2021年7月17日
文責 : 遠藤 敏信
●今年も身体的苦痛に耐えながら四つん這いになっての草取り作業を終え、その後はクタクタに疲れダウン、5日間ほど休む破目となった。せっかくきれいに取ったと思ってもまたすぐに草は生えてくる。石川五右衛門ではないが「雑草の種は尽きまじ」である。長年草取りをしていると直接間接に様々な声が届く。「あまり無理するなよ。もういい年なんだから、そんな難儀なことはやめたらどうなんだ」と健康を気遣ってくれる声である。しかし中には「俺だったら、あんなバカなことは1俵(60㎏)10万円でもやらない」とか、「口で草を取れなければ一人前とは言えない」といったものまで …… 。稲作が始まって以来、常に雑草対策に悩まされ続けて来たといえる。
近現代においては、農民はもとより老農(農全般に卓越した知識・技能を持つ人)や、行政の試験研究機関や農機器具開発会社も雑草対策の研究を行ってきて、最も効果的であったのが除草機であり、すぐに普及していった。しかし、1年生雑草には効果はあるものの、多年生雑草と増殖力の強い雑草には劣り、最終的には手取りを行わなければならなかった。
そうした歴史を知ってか知らずか、「もっと簡単に雑草を駆除できる方法や機械器具を自分達で考えられないのか」と言った人がいたが、それを常に考えてきたのは 現場で苦痛を味わってきた我々なのだ。有機農業の妨げとなっているのは雑草対策に外ならない。持続可能な農業も今の方法では身体的に不可能になりつつある。
【 笹 輝美 】
●在日米軍は、司令官から兵士まで昭和20年の占領軍の意識のままなのだ。沖縄はもとより、日本各地で傍若無人に振舞ってきたものが急に改まるわけがない。
75年間も国はそれを揉み手をしながら、顔色をうかがいながら許してきたのだから。そこには独立国家としての気概も誇りもない。アメリカの言う通りにしていれば間違いない、日本は安全だと与党も野党(共産党を除く)も信じて疑わない。ロシア・中国・北朝鮮の脅威に対して日本国だけでは無理なのは誰でもわかっている。だからと言っていつまで占領軍のままで、まるで属国のような立場をこれからも続けて国家として恥ずかしいと思わないのであろうか。せめて同じ敗戦国であるドイツやイタリア並みに地位協定を改定しようともしない無能無策ぶりだ。
非武装中立論が話題になっていた頃、「自分の国は自分で守る。当たり前のことではないか。他国を当てにしている国など誰が認めるものか」と言って非難された政治家がいた。今にして思えば至極当たり前のことを言っただけだ。今回は笹さんが読めと進めた「主権者のいない国」と「国体論 菊と星条旗」(白井聡)を読んだ余韻で農縁とは関係のない長文になってしまった。
【 三原 茂夫 】
●今年のさくらんぼは春の凍霜害の影響で収穫量が3割減ということだったらしい。
従来回してもらっている分は何とか確保できたが、新規分は当然ながら断られた。
7月に入って朝方、ブルーベリーの摘みとりを行っている。通常1日おきに行うのだが、今年は2日おきでよい。しかも摘みとりの時間が例年より短い。強めの剪定をしたためか、気象上の影響があったためかは分からない。
なにやかにやと内と外の忙しさが続く。
【 遠藤 信子 】
●当り前のことだが、人は年を重ねて老いていく。そしてある日、力尽きる。これは、人の定めだ。(だが、「ゲノム編集」はその摂理を覆す可能性があるらしい) 先日、親しい友人の父が亡くなった。90才を超えていたから、いつかその日がくることは覚悟していたという、が、気丈にふるまいながら、突然のことに気持ちの整理がつかないようだった。朝起きて飯を食い、昼も一緒に食った。が、夕方にはなくなっていたという事実。「天寿を全うした … 」ということにしても。
親戚・縁者や寺への連絡、葬儀の手配等のバタバタとした慌ただしさが、肉親を失ったことへの様々な感傷に浸る時間を、今は与えない。故人の安らかなご冥福をただただ祈るとともに、友の立ち直りをねがうばかり。
【 遠藤 敏信 】
大豆畑トラストの1ヶ月 |
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