新庄発 … 短信集  長 月

2018年9月15日
文責 : 遠藤 敏信
 8月5日(夕)~6日未明と8月30日~31日未明にかけて新庄は50年に1度という大雨に遭遇した。

● 先月2度も大雨になった新庄は、今までないくらいの被害が出た。しかし、西日本に台風が上陸した映像を見てびっくりしてしまった。大阪では屋根が吹き飛ばされ、車がコロコロと転がる。この台風が新庄に来たら、わが家も飛ばされビニールハウスも全壊したに違いない。
 そして続け様に、北海道に震度7の大地震がおそう。全戸停電、交通はストップ。何と脆弱な国だ。
【 三原 茂夫 】

● ※9月2日(日)、村神楽を行った。“五穀豊穣・家内安全・悪魔払ってチョトナー”の掛け声と太鼓をたたきながら村の各家々を門付けするのである。玄関先で獅子おどりをし、獅子頭の口で“頭病みしない様に、風邪ひかぬ様に”と家人たちの頭をかむのである。
そして、ご祝儀と御神酒をいただく。昔は青年団の若い人達の行事であったが、農家の兼業化が進み、やり手が少なくなった。日曜でさえ色々忙しく、出来なくなり、20年位前から隣組が受け持ちになった。私の集落は5組まであるので5年毎の担当となる。昔の青年、60代が大半である。
  ※田んぼの稲穂も黄ばみに拍車がかかり、一部ではコンバインが動き始めたが、私は20日前後の刈りはじめを予定しています。       
【 今田 多一 】

●今年は気候の変動が大きく、新庄を通り過してくれると思っていたがそうではなく、大雨降りで、2回もおそわれ、もう少しで流されそうだった。避難もした。大豆畑も水につかったが思ったほど悪くなく生育しており、豆もその他の物もよく稔りますようにと。                      
【 吉野 昭男 】

● 春に田植えをした稲がもうすぐ収穫期を迎える。九州から北海道まで今年ほど自然災害の多い年は無かった、ここ新庄最上地域も2度の大雨で河川の氾濫や℉土砂崩れなどの被害は大きかった、人的被害は無かったものの田畑の冠水や家屋の浸水など最上全域に被害が及んだ農機具が水に浸り使えなくなって、農業をやめなければならなくなった農家もあった厳しい現実だ ともあれ今年ももうすぐお米を収穫できるのは幸いだと思える、この夏の猛暑でどんなお米ができるか気にかかる。
【 星川 公美 】

● 稲刈りを目前にしてカミさんと2人で無農薬田の雑草のヒエ取り作業にヤッキとなっている。ヒエの穂1本には5000粒以上の実がついており、熟して脱粒する前に抜き取らないと、来年には一面ビッシリと生えてしまい、除草が極めて大変になってしまうからだ。抜き取ったヒエは一か所に集めて乾燥したら焼却する。そのままにしておくと雨や雪解け水・風等で水路に入り再び田圃に入ってしまうのだ。
 7月の猛暑、8月はよもやの集中豪雨が2回も襲い、おまけに低温にもさらされながらも何とか平年並みの作柄が見込まれそうだ。今年全国を襲った猛暑・豪雨・巨大台風は私たちが求め続けてきた便利さ、快適さと効率偏重の行き着いた先の姿なのだろうか。しかも効率は環境や共生の為の効率ではなく、今利益を獲得する為だけの効率なのだから必然の結果なのだろう。         
【 笹 輝美 】

● 8/30夜半から31日未明にかけての大雨はまたもや新たな被害をもたらした。1級河川の決壊にともなう農地への土砂・がれきの流入、道路の崩落・決壊など、5~6日の被害状況を調査・確認したばかりなのに、被害が更に拡がった。豪雪を除けば、極めて自然災害の少ない地というふれこみがくずれてしまった。ゲリラ豪雨は、もはや所かまわず、だ。人的被害がなかったことが、やっぱり救いだ。
 9月。大阪で台風が猛威を振るい車をも飛ばす映像を見て驚いたのも束の間、北海道で大地震が起きてしまった!!謹んでお見舞い申し上げます。言葉がない。

早いもので、もう収穫の季節になった。今後大きな台風などでの災害に遭うことなく、平安な日々が続くことを祈るばかりです。        
【 遠藤 敏信 】