●天気が長続きせず、田が乾かず田起こしが遅れ気味だったが軟弱な田を無理やり興起し、代掻きを始めた。
コメの小売価格の高騰を数多くのテレビが伝える。法人化している生産農家の声は出てくるが、中山間地の現場や家族経営の農家の声はあまり出てこない。
【 今田 多一 】
●慌ただしくなる田んぼ、山々の緑も鮮やかになるこの季節、朝起きるのも冬に比べて苦ではなくなり、一日の行動時間が長くなるようで嬉しい。
さて、高校生の娘が長距離通学をしているため、5時前に起きてお弁当と朝食を作るのだが、最近の娘の口癖「ご飯を食べている時が一番幸せ、特に午前中にキツい教科があった日はお弁当が癒し。」年齢の割には食の好みは渋く、お味噌汁や煮物、この時期ならではの山菜料理も好んで食べる。
話しは変わるが、新庄最上有機農業者協会の佐藤あい子さんが3月に亡くなられ、先日、手を合わせる機会があったため、ようやく採れたタラの芽とコシアブラ(ウコギ科コシアブラ属)の天ぷらを仏前にあげた。あい子さんにはワラビやアイコ、ウルイなど、お裾分けと称してよく会いに行っていたので、また食べさせたかったなぁ … としんみりしてしまったのだが、自宅に帰ると、偶然にも同じ名前の娘(愛子)が「この天ぷら、もっとたべてもいい?」とたくさん食べてくれた。あい子さんがよく言っていた「人の体は食べたものでできているの。美味しいって言って食べることで、心ができていくの。」そんなことを思い出しながら、山里の春の恵みを家族とともにありがたくいただく毎日を過ごしている。 【 工藤 恵子 】
●新庄は雨降りが続き、田起こし、代掻き、田植えの準備が遅れがちです。先日、堰掃除に行ったが関係者は昔みたいに集まらない。農家が減ったためなのか。 以前は豊かだった農地は今は住宅地となり、エライ人が農地を大きくまとめて作った方がより効率が良くコメなどを作れるのではないかという。ひら野で良質だった大地に住みながら、何を言っているのか、と思う。
そんな大きな日本では、そんなに良い農地でやっていける人はそんなに多くいるのかな? 【 吉野 昭男 】
●先の日曜日、仙台からIさんが草刈りを手伝いたいとやってきました。Iさんとは、東日本大震災のあと、炊き出し支援で宮城を中心に何度か出かけましたが、その際知り合いになり、以来、交流が続いています。新庄のそば祭りなど年に2,3回仲間とともに訪れていました。いよいよ援農ですか。縁とは全く不思議なものです。
ここで、もう一つ。事務局の工藤さんが山菜のことを書いています。私も山どこ育ちなので、ひときわ山菜とは馴染みが深い関係にあります。ところが、私が育ったところではコシアブラを食べる習慣がありませんでした。鳥越に来て、裏山にすぐコシアブラが芽吹き、春のG・Wあたりに天ぷらやおひたしで食べることを知りました。特に「すごい」とottotto が感動したのが、茹でて細かく刻んだものをご飯に混ぜ合わせた物。
Ottotto曰く「これぞ山の香り、独特の香り、すごい!」と。さすがに美味しいです。
山の恵みよ、ありがとう。
【 遠藤 信子 】
●代掻き作業の真っ最中です。しらさぎ、カラス、ムクドリなどの鳥類がおびただしく虫を求めて寄ってきて素早く口ばしで虫をついばむ。見ている分には飽きが来ない。が、トラクターで田面をゆっくりと均していく作業は下手をすると眠気を催す。代掻きはむずかしい。20日から田植えに入る予定。
【 遠藤 敏信 】