2018年4月15文責 : 遠藤 敏信
● ◦ 3月の末から4月にかけて行きの消えた田んぼに群れをなして白鳥が降りている。朝夕を問わず、鳴きながら低空を飛んでいるが、シベリアに帰る準備をしているのだろう。
◦ 私にとって、年に1度の行事というべきとなっている、石巻から宮古までを巡る一泊二日の旅に行ってきた。今回は85歳になるおじさんと一緒だ。あれから7年もたったので、当時の震災を記憶させるものがなくなりつつある中で、唯一強力な遺産が大川小学校跡だ。90人以上の犠牲者を出した現場に立つと、おじさんが突然「すぐそばに山があるのに、何故山に逃げなかったのか」と声を出した。多くの遺族も口にした言葉だ。私もそう思う。しかし当時、ほとんどの人があんな大津波が来るとは思わなかったのではないか。そうとしか考えられない。
◦ ニュース速報で、「安倍内閣総辞職」とテロップが流れていい頃なのに、なかなかしぶとい、今回は。
【
三原 茂夫 】
● 新庄も桜の開花は平年より早いと言われていますが、まだこれからです。
春の農作業の準備が忙しくなってきました。育苗ハウスの設置、整地、育苗箱への土入れ。私はこの18,19日に種まきを予定しています。
4/8、今年も“湯殿山”を祀る。そがき(雪囲い)を取り外し、村を流れる堰にガードレールの取り付けを隣組で行い、皆で一杯飲んだ。この冬、病気入院したKさんは参加したが、Mさんは足が痛いということで欠席だった。集まった皆は、高齢化について話題となり、村では作業受託組合を作るという。まとまるか。
【
今田 多一 】
● 先月中旬以降雪どけが急速に進んだものの、4月に入ったら雨の日が多く作業ははかどらない。庭木等の雪囲いを解いて、その材料を片付ける作業は今日14日やっと終えた。今月初めまでウルイの促成栽培に使っていたビニールハウスの片付けも終えたばかりで、稲の種蒔きの準備作業が次々と待っており目が回る。
加えて今年は長年使ってきた機械がダメになっている。18年使った田植え機、43年使った育苗器、それに12年の自走型草刈り機だ
… 。それを新品で買い替えるには多額の資金が必要で減価償却積立分として、いくらかは備えていても頭が痛い。幸い、育苗器だけは親戚で不要となったものを頂いてきたので助かった。規模を拡大すれば生産コストが下がって
… 、などと思っている現場の人はいない。コストが最も低くなるよう自分たちで考え、見極めながら皆、頑張ってきたのである。これからも真に持続でき、しかも楽しい農業であるよう努力してゆきたい。
【
笹 輝美 】
● 雪が多かった割には、春の雪解けがめっぽう早い。田畑はすっかり地面があらわれツクシやふきのとうがニョキニョキ伸びている。ふきのとう味噌を味わい春を感じた。我が家は今年、例年になく早いペースで作業が進んでいる。すべて息子に任せているが育苗箱に床土を詰め、種もみの芽出しを済ませ、あとは頃合いを見て種まきである。気がかりはパイプハウスにビニールを張りたいのだが、天気次第、雨だと仕事にならない。風のない早朝をねらうしかない。
さて、雪の里情報館で今、新庄のアマチュア写真家Mさんの「星空を紡ぐ」という写真展が開かれている。ロケーションと構図の良さ、長時間露光による絵は何とも不思議な、神秘的な、心落ち着く空間を醸し出していた。そういえば、新庄は星空がきれいな地と紹介され話題となったことがある。夏の星座「織姫」「彦星」は天の川をはさみ新庄の真上を通過する。旧萩野小学校ではグランドに寝そべって星空を観るという粋な学習時間があったという。
翻って、日本の政権周辺がごちゃごちゃして、無駄な時間を費やしテイタラクな状況になっている。「記録」があるのに「記憶」がないなどと言い張り、ひたすらシラを切り続ける。詭弁を弄し「膿を出して国民の信頼を得る」というトップ本人こそが膿の元凶なんじゃないかと私は思う。
【
遠藤 敏信 】
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