新庄発 … 短信集 … 霜 月

2022年11月16日
 文責 : 遠藤 敏信

●○里山の紅葉は茶色に代わり、初雪が降るころには落葉して寒々とした裸木になってしまう。毎年くり返される晩秋の風景である。
○暇なのでこんなことを考えてみた。皆さんもご一緒に … 。今、ウクライナで起きている戦争がもし日本であったら、政府や国民はどう対処しただろうか。ウクライナのように国を守るため武器をとって戦えるだろうか。「戦争絶対反対」と言って、無抵抗で白旗を上げ、占領され、その後ブチャで起きたような悲劇(ウクライナの小さな町で、ロシア軍撤退後、拷問・虐殺の痕跡が発見された)が繰り返されても容認するのだろうか。テレビでいくら悲惨な映像が流れても自分のこととしてとらえるのはむずかしい。実際、ミサイルや砲弾が落ちて多数の身近な人の死やケガ人を目前にしなければ。又、電気やガス、水が止まり寒さの中で食料を心配し、空襲警報のサイレンに脅えながら毎日を過ごさなければならない生活を今の日本人には想像すらできないことだろう。そんな中で北朝鮮ミサイル発射で、山形県にもJアラートが出され、その内容が「頑丈な建物に入り、窓から離れるように」と、台風の時と同じ感覚とは笑うに笑えない。
○“アルプス音楽団”新庄公演に行く。70歳のおじさんが歌うヨーデルの美声に酔いしれた。
【 三原 茂夫 】

● この時期新庄は朝もやがすごい。盆地だから、だという。
  あっという間に秋が終わり、雨が降ったりすると鉛色の空になり初冬の感がある。又少し小春日和が続いたりすると”明日できることは今日するな”となり、雪囲い、小屋の片づけ、野菜の取入れなど次々作業はあるのに少しサボってしまう。
冬は短いほど良い、と感じる年に私もなってきた。                
【 今田 多一 】

● 収穫作業の疲れからか、風邪をひいてしまった。忙しかったので多少無理をした為こじらせてしまい、ウイルスに居心地の良い肉体を提供することになってしまった。
若い頃、出稼ぎ等で様々な仕事を経験してきたが農作業はやはりキツイ。今この国の農業を支えているのは60代、70代の高齢者である。若者たちは早々に見切りをつけているといって言い。「農は国の大本なり」とは明治時代の話で、ある方々に言わせれば、日本経済のお荷物とか。そう言われコキおろされてきたのだから当然のことであろう。
そうした経済界の望み通り、農業(農業者)が消滅するのは時間の問題であろう。いま語られている食糧安保も農業者ではなく、農地を残すことに尽きる。その時国民は年間10兆円トクをするのかどうかこの目で確かめたいものである。
社会経済システムをすべて米国のコピーをしてきた彼等が目指すのは農地を掌握し、労働者を低賃金で働かせ、食料の生産から流通までを支配することである。ことは容易に想像できよう。そしてその下準備が農地の集積を進めることである。
傍流を歩み続けてきたヒネクレ百姓の独断と勘繰りは止まることを知らないが、将来そのようなことにならないことだけを願っている。歴史の逆戻りであるから。
【 笹 輝美 】

● 若い頃、イヤつい最近まで自分の住むこの地新庄は「冬に雪が降って当たり前」、「冬寒く、夏暑いのも当たり前」 と思ってきた。つれあい“おっかあ”に至っては「冬は雪、スキーができる」 だった。しかし年を重ねて雪と付き合う負の側面、除排雪の労を思うと「雪はほどほどがいいなぁ」となってしまった。母屋の雪囲いは済ませたが、庭木にはまだ手付かず、越冬野菜の取入れも半ばだ。さらにブルーベリーの雪囲いが手ごわい。
  8月の長雨で一般的に不作だった今年のそば、我が家の場合は上々だった。排水がよかったことや無肥料でスタートし、開花期に施した有機リン酸肥料が効いたようだ。天日干しにしたものを自家製粉し、二八で打って食べた。 「! … んまい 」。ご所望の方には実費で送ります。ご連絡ください。
【 遠藤 敏信 】

落葉が始まった




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