新庄発 … 短信集 … 霜  月

 2025年11月15日
編 集 : 遠藤 敏信 



―「令和の百姓一揆・やまがた」―11/24  いよいよちかづく

●連日、クマの目撃情報に戦々恐々としている。特に「学校近くや通学路に出没した」という情報には、困り果てている。全生徒が保護者の送迎という対応が求められるからだ。「急に言われても困るよ…」と思いながらも、祖父母や教職員の協力も得ながらなんとかしているものの、そもそもどうしてこんなに多いんだ?と誰にぶつけていいかもわからない気持ちがこみ上げる。
 聞くに、キノコ採りや山に入った人間たちが、食べ物の残りを捨てたりすることで、本来はクマが口にしないはずの食料の味をおぼえてしまって、それを求めて里に下りてくるのだという説もあるそうだ。たしかに、コンビニのごみ箱を漁ったり、秋のお彼岸に備えたお墓の供物などは絶好のねらい目だ。これもまた原因と結果が環になっているのだろう。簡単には解決しない問題だとつくづく感じている。
【 工藤 恵子 】


●発芽玄米  初めて物語 ①

1999年10月にファンケル社によって商品化された発芽玄米は大雨による大洪水が原因で開発されました。昭和28年7月に和歌山県有田川の大洪水で水浸しになった米倉の米をもったいないので捨てないで食べてみた。その結果、体の調子がよくなってきた。長年の持病も治った。これはこの玄米が原因ではないか?これがファンケル社の開発で売られるようになった。
新庄生産者農縁応援者 【 野越 修 】


●家の前から月山と鳥海山の中腹くらいまで雪が来ているのが見える、鉛色の空模様が少し続くと冬まじかと感じるが、秋日和になったりすると、この陽気がもっと続くのではないかと勝手に思いこむ。毎年のことだが冬の準備が遅れたりする。
 テレビでは毎日クマ報道がなされているが、私の集落にも「クマが出没した」と注意を喚起する回覧板が回ってきた。でもその後出没したとは聞かない。
【 今田 多一 】


●7月の短信に書いた「リーディングス・斉藤幸平」の読書会がたくさんの賛同者を得て今月からはじまる。テキストが「人新世の資本論」で第1章から8章まであるので、毎回人変わりで8人の方が報告する。第1章が「気象変動と帝国的生活様式」。資本主義よりも前に地球がなくなるといウ内容 である。参加者の年代は、20代から40代。最年少が20歳で、仕切りをしてくれるのが24歳の女性である。未来のある方々が集ってくれてうれしい限りである。
 のんびり、ゆっくり気長にやりたいものである。
【 佐藤 恵一 】


●わが家の庭のもみじの葉が赤々と色づいてきました。もう少しで雪が近づいてきていると思います。豆の葉がまだ落ちないのですが、作業を早めなければと思っています。
【 吉野 昭男 】


●急に寒さが増してきました。いかがお過ごしですか。今年の新米の味はどうでしたか。
3日ほど前に冬の前兆のアラレが降ってきました。いよいよ冬の段取り作業で忙しくなってくるのです。雪の重みで植木などの枝が折れたりしない様に雪囲いをするのです。この囲いも5か月後には取り外すのです。面倒で大変な仕事ですが、親父からの遺産なので……。
マスク姿が多くみられます。インフルエンザかな。風邪などに注意してくださいネ。
【 高橋 保広 】


●この秋はなかなか作業が進みません。豆類はビニールハウス内で自然乾燥し、手作業で脱粒するのですが、今年はまだ少ししか取り入れていない。雪が来る前に何とかしたいものだと気がせいています。
 先日、実家の母が亡くなった。2月に亡くなった父は優しく、母は厳しい人だった。ともに92歳、仲の良い夫婦だった。
【 遠藤 信子 】


●天気予報に雪マークがみられるようになった。雪の少ない冬を経験すると雪は少ないにこしたことはない、ほどほどがいい、とつくづく思う。
 わが家の百姓規模はそう小さくはない。が、この規模での耕作は今年限りにしようと思う。後継がいなくなり、体力・気力に限界を感じたからだ。
ツレが「私はまだ頑張れる」というので一部は残すが、借地は返還し、自作地も貸しに出そうと手配をしている。この節、借りてくれる方がいるだけマシなのかもしれない。
【 遠藤 敏信 】

木々の落葉が盛んだ


木々の落葉が盛んだ

新庄発 … 短信集 … 神 無 月

 2025年10月16日
編 集 : 遠藤 敏信


●私の村では黄金の稲穂がすっかり消え、稲刈り作業が終わった感がある。この秋の庭先米価が1俵60㎏あたり3万円超えを聞くのは、平成5年の大冷害以来である。
 ここ15年、米価は本当に安すぎた。再生産でき、持続可能な価格はいくら位だといわれても工作規模・生産費の関係があるのでなかなか基準を決めるのはむずかしい。
 でもよく言われているが、耕す人がいなくなるのは村でいればはっきり見える。そして今年のような高米価が続くとは農民の誰も思っていない。
 今月末、アメリカのトランプ大統領が訪日予定。その中でお土産として、米輸入を増やす約束をするのではないかと村では話題になる。
【 今田 多一 】

●今年、稲刈りは苦労しました。雨降り、晴れの日が続かなく、田はぬかるみコンバインが思うように進まず大変。それにぼけてしまったのか停車中のEさんのコンバインにぶっつけてしまって、ごめんなさい。さんざんな秋です。
【 吉野 昭男 】

●今年も新米をお送りできますことに感謝しております。生育途中の7月は雨のない連日の猛暑です。
 あくまで水の調整で育つ水稲が雨のない、水の少ない中で育ち、田んぼは大きくひび割れ、下葉の方から枯れ上がってくるのです。そんな状況を見て今年は大きく減収を見るのかと思いましたが、そんな酷な中でも稲は育ってくれました。どうぞお送りします。届きましたら、心の中でご苦労さん、ありがとさんなァと想ってやってください。自分はいとおしくて抱きしめたい心境なのです。
【 高橋 保広 】

●「さわのはな」を初めて食べた人の感想が寄せられているので以下、紹介します。
 〇 新米が手に入らなくて困っていました。「さわのはな」とう品種は初めて知りましたが炊くとつやつやしてふっ くら炊き上がり食べると甘みがありとってもおいしい玄米でした。玄米と一口と言ってもこんなに違うのかと驚きでした。(町田市・Sさん)
 〇 今朝初めて玄米でいただきました。まず浸水の段階で水が汚れないことに驚き、食べる時にみずみずしいながらもしっかりとした粒感! 本当に玄米で食べる米だなと感動しました。(國立・Aさん)
 〇 私のカフェで酵素玄米ご飯を「さわのはな」で作ってお出ししたところ、全員が皆絶賛されていらっしゃいますよ。非常に美味しいと異口同音に仰いましたね。本当に素晴らしい米だと思います。(国分寺・ジャスミンカフェ)
 〇 「さわのはな」が船に乗りスイスに旅立ちました。とても喜んで、玄米を食べるのを楽しみにされていました。(スイス在住の友人からの依頼だそうです。)  (町田・Tさん)
【 佐藤 恵一 】
 
●14日、稲刈りを終えました。かつてなくコンバイン作業が難渋したこの秋でした。1枚の田んぼでも水尻部はひび割れが入っている反面、水口部は田面が軟弱でぐちゃぐちゃなのでした。そのため機械がかわいそうなくらい泥だらけになり、往生することたびたびでした。
刈り取りを終えると、籾摺り作業を後回しにしてとりあえず温泉にでも浸かりに行くのですが、今年は注文が殺到しているのに、斑点米を除去するための色彩選別機にかける作業をしなければなりません。もう少し待ってくださいね。
【 遠藤 信子 】

●今年の稲刈りは雨に悩まされた。7月の反動が来たのかと思った。ともあれ刈り取りだけは終えた。あとは籾摺り、着色米の除去作業を残すだけだ。慌てることはない、といえども発送依頼がたまっている。
 14日夜、テレビでサッカー中継を観た。ブラジルとの親善試合だ。結果、3:2で大逆転勝ち。対ブラジル戦初勝利。この勢いを保って向上してほしい。わが家はサッカー一家だ。
【 遠藤 敏信 】 

 難渋した今年の稲刈り

新庄発 … 短信集 … 長 月

 2025年9月15日
編 集 : 遠藤 敏信


「令和の百姓一揆・やまがた」 ― 農と食料を未来につなごう ―
                           を開催します。

期 日 : 11月24日 (月) 振替休日 午後12時30分ころから
      デモ行進 : 行路未定(トラクター、軽トラ、途歩デモ)
      シンポジウム : ビッグウィング
      3月31日、東京青山通りで開催した「令和の百姓一揆全国集会」
      の山形県版です。

農縁新庄では全面的にその趣旨に賛同し、行動を共にすることにいたしました。
詳細は後日


●早生種の稲刈りが始まっています。9月に入り、夏の干ばつが嘘であったかのように雨が多くなり、田んぼは柔らかいと言います。
 私は20年以上使っているコンバインがこの秋、順調に作業できるようメンテナンスを農機具店に依頼したら、足回りに大きなガタが来ており、修理見積が80万円と言われ びっくり! それで、オイル交換や脱穀部分の改修をやめて50万円に交渉。
 でもお盆過ぎに頼んだ点検だが、整備士不足でなかなか出来上がってこない。今度晴れたら、刈りたいと思っているのだが、自分の思惑通りにはいかない。
【 今田 多一 】

 ●稲刈りを、早生種のヒメノモチから入りました。6月下旬から日照りが続いたのですが、9月に入ると一転雨降りが続いて、田んぼは軟弱を極めています。そのため、コンバインが入らず、手刈したものを機械に運んで脱穀作業をする始末。通常半日で済むところ、雨の日を挟んで4日もかけてしまった。刈り取りはまだ序の口。順調に進んで1か月はかかる。これからが思いやらされます。
【 遠藤 信子 】

● 9月初旬、新米の概算金(仮渡金)がJAより示された。山形県の銘柄米を列記する。
はえぬき・28000円、つやひめ・30500円、雪若丸・28600円、ヒメノモチに至っては40000円である。こんなに上がって大丈夫なのかと思うとともに、それでも農家は喜べない。なにせ、資材費がすでに格段に値上がりしているのだから、儲けどころか価格補填にしか過ぎない。JAと業者間でコメの争奪戦が繰り広げているという。物価の上昇は生産者を含めて消費するすべての人々に跳ね返る。農と食をないがしろにしてきた政治家とその使い走りを担ってきた輩たち、「責任は俺にない」なんて言い訳は通用しない。
【 遠藤 敏信 】 


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新 庄 発 … 短 信 集 … 葉 月

 2025年8月17日
編 集:遠藤 敏信



● 髙橋保広代表と新庄事務局・工藤恵子の
             「ネットワーク農縁のこれからを考える対談」

高)ネットワーク農縁は生産者と消費者が直接繋がった活動体としてやってきた。消費者の言葉が励みややりがいとなり、我々は学ぶことも多かった。この繋がりが農縁の中心だと思っている。
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工)会員の方々の食に対する意識の高さは、新庄事務局を担当する私もひしひしと感じます。農業を取り巻く課題を一緒に考えてくれる応援団は本当に心強いです。
さて、農家の平均年齢が70歳前後だといわれる昨今、農縁は今後どうなっていきますか?
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高)農縁も10年先を考えろと言われても難しい状況、現在6軒のみとなってしまった。自分も歳を感じることが多く年々きつくなってきている。一年一年、老体に鞭打ってやっている。
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工)
後継者問題は農縁でも大きな課題ですが、何が一番の要因でしょう?
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高)
やっぱり、息子や次の世代に継いでほしいと言えない状況が大きいだろうな。無農薬無化学肥料でやる農業はとにかく手間暇かかり専業でなければ難しい。と言っても兼業でなければ収入面から厳しいという農家が多い。そうなると、自分たちの代で農家は終わり…となる家が増え、先が考えられない農家が周りにたくさんいる。どんどん田畑が減っていくんだ。
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工)
米農家の時給は10円という衝撃的なニュースも飛び交ったりして、若い世代が農業に希望や将来像を見いだせないというのも大きいでしょうね。あとは経費が年々嵩み、それを差し引くとほとんど残らない規模の農家はやめるしかないのでしょうか?経費の高騰はどうでしょう?
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高)
まず、ガソリン代が2倍、農縁を始めた頃は1ℓで90円代だったのが今は約180円。運賃は約3倍。肥料だって段ボールや米袋だって値段が上がり、間違いなく負担が増えている。
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工)
それなのに農縁では30年間、ほとんど値上げをせずやっていますが・・・。
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髙)
農縁の場合、単なる米販売ではなく、食と農の問題をともに考え実践する仕組みと動きだから、価格はそんなに重要視していなかった。最優先は「深い繋がり」。運送会社の大幅な値上げに伴って送料負担は改定してきたけども、米の価格はできる限り維持してやってきた。それは一人でも多くの消費者に農縁のお米が届き、考えを共有してほしいとの願いからだった。ちゃんとわかって食べて下さる方々からは、お金以上のものを頂いてきたからそれで良いと思ってきた。そうしているうち、他からみると格安の無農薬米になってしまった。
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工)
農縁は血縁関係の有無にかかわらず、理念や活動を背負いたいと協力下さる若手もいます。引き続いでいくために、農業で収益を得られることも大事ではないかと思います。お米の価格改定はそうした今後への投資の意味合いもあるのではないでしょうか?
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髙)
本来は我々がその都度やってこなければならなかったことだが、できてこなかった。消費者の皆さんに負担をしいるのは心苦しいけれど、今後のために価格改定は必要、今やらなければならないと思う。新米時期(10月頃予定)から、新価格での負担にご理解とご協力を頂きたい。価格や農家の現状に関して気になること・ご意見などあれば、ぜひお声を聞かせてほしい。
_
工)
情報は農縁HPや次号の短信集でお知らせして参ります。よろしくお願いいたします。


● 7月、新庄は降水量が異常に少なく、土地改良区管理による3日に1日だけ用水路に通水される水量も少なく、上の方の田んぼに水を入れると下の方はなかなか水が足りない状態で、私の田んぼの一部でも水が回らない所が出始めていた。日照りが続くと、皆が用水を確保しようと水口を開けるから、ますます用水が分散し、我田引水状況になる。
昨年のようにゲリラ豪雨になるのも困るが、日照りが長く続き干ばつになり、作物の葉先が赤くなるのも見ていられない。人間に都合よく、ちょうどよい具合には毎年なかなかならない。
【 今田 多一 】


● 以前にも書きましたが、8月は忙しい月です。旧盆の13日は墓参り、そして村内11軒の相互仏前参り。14日、村の八幡神社の旗立て(2対)。15日、村の八幡神社の祭礼。村外の親戚への応対、夜はおっとと私の共通友人たちの懇親会。16日、村外の親戚の仏前参り、などなど。女たちにとっては大変な家事作業でした。
 そんな8月の行事がコロナを経て様変わりしました。村内の仏前相互参りは話し合いで、11軒から3軒に。コロナは災いばかりでなく、村を変え、家事仕事から女性を解放したとも言えます。
【 遠藤 信子 】


● 何の場合でも当てはまると思いますが、生産に携わる人は使う人のことを思い、使う人(消費者)は生産に関する人に思いを馳せる。これが成立すると世の中はうまくいく。ところが、現実的にはそうはいかない。我にかかわるところが絶対的な価値を持ってしまうからだ。
  農であっても、他であっても他を思いやることが、丸く収まると思うのだ。これはすべてに通じると思う、暑い、うだるような夏の日々です
【 むらのじゅうにん 】

亀裂の入った田面


新庄発 … 短信集 … 文  月

 2025年7月15日
編集 : 遠藤 敏信

● 農家は収入から経費を引くと手元に残るのはごくわずか…肥料代、ガソリンや軽油の燃料代や電気代、繁忙期に人を頼めば人件費もかかり、消費者に届けるにも運送代がかかり、表示のためのシール作成や印刷にかかる外注費、袋代なども経費として負担しています。これらの価格は年々上がる一方で、この先も下がる目途が立ちません。
 ネットワーク農縁設立から30年がたち、消費者の皆さんに在来作物の栽培や有機農業、遺伝子組み換え作物反対の運動に興味を持ってもらい、手に取ってもらえるように…と、できる限り値上げをせずやってきました。消費者の方々との繋がりを最優先したいとの想いからですが、いまや農縁米の価格は世の中の慣行米よりも安く、令和の米不足の状況下では、理念や活動への理解は置き去りに、単に安い有機米がネットで購入できる!と思った方からの注文も見られるようになりました。「本当に無農薬栽培か?訳アリでは?」と、その信頼性を問う心配の声も上がっているようです。この、『価格と価値のねじれ』をどうにかしなければ…と感じているところです。
 さて、農家の担い手不足は深刻です。自分の子供に継いでほしいといえないのは切ない。次の世代が誇りをもって農業を続けていけるよう、希望を見いだせるようにすることもネットワーク農縁の重要な課題の一つです。適正な価格での販売も進めていかなければ、この先、確実にきえてしまうという危機感をお察しいただきたいと思います。苦渋の選択ではありますが、9月以降の新米からは新しい価格を提示させていただくことになりそうです。慎重に検討した上で、8月頃には新価格(送料負担の見直しも含む)を具体的にお知らせしたいと考えております。どうぞご理解いただけますようお願い申し上げます。
ネットワーク農縁新庄事務局【 工藤 恵子 】


この参議院選で、米不足を受けて「減反政策を見直す」と言う。今さら言われても私の場合、大豆とエン麦を毎年交互に減反作付けしているが、もし田んぼに戻せと言われても畦畔を取り払い、何十年も畑として使ってきたものをそう簡単には田んぼに戻せない。ユンボなどの、大型重機を入れ整地し直さなければならないのだ。
 そしてメディアへの出番の多い小泉進次郎は農協批判。農協改革と称し、農協の株式会社化を言い始めている。大資本に農協を売り渡せと聞こえる。農協改革ではなく、農協解体を目指しているように見える
【 今田 多一 】

● 「SDGsは大衆のアヘンである」にはじまる斉藤幸平の著書「人新生の資本論」は
60万部に達しようとしている。私の身近なところで、読んで感動したという声は、5人をこえている。読みっぱなしでは、もったいないので、若い方々に「リーデングス・斉藤幸平」という読書会を提案したい。
1867年(今から158年前)に、マルクスが「資本論」を著し、その中で資本主義が行き詰まる原因として4つをあげている。
① 人々が許容できないほどに、経済格差が広がる。
② 地球環境が破壊される。
③ 少子化が止まらない。
④ どうでもいいような仕事が増える。
 100年前も200年前も資本主義の本質は変わらない。「資本という化け物が口から赤い血を滴らせながら、労働者・農民を食い散らかしている」
 いきなり読書会というよりは、矢野コーヒー(米仙人)を飲みながらのおしゃべり会をしてはどうだろうか。映像はたくさんある。
〇斉藤幸平と坂本龍一  〇落合陽一とオードリータン  〇エンデの遺言とお金の話  等。
のんびり、ゆっくり、気長にやりましょう。
【 佐藤 恵一 】

● 前年2024年7月25日に豪雨災害があり、田んぼが埋まり、田んぼが流されたりした。国が何とかしてくれる、来年の春には回復しているだろうと思ったが、さすがに生産者ひとりの山奥にはなかなか工事が来なかった。ひとりの声はかぼそくて非効率の農地はあとまわし、妥当な選択肢だし優先順位は低い。大きなインフラは工事をしてくれるが、段々田んぼの個人的な工事はもちろん自分達で田植えシーズンが始まりなかなか同時進行とは行かなかった。田んぼは誰か専門業者が作り、、農家は使うだけ、そんな人もいるだろうが自分の理想は自分で作らなければならない。水の流れ水のたまり調整していくものだから、田植えまでの助走はすごくかかる。
 実は農家は土木作業がメインだと思う。水が来た喜び、水が満ちる喜び、それを一番伝えたい。そしてお金もかかる。出費は燃料代だけではない。今この国は、山から広葉樹をなくし中山間地の田んぼを非効率だと放棄させてる。広葉樹特にブナは水を貯める水田そのものがダムの機能を果たす。山や田んぼは川をせき止めないダムなんだよ。地域の古老がブナを切り、護岸をコンクリートで固めたから洪水が起こった、そう意気込んで語っていた。里を守るのは里山だったり、自分が稲作をしている中山間地の田んぼだと思っている。効率が優先され、誰もいなくなった全員農家みたいな地域から農家はいなくなった。無農薬・無化学肥料・天日干しをそんな農業をやりながら効率化お金儲けばかりが全てじゃない、気候変動、洪水から暮らしを守る農業・林業、たくさん仲間を集めて学んで実績して共有して、またこの一年やっていきます。是非遊びにきてください。
【 矢野 雄彦 】 

● 先日、初めて少し遠出をして温泉・観光地を巡りました。題して「兄妹会」、3組6人の行き当たりばったりの小旅行、なかなかにいいものだと思いました。が、帰ってみると、畑の畝間には草が目立ち始め、ブルーベリー摘みも忙しくなってきています。               【 遠藤 信子 】

● 「マナグ メネェ。ミミハ キケネェ。アシハ モツレ、ツマヅキコロブ。チョット ウゴグド、ムネァ、トカトカスル」。そんなことをこのところ実感することしきり、なのです。カタカナ語の意味、眼が遠くなった。耳も遠くなった。足も弱り、躓き転ぶ。少し動くと胸がトカトカする。

この度の参院選挙、与党の過半数割れを心待ちにしている自分がいます。
【 遠藤 敏信 】


新庄発 … 短信集 … 水 無 月

 2025年6月15日
編集:遠藤 敏信

● 随意契約の備蓄米の放出に大勢の人が並び買い求める姿がテレビで毎日流される。今まで食の多様化で米の消費量が減る一方で、米は余っていると政府は発表していたのに、主食の米を並んでまで求めなければならない状況は、やはりおかしい! 同じ放出でも大企業のため込んでいる内部保留金も放出させる政策を出してほしい。
【 今田 多一 】

● 令和4年、5年産米の加工用米の単価は、仮渡し金(包装代、消費税込み)で
6000円でした。玄米1㎏当たり100円です。それが色々と、加工用米がどのような経緯で備蓄米になるのか、私たち農家はわからない。まだまだ政府はもうかりますな?

 【 吉野 昭男 】
(註) JAの担当者によると「備蓄米は、主食用米を区分して保管し、コメ価格を安定させる仕組みで加工用米と同様に生産調整に扱われます。価格は主食用米並みで政府が買い上げ販売できるメリットがあるため、加工用米の場合より高く精算できます。精算の際は申し込みいただいた加工用米うるち米の中から、共同計算の中で公平に精算いたします」との事。

● 大変な騒ぎになっています。備蓄米の放出・販売です。何年もかけためてきたもの、災害なんかの対策用の備蓄米です。5~6年も前からためてきた米も在庫も少なくなってきているとのテレビの情報ですが、今年生産された米から又備蓄米として確保されるのか。何か大変な事がなければいいのですがと、老婆心なんですが想うのです。なぜ国の食の自給率を上げようとしないのか。 不思議な国、日本です。
【 高橋 保廣 】

● 連日、お米の価格がニュースで話題になっています。古米(2023年産)・古古米
(2022年産)・古古古米(2021年産)、といったワードは、一般消費者にとって馴染みのないものだったのではないでしょうか?街頭インタビュー等で備蓄米の購入について問われると、「安いにこしたことはない」「食べられれば安い方を買う」「古いお米って、味はどうなの?と思うので周りの評判を聞いてから … 」「これまで食べてきたお米が手に入るのであれば高めでもそれを買い続けたい」といったように、考え方は様々です。価格の安定もさることながら、一番の問題点は供給の安定です。それには米農家が抱えている課題や不安を少しでも払拭することこそが必要不可欠なのに、目先のことだけにとらわれていては、こうした米騒動はこれから何度でも起こりうると思います。
 一年間手間ひまかけて作ったお米の値段を農家が決められないばかりか、品質を担保するにはある程度の設備が必要だったり、販売する場合の表示においても定められたものをクリアするために袋やシール等を外注しなければならない … 大変さばかりが目につきます。どうにかならないものでしょうか?! 若い世代が農業を続けていけるような希望を持てる農政を望んでやみません。
【 工藤 恵子 】

● 中耕除草を始めました。5月下旬に植えたばかりの幼い稲の条間に雑草が目立ちだしました。慣行栽培の田んぼでさえそうなのだから、有機・無農薬栽培の圃場は推して知るべしと言えます。稲づくりにおいては、雑草対策が最大の課題なのかもしれません。
 先日スーパーに行って驚きました。昨年夏からの米価格の高騰で、お店に並ぶ米の価格が農縁で扱う無農薬栽培米より高く設定されているのです。昨年暮れあたりに始まり米のネット注文などが増えた感がありました。昨年夏の轍を踏むまいと4月に新規の方の注文受付の停止を要請したところです。なぜなら、旧くからの顧客を優先したいからです。
【 遠藤 信子 】

●  この季節の山菜は”ミズ”。私はこれが好きで、特にミズ汁(味噌仕立て:ジャガイ・・・・
と、ここまで打ってパソコンが固まってしまった。一旦消したら、今度は立ち上がらなくなってしまった。何回も試みたが駄目で、ツレのものを借りて再打ち込みを行った。そのため、今夜の例会を欠席。短信も中途半端で、終り。
【 遠藤 敏信 】

中耕除草









新庄発 … 短信集 … 皐 月

2025年5月15日
編 集:遠藤 敏信


●天気が長続きせず、田が乾かず田起こしが遅れ気味だったが軟弱な田を無理やり興起し、代掻きを始めた。
 コメの小売価格の高騰を数多くのテレビが伝える。法人化している生産農家の声は出てくるが、中山間地の現場や家族経営の農家の声はあまり出てこない。
【 今田 多一 】

●慌ただしくなる田んぼ、山々の緑も鮮やかになるこの季節、朝起きるのも冬に比べて苦ではなくなり、一日の行動時間が長くなるようで嬉しい。
 さて、高校生の娘が長距離通学をしているため、5時前に起きてお弁当と朝食を作るのだが、最近の娘の口癖「ご飯を食べている時が一番幸せ、特に午前中にキツい教科があった日はお弁当が癒し。」年齢の割には食の好みは渋く、お味噌汁や煮物、この時期ならではの山菜料理も好んで食べる。
 話しは変わるが、新庄最上有機農業者協会の佐藤あい子さんが3月に亡くなられ、先日、手を合わせる機会があったため、ようやく採れたタラの芽とコシアブラ(ウコギ科コシアブラ属)の天ぷらを仏前にあげた。あい子さんにはワラビやアイコ、ウルイなど、お裾分けと称してよく会いに行っていたので、また食べさせたかったなぁ … としんみりしてしまったのだが、自宅に帰ると、偶然にも同じ名前の娘(愛子)が「この天ぷら、もっとたべてもいい?」とたくさん食べてくれた。あい子さんがよく言っていた「人の体は食べたものでできているの。美味しいって言って食べることで、心ができていくの。」そんなことを思い出しながら、山里の春の恵みを家族とともにありがたくいただく毎日を過ごしている。          【 工藤 恵子 】

●新庄は雨降りが続き、田起こし、代掻き、田植えの準備が遅れがちです。先日、堰掃除に行ったが関係者は昔みたいに集まらない。農家が減ったためなのか。 以前は豊かだった農地は今は住宅地となり、エライ人が農地を大きくまとめて作った方がより効率が良くコメなどを作れるのではないかという。ひら野で良質だった大地に住みながら、何を言っているのか、と思う。
 そんな大きな日本では、そんなに良い農地でやっていける人はそんなに多くいるのかな?                               【 吉野 昭男 】

●先の日曜日、仙台からIさんが草刈りを手伝いたいとやってきました。Iさんとは、東日本大震災のあと、炊き出し支援で宮城を中心に何度か出かけましたが、その際知り合いになり、以来、交流が続いています。新庄のそば祭りなど年に2,3回仲間とともに訪れていました。いよいよ援農ですか。縁とは全く不思議なものです。
 ここで、もう一つ。事務局の工藤さんが山菜のことを書いています。私も山どこ育ちなので、ひときわ山菜とは馴染みが深い関係にあります。ところが、私が育ったところではコシアブラを食べる習慣がありませんでした。鳥越に来て、裏山にすぐコシアブラが芽吹き、春のG・Wあたりに天ぷらやおひたしで食べることを知りました。特に「すごい」とottotto が感動したのが、茹でて細かく刻んだものをご飯に混ぜ合わせた物。
Ottotto曰く「これぞ山の香り、独特の香り、すごい!」と。さすがに美味しいです。
山の恵みよ、ありがとう。                   
【 遠藤 信子 】

●代掻き作業の真っ最中です。しらさぎ、カラス、ムクドリなどの鳥類がおびただしく虫を求めて寄ってきて素早く口ばしで虫をついばむ。見ている分には飽きが来ない。が、トラクターで田面をゆっくりと均していく作業は下手をすると眠気を催す。代掻きはむずかしい。20日から田植えに入る予定。
【 遠藤 敏信 】