新庄発 … 短信集  皐月

2014年5月15日
文責 : 遠藤 敏信
●麓(ふもと)の新緑が峰をかけ登り、杢蔵の頂に達した。残雪と若葉のコントラストがとても美しい。
 去年の暮れに検診を受け、正月過ぎにその結果が届いた。不整脈(心房細動)要治療と書かれていた。脈が不規則だけなのかと思っていたらそう簡単なものではないらしい。心臓が規則正しく動かないと血栓(血のかたまり)ができやすく、それが血管に詰まるとその場所によって脳梗塞や心筋梗塞になったりする。特にアルコールは心臓にも、服用している薬にも悪い影響を与えるので控えるように、と強く言われた。今までと同じ生活が出来ているのに、酒を飲めないのはつらい。そこで自分に都合のよい解釈をして百薬の長としてたしなんでいる。
【 三原 茂夫 】

●この春は近年になく好天候に恵まれ、田起こし作業がスムーズに進んだ。代掻き作業半ばの13日、朝5時ごろ田の水回りを見に行こうと車に向かう。「ん?」家の前に止めていたはずの軽トラがないではないか。いつもキーはつけっ放しで停めているのだが。
仕方なく、新庄警察署に盗難届を出す。管理責任を大いに説教される。
 11時を回ったころ電話が着た。新庄から20数キロ、2つ離れた町の林の中に乗り捨てられているという。午後から尾花沢警察署に行く。加害者と比較するためと、被害者(私)の右手の指紋と口の中からDNA採取調査に協力してくれという。軽トラを見つけてもらったので、いやとも言えず承諾。でもデータベースに載ると思うとあまりいい気分ではない。ともあれ、軽トラが見つかりホットしている。百姓にとって欠かせない存在(足)なのだから。
【 今田 多一 】

●この季節、毎年同じようなことを感じながら、田植えに向かい準備作業をしている。木々の若葉が萌えて、日ごと大きくなる。山の残雪がだんだん小さくなり、淡い緑が膨らみを増してゆく。“山が嗤う(わらう)”というのだそうだ。いい季節です。
 さて、農家は辺りの変化を日々感じつつ、年間で一番忙しい時期にある、と言ってもよい。毎朝、田んぼ1枚1枚の水加減を調整しつつ、草刈りや代掻き作業に余念がない。ワラが浮かないよう気をつけて、田んぼをいかに均平にするか、この按配が難しい。
 私の師、元高校の国語教師“大滝十二郎”の生きた証を丹念に辿った「大滝十二郎 … 生涯とその時代 という評伝が刊行された。65歳で没し、今年5月19日が17回忌。
 人に優しく、反骨の人。笹さんにせよ、今田君にせよ、関わって、慕う人は数知れない。
 それにしても、国民の多くが望まぬことを画策する時の首相・安倍さんてぇのは狂気じみてると思う。周りに止める人間がいないということが恐ろしい。
【 遠藤 敏信 】


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