新庄発 … 短信集  睦月




  新年おめでとうございます。
12月に入ってからの大雪はそのまま年を越し、寒に入りまだ1週間というのに平年の一冬分の雪が積もってしまった。屋敷が都会と比べ広いとは言っても限りがある。これから降る雪をどう始末するか悩んでいる。
 昭和の初頭、山形県村山市出身の代議士・松岡俊三は「雪国が貧しいのは雪のためだ」とし、雪害救済運動を起こしたがここ数年続く大雪による経済的・人的損失は計り知れない。特に高齢者は雪の降らない、少ない所へ移り住むことを考えるのは無理からぬことだ。都会の若者(すべてではない)を揶揄する言葉の一つが「今だけ、金だけ、自分だけ」だそうだが、雪国もそのような風潮が色濃くなればとても住み続けることはできないであろう。すべてに資本の論理を当てはめるような考えとは一線を画し、私たちの郷土と農の営みを守ってゆきたい。皆様の応援よろしくお願い致します。  
【 笹  輝美 】

   昨年暮れの収穫感謝祭には出発直前にギックリ腰になってしまい参加することが出来ず、暫く寝込むことになってしまいました。今はすっかり良くなったのですが、お騒がせして申し訳ありません。原因は雪かきだったのですが、この冬の雪は湿っていて重く12月初めからの積雪は2メートル近くもあろうかと思います。この重たい雪は温暖化のせいかと思ったりします。ちょっとグチっぽくなりましたが、今年も宜しくお願い致します。                           
【 星川 公見 】

   平年なら降ったり消えたりを2~3回繰り返して根雪になるのだが、この冬は12月2日の初雪がそのまま降り積もってしまった。4年連続の大雪である。そのため、雪かき作業の出番もことのほか多いが、冷え込みの強い真冬日が少なく気温が高いため雪は湿り気が多くて大変重い。
   ローカルニュースで秋は熊の出没情報が連日流れるが、冬は雪下ろし作業中の事故、ケガなどが必ず流れる。2月いっぱいは雪により、道幅も狭くなりまた道路わきの雪壁も高くなって見通しが悪くなるため、交通事故だけは気をつけたい。
【 今田 多一 】

   1月14日に大豆トラスト会員よりめずらしい年賀状が届いた。そこには相当いかれてきた日本の現状の中で、昨年おこった数少ないまともなことの一つ … でしょうか。」とあり、はがきの裏側に関西電力大飯原発3.4号機運転差し止め訴訟の福井地裁判決言い渡しの主文と理由がびっしりと印刷されている。原子力発電を運転してはならないという裁判所の理由がとてもまともなので、以下(一部)紹介したい。
「たとえ本原発の運転停止によって多額の貿易赤字が出るとしてもこれを国富の流出や喪失というべきではなく、豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることこそが国富であり、これをとりもどすことが出来なくなることが国富の喪失であると当裁判所は考えている。」 そのとおり             
【 佐藤 恵一 】

● 新庄市の豪雪対策本部設置基準は、積雪深150cm(基準は各自治体によってそれぞれ異なる)です。市では1月9日「豪雪対策本部」を設置し、雪対策を最重要課題にしました(4年連続)。 ここ新庄は雪があって当たり前の風土とはいえ、市民それぞれが、雪処理に連日関わるのはつらい。そして又、仕事として関わる人たちにしても、「降雪で仕事の声がかかる分、ありがたいことだが、毎日となるときつい。要はほどほどなんだべ」と言います。逆手にとって、白菜とキャベツを雪中に埋めました。寒中にそばの実を清流に10日ほど漬け、それを再乾燥し、「寒ざらしそば」を作る準備をしています(それぞれ甘みを増すと言われています)。 どっこい、頑張っています。そんな新庄に、ふら~っと遊びに来なさいよ。         
【 遠藤 敏信 ・ 信子 】

  
                               
問い合わせにお答えします

12月下旬、複数の農縁・大豆トラスト会員の方々から「納豆工場建設のためのファンド募集」の案内が、「ネットワーク農縁と新庄最上有機農業者協会」の連名で届いているが、農縁新庄の生産者が資金集めをしているのか?という問い合わせがありました。
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ネットワーク農縁新庄の生産者は「有機農業者協会」の設立を応援し、無農薬栽培大豆の供給等でその後も協力関係を続けてきた経緯があります。しかし、経営に関しては別事業体という認識で今日に至っております。
 今回の件は農縁の生産者を気遣う消費者の問い合わせによって知ることとなりました。私たちは有機農業者協会が発展することを願っていますが、会員の皆様方には経営・運営体として別物であることをご承知おき下さいますよう、お願い申し上げます。    
【 2015年1月10日 ネットワーク農縁新庄生産者一同 】

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