新庄発 … 短信集 … 皐 月


2022年5月15日
 文責 : 遠藤 敏信


●「泣きながら」
○赤ん坊が泣くのは仕事。
  子供や大人が泣くのは仕事ではない。それぞれの事情があるのだ。
  かわいい盛りの子供が親の虐待によって何度泣かされ、殺されるのを目にしたことか。
○ Yくんへ : 病気のため、あっという間に息子に死なれ、幼い孫達のためにと気を張って働いてはいるが、時に何故こんなことにと、鉄人のごときY君も泣きたくなり、涙がひとりでに落ちてくる。( … のではないだろうか)
○ A君へ : 突然息子の病気のため、自身、満身創痍の体にムチうって農作業に追われ、疲れた体を癒すべき晩酌で、「なんで」という気持ちに襲われ、涙がポトリとコップに落ちて、苦い酒になっていないだろうか。
○ ニュースを見れば、理不尽な事ばかり。国を追われ戦火に追われ、多くの人が泣いている。 それを見ていて私も泣いている。
【 三原  茂夫 】

●ゴールデンウィークは雨ばかりでゴールデン農作業日とはならず、特に畑の作業は延び延びとなった。連休が終わるころから今度は初夏を思わせるようなバカ陽気。為に稲の苗は伸び放題。代掻き等の作業が追い付かない状態。老化した苗を植えると活着が遅れ、その後の生育も遅れ、秋までその影響を引きずる事となる。とにかく作業を急がねば。
 青空の下、西方に映える名峰鳥海山はいまだ雪で真っ白。わが家の屋敷の冬の間、除雪で積み上げた雪も5月7まで残っていた。晩生の桜も散りはじめ、季節の移ろいの速さにせかされ続けている。ただただ天候も社会も、穏やかであって欲しいと願うばかり。それにしても50年前、今のような社会になろうとは夢にも考えられなかった。
【 笹 輝美 】

●代掻きの真っ最中である。家の前から見える、中腹から頂上まで雪をまとった霊峰・月山がこの時期ならではの遠景である。
 それとは逆に私の村と隣の村の中間に高速道路の建設が進み、5~6年前から6mくらいの土盛りが完成し、風雪柵の取り付けが行われている。来年が一部開通だというが、隣の村の風景が全く見えなくなったのは残念だ。
【 今田 多一 】

●ビックリした! 4月30日朝、積雪があった。外に出していたイネの苗は≒3cmの雪に覆われた。加えて、5月10日朝、霜が降りた。ともに時期外れもいいとこで、何とも驚いた。が、幼苗は高温には弱いが、寒さには強いことを改めて知った。(高じて7月中下旬、穂をはらむ頃、17℃以下の低温になった場合は冷害の懸念が生ずる)
 代掻きの真っただ中だ。天気のいい日はまだしも寒い日はブルル鼻水が漏れる。でも今のトラクターは、冷暖房付きのキャビン仕様が主流となった。その中で作業をしていながら、鼻がムズムズして仕方なかった。ハハーンである。私は花粉症なのだ。田んぼの畦畔などに雑草 ( 特にカモガヤ、ブタクサ等 ) が繁茂しだすとクシャミを連発してしまう。
こんな私が百姓を続けてきたことをもう一人の自分が笑う。なお、私はスギ花粉には全く反応しない。
 カラダはガタガタだが作業はいつになくペースが早い。20日頃から田植えを始める予定だ。
【 遠藤 敏信 】

代掻き作業




 


代搔き作業

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