●約1か月前、農業共済新聞に“改正食料農業農村基本法”の成立を受けて、柴田昭夫さん(株・資源・食糧問題研究所代表)の論評が載っていた。その中に、食糧供給困難事態対策法があることを指摘していた。食料が2割以上減った場合、生産者や事業者に向けた計画を策定し、指示に従わない場合は罰金を科すというのである。柴田さんは戦時食糧法みたいだという。
食料不足の折、農民は2番米を食い、強制的に供出させられたことを思い出す。でも村では改正基本法のことは話題にもならないし、私はこの記事を読むまではぜんぜん知らなかった。 村で話題になるのは、離農者が増える中、誰が今の農地を耕すのだべーという話になる。そして、今回の7月25日の水害に際し、皆さんからのお見舞いの電話ありがとうございました。 【 今田 多一 】
●今迄にないくらいの大雨の被害は私の所ではほとんど無く、救われた思いの中アスリート達の活躍に拍手を送っていた。しかし一方ではオリンピックの理念とは関係なく、戦争・殺戮がやむ気配すらない現実がある。戦争によって失うものより得るものの方が大きいとはとても考えられない(私の頭では)。
今、二つの戦争によって一番利を得ているのは軍事産業だけである。そして今年、前の戦争が終わってから79年となるが、戦争の歴史・事実を知れば知るほど戦争を推し進めていった者達の無責任さに腹が立ってくる。特攻だけでも狂気の命令により6371人の将来ある有能な若者を無駄死させている。「欧米列強の支配から東アジアを守る聖戦であった」というのであれば、何故戦勝国に対し声を大にして言わずにどこかの国のポチとなっているのであろうか。無差別空爆、原爆投下、模擬原爆投下そして今も続く全国の基地問題。日米地位協定から見えてくるのはこの国をイエローモンキーの国として扱っているということである。
ある米国人文化人のことを思い出す。「資本と政治の無責任が社会を混乱に陥れる」 ♬ おらがぁ国さで自慢の物は ナスとキウリと盆踊り … … 花笠音頭の一節の通り、今の食卓はナスとキュウリのオンパレード。漬物、みそ汁の具、炒め揚げナス、蒸しナス、茹でナス、酢の物と、ナス攻め・キュウリ攻めの毎日である 。
【 笹 輝美 】
●7月25日の大雨は、「観測史上で最も激しい」とか、「過去最悪」とかと報道され、実際、各地で大きな爪痕を残した。床上床下浸水、停電、断水、土砂崩れや道路の崩壊など …
備えあれば憂いなしというが、どう備えておけばいいのか?という気持ちで、過ぎ去った後の片づけに追われる日々。どうやっても元に戻れない方々もいて、ため息をつきながらいたたまれない気持ちになる。これをきっかけに引っ越しや移転、農業や生業をやめようとする人も少なくないのではないだろうか。無力感が暑さとともに少しづつ積もっていく中で、若手の農業者で仲間のインタビューが県内版のニュースで流れた。「何が辛いって、手間暇かけて育てた収穫間際のこの子たち(育てた胡瓜を指して)を皆さんに届けることなく、廃棄しなければならない…これが一番堪(こた)えます。でも負けてらんねぇ。こんなことで負けてられないですよ!」この一言に救われた気がして、また日常に向き合うことができた。
【 工藤 恵子 】
●「○月○日区長になる女!」を観てきました。2022年6月の東京・杉並区長選のドキュメンタリー映画です。“区政を変えたい”と奮闘した市民と立候補要請を受けた候補者の想い。「市民の市民による市民のための選対本部の議論と裏話」、そして、候補者の苦悩と苦闘。「平和な私たちの暮らしは選挙を通して、私たちが変えるんだ!」という思いを共有する仲間を増やしていくことの大切さに共感し、励まされた映画でした。
驚いたことには、彼女が区長になったことにより、翌年の区議会議員選挙では、彼女に触発された女性たちが大勢当選し、男性議員数を上回ったことでした。
加えて彼女・岸本聡子さんは20数年前、ア・シード・ジャパン(環境NGO)のメンバーとして草取りツアーに参加されています。当時から社会の矛盾に敏感だったと思います。
【 遠藤 信子 】
●6月、好天続きで雨を欲した日々。7月曇天・雨の日が多く梅雨特有のじめじめした日々。そして、7月25日未明からの雨は、線上降水帯となり、避難指示が出されるほどの大雨となりました。TV報道で繰り返し「新庄」が出たことで、多くの方々から身を案じたり心配の電話やメールをいただきました。気遣ってくださったことに感謝いたします。
近年のことで思い出すのは2018年8月の豪雨災害です。今回の場合、あの時よりも影響が少ないのでは、と思われたのですが、日が経つにつれ被害が拡大していることが分かりました。河川の決壊、土砂崩れによる用排水路の埋没などで日常が日常でなくなりました。自然の猛威に改めて畏怖しています。
【 遠藤 敏信 】
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