳裏に浮かんだ。
 自民党が「決められない政治」と批判していた民主党政権時代、超党派の議員立法でシベリア特措法”(2010年)が制定された。やはり政権が代わると前に進み代わるのですね!でも韓国・朝鮮人は対象にならなかった。― シベリア抑留者の思い出  澤田精之助より ― 大山礼子編 。               
【 今田 多一 】

●9月も中旬というのに未だに気温は32~33℃をキープしたまま。私の記憶では1975年は8月中旬から30℃の日が9月18日まで続いた。夜間の気温が20℃以下なので作物にとっては最適温度。そのため、米は空前の大豊作となった。
 しかし今年の場合、酷暑は作物の体力を奪っただけ。夜間気温が25℃前後の日が多かった為、日中光合成で稼いだ分、夜間の呼吸作用で養分を消費してしまうので、もみに蓄えられる澱粉が少なくなり、このような年はあまり作柄が良くないのが過去の例である。食味への影響が少ないことを願っている。
 そんな中、急に父が99歳5か月の生涯を閉じた。特段病を持っていた訳ではなかったが99歳の壁は高いようである。初七日が終わったので稲刈りの準備を始めようとしている。
 それにしても暑い。
【 笹 輝美 】

● 〇ピラミッドをはじめとする古代遺跡は人類の宝として人々に感動と観光資源としての富を後世まで与え続ける。それに比して原発はわずか数十年の発電の後は、数万年から数十万年後まで人々の安全と幸せと富を奪い続ける。能力のある人は原発のバランスシートを作ってください。
 〇今年は秋を感じさせない猛暑の中で稲刈りが始まった。汗まみれの作業となっている。
 〇農縁ができてから30年近くになる。農縁の活動を通じて知り合った人びととの交流が私の人生を豊かにしてくれた。いくら感謝してもしきれない。
 〇新庄の仲間の顔を見て語り合う。一緒に作業をする。それだけで当時の私には生きてゆく力になった。
 〇そんな私にとって大切な農縁メンバーを、9月をもって終わることにしました。
心と体のバランスをとることがむずかしくなり、この辺で一つの区切りにしたいと思うようになったのです。今日まで農縁を支援してくれた多くの皆様に感謝を述べて終わりにしたいと思います。いい思い出をありがとうございました。
【 三原 茂夫 】

●冷たい水の何とおいしいこと。暑さ続きで、いつもより10日近く早く、稲刈りに入った。
暑い。凍らせたペットボトルと水が必携だ。そういえば私は夏の暑さを余り苦にしなかった。だが今年の暑さは尋常ではなかった気がする。9月の半ばなのに気温は30℃超え、まだ冷たい水が欠かせない。
【 遠藤 信子 】

●8月、雨は5日の1時間ほどの夕立以来降ることなく、9月5日のちょこっとしたにわか雨が畑には天恵となった。暑い日が続く。9月に入っても汗が噴き出る。
今年、新庄の真夏日は9月15日まで実に60日もあったという。
 稲刈りを始めた。例年より10日ほど早い。早生種の籾摺りを行った。カメムシの食害痕(斑点米)が散見された。厄介だ。
16日朝、起きたら雨。この時期の雨は厄介だ。
【 遠藤 敏信 】

-青い空、白い雲