2020年6月15日
文責 : 遠藤 敏信
お茶の水女子大学の教授が学生とともに1週間で1冊の本を読み、その感想をもとにまとめたもので、私はこの本を手にするまで著者が高名な数学者で父が新田次郎であることや、「国家の品格」を著わしベストセラーになったことも知らなかった。
読んでいて共感するところが多く、先生と学生の会話に久しぶりに新鮮な感動を覚えた。この本が取り上げている12冊の中で特に「きけわだつみのこえ」と「山びこ学校」は学生たちに強烈な印象を与えたようで、私も忘れていたものを再認識させられた。女学生に囲まれてこの先生の講義をうけたかった。
①「武士道」 新渡戸 稲造
②「余は如何にして基督信徒となりし乎」 内村 鑑三
③「学問のすすめ」 福沢 諭吉
④新版「きけわだつみの声」
⑤「逝きし世の面影」 渡辺 京二
⑥「武家の女性」 山川 菊栄
⑦「代表的日本人」 内村 鑑三
⑧「山びこ学校」 無着 成恭
⑨「忘れられた日本人」 宮本 常一
⑩「東京に暮らす」 キャサリン・サンソム
⑪「福翁自伝」 福沢 諭吉
⑫「若き数学者のアメリカから『狐愁へ』」 藤原 正彦
先月の短信集で心配していた「ツバメの巣」は、ネコに襲われることなく6月の初めに巣から数羽のひなが顔を見せました。
【三原 茂夫 】
●田植えを終え、ホットするのも束の間、大豆の播種など次から次へと仕事が追ってくる。
10日、朝仕事で生産者一同、しんがりとなった吉野さんの田植えの終了を待って、今年も種をまいた。
なお、例年8月第1土日に行う「草取りツアー」今年は中止です。
この冬は記録的な小雪だったせいか、雨が少ないせいか、わたしの1か所の田になかなか水が乗ってこない。3日に1回の通水を水持ちの悪い田が重なっているためでもある。その上共同ポンプが壊れたせいもある。朝夕だけでは足りない水回り回数である。
【 今田 多一 】
●どうやら私にも“恩給”が付いてしまったようだ。佐賀の農民作家・山下惣一さんによれば、神経痛が百姓の恩給であるそうな。そんなわけで田植えも息子頼みだったが、その息子は若い頃の私と同じくヘマばかり … 。やっと終えたと思ったら、横浜に住む叔父が他界。コロナ禍の中、ビクビクしながら駆け付け、子供のころから何かと世話になった叔父にお別れをした。
叔父たちは自分の生まれた家に帰ることが本当に嬉しかったらしく、叔父3人に私の弟も加わり、一汁一菜のもてなししかできなくても、兄も弟もなく言いたい放題言い合って賑やかにしていた昔日がなつかしい。
【 笹 輝美 】
●先月27日午後に降ったきり、雨がない。そのため、6/6に播いた4種類の大豆(秘伝豆、あおばた豆、くるみ豆、黒五葉豆)の芽がまだ出ない。乾いた畑は恵みの雨を待っている。
でも、待望久しい雨が一昨年8月のような被害をもたらす、ドシャ降りはごめんです。
14日午後、待ち望んだ雨が降り出しました
【 遠藤 信子 】
●この春(4月下旬)、米穀業者と農協を通じて、相次いで「田んぼを作ってもらえないか。」との打診を受けた。私は経営を息子に譲渡しているため、倅の考えを聞くことに。急なことと面積も半端でないことから、「一つは受け、一つを他に頼んでみて、と伝えた」という。
農に携わる人の高齢化、それに突然の病気などが重なると、どうしようもない。他人の手に委ねなければならなくなる。声がけのあった二方は、米作りの上手な精農だった。個人的な規模拡大には限度がある。無理をすれば、仕事全般が手抜きになりかねない。村の中でのやり繰りだけでは処理できなくなってきている。村は変わらないが、田んぼの作り手は目に見えて変わる。
今回のコロナ騒動で「人が生きるためには本当は何が必要か」を考える。人間の行為には無駄なものなど無く、それぞれに意味があるだろう。けれど、それでも必要なものってぇのは、限られるんじゃないかな、と思う。尤も、それも人それぞれってことか …。
【 遠藤 敏信 】
種まきを終えて 6/10早朝 新庄大豆畑トラスト圃場 |
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