新庄発 … 短信集 … 如 月

 2023年2月15日

文責 : 遠藤 敏信


●“10年に1度”という寒波予報の時、トイレの水道管がひび割れ漏水した。設備屋さんに修理を頼んだが、依頼が多いので元栓を締め、少し待ってほしいとのこと。屋外の蛇口が凍ることはたびたびあったが、室内の管が割れることなど初めてだ。そんな中、なんかボオーッとした1ヶ月を過ごしている時、「防衛費倍増」、「原発再稼働」と、国論を二分する政策を内閣だけで決定し危険な道を拡大させている。
【 今田 多一 】

●此の冬も節分が過ぎて峠を越し、日も長くなり何となく肩の荷を下ろしたような気分である。ビニールハウスの中は薄日が射しただけでも汗ばむほどで、鉢植えの寒梅も見事な花を咲かせてくれた。ビニールハウスの中では山菜のウルイを栽培しているが熱源は電気なので電気料金の著しい値上がりは直ちに費用の増大につながり、資材の値上がりと合わさって経営の存続を左右する。
 新聞を開けば詐欺、強盗、汚職、談合……とイヤな記事ばかり。そして年々カタカナ語ばかり多くなり、私などはチンプンカンプン。外来語辞典を引っ張り出しても載っていない、とくる。
 戦時中、朝鮮等で日本への同化政策で日本語を教えたというが、この国は自ら進んで米国への同化政策をとっているといえるのではないか? 明治維新後、西洋に比べすべての面で劣っていると思い込んできたように思う。自国の文化を大切にすることさえ忘れてしまったようだ。経済社会システムを米国と同じにすると言い放ってから急激に格差は広がり、子供の出生数は毎年最低を更新し続け、亡国の道を進んできた。米国がそんなに良い国だと思い込んでいる人達は米国に移住すべきで、この国を名実ともに壊攪してくれなくてもよいのである。
 家の前を乳母車が通った時、私が「乳母車だ」と言ったら、嫁が「お義父さん、あれはベビーカーだよ」といった。私は「日本人なら、日本語を使え」と返した。
【 笹 輝美 】

●トルコとシリアの国境近くで起きた地震は死者3万人とも、だんだん明らかになると5万人を超えるともいわれる大災害になっている。
 国際支援の方は、反政府組織や難民が多く住んでいる地域もあって、迅速にはいってないようだ。一瞬にして家族や家・生活を奪われて嘆き悲しみ、呆然とたたずむ人々が映し出される。地震大国日本も他人事ではない。こんな時に被災地に手を差し伸べるどころか、ロシアのプーチンは更にウクライナ攻撃を強め、惨劇を繰り返している。狂人化した独裁者は始末におえない。求む “ゴルゴ13” 様。
 NHKドラマ「ガラパゴス」を見る。私達からは見えない日本企業の実態が派遣社員の死を巡って展開していく。どこか「砂の器」のストーリーを思わせるような見ごたえのある番組であった。
【 三原 茂夫 】

●ほぼこの1年、気の滅入ることの多い中、癒されたテレビ番組があった。NHK BSで何度か放映された「大和尼寺精進日記」「……食いしん坊日記」である。尼寺の尼僧さんやご近所の人たちが、身の回りにある食物を巧みに活用して食したり、支えあって 暮らしを楽しんでいる日常を追ったものである。つましく、おだやかで、ほほえましく、テーマ音楽が耳に入るだけでほっこり、心の安らぎを感じたものである。
 もう一つ、「ぽつんと一軒家」という番組。衛星写真でとらえた人里離れた山奥の一軒家を訪ね、そこに住む方にどうしてここに?なぜ?生計は何で?などと聞いていくのである。そこに住み続けるってことに様々な思いがあり、生き方を見る。そこには、必要なものを自給するという知恵や工夫がある。寂しさや辛さもあるのだろうが、人を思いやるやさしさや強さをも感じるのだ。
 ふと思った。こんな現象は地方の山奥ではなく、人が密集する都会のなかにもあるのではないかと。そしてそれは、無関心という要素が加わり、より深刻なのではないかと。
【 遠藤 信子 】

●昨日の午後、つれあいの実家のある最上町に所要のため出かけた。亀割バイパスを抜けて小国川を渡ったあたりから吹雪きはじめ車のライトはもちろん、時にハザードランプを点滅させてこちらの存在を知らせなければならない状況になった。いわぬるホワイトアウト状態である。節分を過ぎたのだから、とタカをくくっていたのだが、ちとまだ早いようだ。結局、急ぐことはないと用を果たさぬまま引き返したのだった。
 家に戻って、非常に肩の凝った運転だった、と、どっかどした。引き返してよかったと思っている。
こんなことがあったとしても、確実に日が長くなっているのを感じる。2月も半ばである。
とりとめのないことを書いてしまいました。
【 遠藤 敏信 】

2月15日・国道13号