新庄発 … 短信集  師 走

2019年12月16日 
文責 : 遠藤 敏信 

12/15  東京での 「収穫感謝祭」 今年も大盛況。
参加された皆さん、ありがとうございました。

 2019年もあとわずか。1年間ありがとうございました。アッという間に1年が過ぎてしまいましたが、チコちゃんが言うには歳をとると1年が早く感じるのは「ときめきが無くなるから」との事でした。しかし、自然の中で百姓をやり山や川、森に入ると子供のように目を加がやせそうになることばかり。ときめきを感じるのですが … … … 。
 今月初めの寒気で私の所は一気に40cmほどの雪が積もり、今日12日でも15cmの積雪がある。雪が残っていると晴れても気温は上がらず、寒い。
まだ雪は大丈夫と決めつけ、越冬野菜の収穫を遅らせていたら、すべて雪の下にしてしまった。余分な手間がかかり、わが家の大統領から大目玉。雪が積もれば残っている外の作業は来年に繰り越しとなり、これからは私の別荘(ビニールハウス)で廃油ストーブで暖まりながら、促成するウルイの準備にとりかかる。村の仲間達もそれぞれビニールハウスにこもりきりとなり、なかなか顔を合わせることも少なくなるのだ。
 早朝と夕方には除排雪の機械の音が忙しく響くが、あとは静まり返り、冬眠状態となる。子どもが減少していることも大きい。
 百姓の一線から離れたら読もうと思い、結構本を集めてきたが、いざそんな年齢になったら、視力が落ち読書がきつくなってしまった。なかなか思い通りにはいかないものだが「ときめき」を失わないように努めてゆきたい。
【 笹 輝美 】

○今年も残り少なくなって、ほんとに1年が早いと感じる。大雨と台風によって同じ所が何回も被害を受ける。今までは他人事と思っていた新庄も例外ではなくなってきた。
○中村 哲さんが銃撃をうけて亡くなる。アフガニスタンの国土を豊かにし国民が食べていけるように、身を挺して危険を省みず働く姿は現代の聖者・聖人であった。殺害に一体どんな理由があったのだろうか。
 ○一度でいいから、「これが俺たちの首相だ」と胸を張って誇れる人がなってほしい。今、私が見ているのは公と私の区別も出来ず、そろいもそろって恥を知らない
人ばかり。・今年一年間、ありがとうございました。
【 三原 茂夫 】

 年末の恒例行事、川崎市の“もも保育園”の冬まつりでの餅つき、芋煮会交流 &池袋での農縁“収穫感謝祭”参加のために上京しています。毎年のことながら、改めて親交を確認する機会だと思います。ありがとうございました。
【 遠藤 信子 】

 今、収穫祭の会場にいます。急に短信を書けと紙と鉛筆を渡されました。この収穫祭も20年を越えています。都内を転々としてきましたが、2年前から池袋の駅前という好立地の場所で行っています。ワーカーズとのつながりがどうなっていくかとても楽しみです。「継続は力なり」です。 
【 佐藤 恵一 】

 13日、朝5:40分の新幹線で、もも保育園冬まつりのために上京する。思ったより暖かく、餅つきも18年目ともなると手際よく事が運ぶ。とにかく、皆さんに喜んでいただいてよかった。翌日、池袋での収獲感謝祭は、朝8時から準備をしながらこの原稿を書いています。今年のお米は8月に入って、イネの穂が出る時期に気温が高くなり、害虫の活動も活発になって、例年より虫の被害(斑点米)が多いと思いますが、ご理解ください。年々温暖化が進むとお米の高温障害が多くなるのが気になるところです。
 【 星川 公見 】

 今回、私の担当は14日の鎌倉の“モンタナ修道院”の訪問でした。毎年のことながら、昼食を囲みアフガニスタンで亡くなった 中村哲 さんの話や、17才のグレタさんの温暖化による地球環境悪化防止の訴えに共感する、という話等々、とても和やかなひと時を持つことができました。ご馳走様でした。
「収穫祭」では馴染の会員さんと年1回のことながら、顔を合わせるのは、やはりいいです。
【 今田 多一 】

年の瀬。新年を控え、喪中はがきが連日届く。近年とみに多くなった。
歳を重ねてきたということのあらわれだろうか、などと思う。
新しい日記帳を買い求めようと思う。これまで5年連記や10年連記のものを使ってきた。さて、何年ものを選ぶかと迷う。考える事は、自分があと何年持つか、ということである。思案の末、また10年ものを選ぼうと決めた。
今年も新庄・ネットワーク農縁をごひいき下さり、ありがとうございました。
【 遠藤 敏信 】

新庄発 短信集 … 霜 月

2019年11月15日
文責 : 遠藤 敏信

 稲の刈り取りを終えると直ぐにやるのはコンバインの掃除。足回りの泥を落とし水洗い、よく乾かしてから給脂、不凍液の交換、全体の点検等メンテナンス作業である。これを怠ると来季の故障や機械の寿命を縮めることにつながってしまう。
その後、乾燥調整作業が終了すると乾燥機、籾摺り機、選別計量器、そして、作業場を掃除し、機械を格納すると米作りの一連の作業が終わりとなる。しかし、いつ雪が降り出すかわからない季節。建物や植木の雪囲い、私の場合、冬場に促成栽培するウルイの株の掘り取りと畑からの運搬という作業もあり、越冬野菜の収穫とその後の畑の後片付け、と何かと忙しい日々を送っている。それらが一段落したら僅かばかりであるが、山林の手入れや作業小屋で使う薪の取り出しや運搬が待っている。また、田圃の用水路の修繕を行う必要があるし、百姓の仕事には終わりがない。
 若き日に薫陶を受けた、自らも百姓を名乗っていた今は亡き山形の詩人・真壁仁さんがその著書の中で「百姓とは百の姓なり」と述べておられるが、私も百の作物を作り得、百の仕事をこなすことができるようにと目指してきたが、それは容易なことではなくまだ十姓にも届いていないかも知れないが、年寄りの特権(モノワスレ)を連発するようになった今でも、変わらずに目指していきたい。
【 笹 輝美 】

 新庄は秋も終わりに近く、どんよりとした秋雨などがあると冬も近いと感じるが、今日13日は小春日和である。そがきは終わったが、茄子やピーマンなどの畑の片付け、家の前の堆肥を畑に運搬することなど、細々とした仕事が続く。越冬野菜の穫り入れはこれからだが明日からの天気予報は ☂ マークである。
【 今田 多一 】

 オリンピックの年に合わせて4年に1回行われていた中学校の同窓会が、古稀になったのを記念して1年前倒しで11月4〜5日にあった。今までになかったお祓いのあと記念撮影。5クラスで240名だったが参加したのは40名。これまでに、亡くなった人は30名を超えた。皆、この次はない、これが最後になるかも知れないと言いながら、思い出に酔いしれた。そして、宴会の最後を全員で歌った曲が「あの素晴らしい愛をもう一度」であった。あのフォーク全盛の時代を生きた者たちの歌でもある。                        
【 三原 茂夫 】

 加工所にこもりっきりだったが、晴れ間を縫って豆類(あおばた豆、秘伝豆、黒五葉、、くるみ豆)の取入れを行う。従来、ビニールハウスに運び入れ、少し乾燥し人力で脱穀するのだが、雨漏り箇所が多いということで車庫に運び込む。ビニールハウスの天幕がカラスで穴をあけられるということは一般的に多いことなのだろうか。そして、その防止のためには何をすればいいのだろうかと、悩む。
   越冬野菜の収穫は雪に当ててからになりそうだ。
【 遠藤 信子 】

 落葉が進み冬の近づきを感じる。ニュースでは「北海道に積雪」の映像が流れる。新庄では多くの家々で、10月下旬からすでに“そがき”(雪囲い)にとりかかり冬に備える。私はいつもスロースタートなのだが、意を決して取りかかる。と、とたんに雨が落ちてきた。間が悪い。
 この秋はカメムシ(俗にいう屁臭んぼ虫)が多いと感じていたが、それにしても多い。背中にも泊まるほどだ。カメムシの多い年は雪が多い、というが雪はほどほどがイイ。
 【 遠藤 敏信 】