♬ 「雪が解けて川になって流れてゆきますー。つくしの子が恥ずかし気に顔を出しますー。」 この季節になると
条件反射的にこの曲が口に出る。とはいえ野にはまだ40cmほどの雪が残る。キャンデーズという女性トリオが歌った曲だ。これが49年前の曲であることに驚く。年月の速さにも驚くばかりだ。
● 3月半ば、ここに来て急激に雪解けが進んでいます。2月に2回の長期寒波で平年並みの積雪量になった感じでもあるが、陽の光りは春の兆しである。
私が若かった頃、村の戸数は60軒だったが現在は51軒である。この半世紀の農業の衰退で村は確実に瘦せ細っている。
【 今田 多一 】
● 雪の中で余り動くことの少なかった冬の季節のなまった体、この3~4日の天気が良いので今年の種籾の選別作業を始めた。急に動いたためか足腰の筋肉痛でギックリ腰みたいな感じになったので、温泉に行き体を伸ばしてきました。
昨年は災害の発生が多く、特に山間部の被害地の復旧はまだまだです。今年こそは穏やかな年であってほしいと祈る矢先に岩手の山火事です。何かマイナス分の事柄があまりにも続き、この先不安になります。気を付けなければ。
【 高橋 保広 】
● いつかの農業新聞から … メモ 引き算のブランド作り
たくさんあるから選ばれない ー、良い商品がいろいろあるのに成果が出ない ー
長所が沢山あるのに選ばれないー、足し算すると「個性」が弱まる悪循環、
→ 個性の希釈化 → 顧客減少 → 何か売れるものはないか → 品ぞろえの足し算 ↓
↑← ← ← ← … … … … … … … … … ← ← ← ← ← ←
資源を有効に活用するためには「何を売らないか」を決めることも重要である。
品ぞろえをむやみに足し算するとブランド力は薄まってゆく。「小学校で「引き算」=減らすこと」と思ってきた。しかし、引き算には減らす引き算だけでなく、生み出す引き算もある。強いブランドを作るためには「積極的な引き算」があることを知る必要があるだろう。 岩崎邦彦・静岡県立大学経営情報学部教授・地域経営研究センター長
今回のコメ相場は誰がブランド力を作ったのかな?
【 吉野 昭男 】
● 新庄に「農家の机」というグループがある。代表が非農家の Webライターで「農家ほど 地に足のついた商売はない」と考えている人である。事務局をされている方がデザイナーでこれまた非農家である。集まっている農家が30~40代で30人近くいる。冬期間は休業状態だが、春から秋にかけて地元のホテルの駐車場を借りて「マルシェ」の開催をはじめとして県内県外へと出かけてネットワークづくりをしている。SNS世代の新しい農の形が 新庄から動きはじめた。
【 佐藤 恵一 】
● 発足から約30年、農縁の生産者会員は20数名から6名となった。当初コメの価格は農縁で扱うものが高かった。昨今は送料を含めても慣行栽培の普通のコメの市場価格の方が高いという逆転現象が起きてしまった。なぜかを考えてみる。農縁という組織は生消連系、都市と農村の連携、遺伝子組み換えノー、ゲノム編集ノー、などを掲げるが、理念に固執して融通が効かなくなっていはしまいか。結果、ただ高齢化が進み若い世代につながらないことになってしまった。
【 むらのじゅうにん 】
● 先月、実家の父が亡くなった。93歳まじかだった。去年の春までは車を運転し、種まきなど農作業の手伝いに来ていた。いくつになっても、娘可愛さの表われなんだと皆が言う。穏やかな心根の優しい父だった。摂理として死は避けられないものだが、かけがえのない人を亡くしたと思う。ありがとう様でした。
【 遠藤 信子 】
● ツレの父が亡くなった。寡黙で働き者だった。多くの人に慕われた。抗がん剤を投与されながら一言もねをはかなかったという。看護士さんがいう。「多くの患者さんを見てきたが、○○さんのように私達を気遣い、感謝の気持ちを伝えてくれた方はそういない」と。
【 遠藤 敏信 】
早春の息づかい