2022年12月15日
文責 : 遠藤 敏信
●〇世界各地で今進んでいる地球温暖化は環境に対して何もいいことはないが、唯一の例外と思われるのが、東北地方、特に太平洋側に発生する山背(やませ)に伴う冷害が、このところほとんど皆無に近くなっていることだ。
宮沢賢治の母校である盛岡高等農林学校が昭和11年7月に刊行した「東北地方古今凶饉誌」によれば、江戸時代の南部藩250年間に実に76回もの凶作、飢饉が続き、それに伴って農民による一揆も続発した。そんな時代であれば弱者の老人や子供がどんな境遇に置かれるかは想像を絶する。「北からの詩人論」真壁仁 宝文館出版(賢治と飢餓の風土より)
〇今年一年間、私達農縁を応援し支えてくれた皆様に感謝の言葉で終わりたいと思います。本当にありがとうございました。来年こそコロナが静まり、皆様と会えることができますように祈りながら …。
【 三原 茂夫 】
● 今、家の前の道路を木材を積んだトラックが1日何回も通る。以前、笹さんが里山の杉材の伐採が進んでいることを短信に記したが、ここにきて私の村の裏山も伐採が急激に進んでいる。その先に私が小さかった頃、唐鍬をもって親と一緒に植林した杉もわずかばかりだがある。
大方50年以上経っていると思う。伐採業者の若い社員が見積もり書を持ってきた。
1石¥1100円だという。私は杉の売買などしたことがないから、高いのか安いのか皆目わからない。そして新庄のあっちこっちで伐採され貯木されている光景を見る。バイオマス、チップ、合板。林業の活性化という大名目で政府の大きな補助事業が拍車をかけている。
でも、伐採した後又植林する力がある農家はいない。
【 今田 多一 】
● 14~15日にかけて冬本番の警報級の大雪予報が出ている。田んぼの作業が終わっても、植木や建物の雪囲い、越冬用野菜の収穫と畑の後片付け、田や畑で使用済みとなったポリ・ビニールを乾かし、附着している土を落としてから廃棄処分場へ運んだり、又来年の冬に使う薪用に雑木を伐り運んできたり、植林地の木の手入れや雪対策と忙しい日が続いた。まだやることは残っているものの降雪前にやらなければならないことは何とか終えた。あとは例年のごとくビニールハウスの中での隠遁生活にはいるばかり、となった。
先日の新聞に「子供たちの遊び声がうるさい」という訴えに、公園を閉鎖することにしたという記事があった。私などは加齢と共に益々どこの子供でもかわいく思えてくる。そしてエネルギーを撒き散らしながら走り回る子供達の元気な声からエネルギーをお裾分けしてもらっているような気分になるのだが。
以前にも保育園の建設計画に同じ理由で反対運動が起きたニュースが思い出される。
子供は風の子、元気なのが当たり前、勉強しかしてこない人がどうなるかは政治家センセイや役人・経済界の連中の行状を見ればすぐわかるというもの。
次代を担う子供達、この先自分たちが世話になる子供達である。そして子供の出生数と年寄りの認知症は相関関係にあることも否定できない。子供は皆の、国の宝であろう。それを”うるさい”と言っている人達はどんな人達なのであろうか。
【 笹 輝美 】
● 今年もお付き合いいただいたことに感謝します。
ありがとうございました。
【 遠藤 信子 】
● 昨日から雪が降り続いている。前にも書いたが、新庄の冬は雪が降って当たり前の風土だ。だから、降ったからといって驚くことではない。ただ、年とともに除排雪の労がきつくなってきた。
今日、あわててトラクターの前輪にチェーンをつけて、朝夕、2回除排雪を行った。雪はほどほどがいい。今年も、お世話様でした。ありがとうございます。
【 遠藤 敏信 】
0 件のコメント:
コメントを投稿