新庄発 … 短信集  水 無 月

2019年6月15日
文責 : 遠藤 敏信
事務局からのお願い
  いつもネットワーク農縁の活動を応援いただきありがとうございます。
またお米をご愛顧いただいている皆様におかれましては、これからも安心・安全で美味しいいお米をお届けできるよう努めてまいりますので、引き続き宜しくお願い致します。
さて、4月1日より郵便局での払込みにかかる手数料が1件につき70円値上がり致しました。件数が増えるにつれ、年間でのトータルでは大幅な手数料負担が予想され、事務局として頭を悩ませているところです。
そこで、手数料削減のために、郵便局に口座を持っていらっしゃる方には、口座間(電信)による振り込みにご協力していただくようお願い致したいと思います。
 また、振込用紙でお支払いいただく場合でも窓口ではなくATM をご利用いただくだけで50円安くなりますので、何卒ご協力くださいますようお願い申し上げます。
振込みに関してご不明な点や詳しくは最寄りの郵便局にご相談下さいませ。
宜しくお願い致します。               新庄事務局【 工藤 恵子 】

◦去年まで半日で終わっていた無農薬栽培区25aの手押し除草機押しが今年はまる1日かかってしまった。息もかれて何度も休む。鼻からだけでは足りなくて口からも。来年は無理かな、と思ってしまった。
◦「命のビザをいだ男」―古辻節三とユダヤ難民  山田純大 NHK出版 1700円
リトアニアの領事代理・杉原千畝が日本政府の命令を無視してピザを発給して数千人のユダヤ人の命を救ったことは多くの人が知っているが、そのビザで日本に来たユダヤ人を目的地まで送り届けるために命がけで奔走した古辻節三を知っている人は少ない。私もこの本を読むまでは知らなかった。あの時代にこんな貴いことをした日本人がいたことを誇りに思う。又、日本を戦争に導いた一人と思っていた松岡洋祐が無償で満州鉄道の列車をユダヤ人のために用意してくれたり、ユダヤ人に対しては好意的だったこともこの本で知った。俳優でもある山田さんの古辻氏に対する熱い思いや感動が伝わってくる。読みやすい文章なので、ぜひ読んでもらいたい本だ。
【 三原 茂夫 】

 田植えを終えホットしたが、今年は暑すぎて体にはきつかった。この春、私の近くの田んぼで作業時期になっても耕耘されない箇所があった。巷の話では体調を崩し、転作組合に頼むのだという。田植え近くになり入院することになり他人に任せたケースもある。私も67歳、いつできなくなってもおかしくない。日本の農業者の平均年齢も67歳だという。
 【 今田 多一 】

 田植えを終わし、機械の洗浄・育苗器材の片付けがやっと終わったと思ったら休む間もなく畦畔の草刈りだ。そして無農薬田の除草作業を始める。加齢とともに除草作業はきつくなってきたが、まだ頑張ってみようと思う。
私の地区では3年ほど前から民有林の伐採が目立つようになった。それは所有者が伐採業者に立木の状態で売り、その業者が伐採・搬出・運搬を行ない市場に出荷する。立木の値はタダ同然の安さで、とても再生産など叶うものではない。林業家は国や自治体などからの補助金でかろうじて経営を維持しているといっていい。
以前新聞に「林業家の経営意欲が低い 努力が足りない」といったような記事が載っていたが、当事者でなければ何とでも言える。そういう人は自ら林業家となり手本を示してほしいと言いたい。いくら機械化しようがシステム化しようが木の年間生育量は決まっている。成長を早めようと下手に肥料をやれば枯死。省力化をうたい管理の手を抜けば良質の木は育たない。今の国有林がそれである。
 自分が植えても自分で売るまでにならないのが木である。売っても再植林すれば下刈り・雪害対策等最低10年間はこまめな管理が必要となり、販売代金はすぐに消えてしまう。今私の地区で伐られた所には再植林する人はいないように思う。
こうして、地方は荒廃し衰退が進み消滅していくのであろうか。「今だけ、金だけ、自分だけ」の社会に国家100年の大計などあろうはずはない。ましてや老後の蓄え2000万など逆さになっても出てこようはずもない。
【 笹 輝美 】

 さわやかな季節です。野菜類をひと通り定植し、ブルーベリーにネットを張りました。今年も、22日、もも保育園での「笹巻づくり&お米の話」交流会に臨むために上京します。伝統食とは言え、新庄でさえ手掛ける人が少なくなり、作り方教室が開かれる昨今、関心を持っていただけるのはとてもありがたいことだと思っています。
 【 遠藤 信子 】
10日早朝、大豆のトラスト畑にタネをまく


新庄発 … 短信集   皐 月

           2019年5月15日
文責 : 遠藤 敏信
木々の若葉がみるみる拡がる。山肌が膨らむ。山笑う季節だ

◦ここ数年、失敗ばかりで満足のゆく苗作りが出来ていない。今年こそはと催芽機を使い、苗箱の土を変えて万全を期したが、シートを取ったら又も発芽がそろわず何が原因でこうなるのか全く分からない。
◦5月に入ると晴れの日が続き鳥海山や月山がくっきり見える。日本各地に〇〇富士と名の付く山は多いが、新庄から見える鳥海山こそがその名にもっともふさわしい姿をしていると思う。
 【 三原 茂夫 】

◦雪が少なかった割には、私が田起こしをしている時には田は乾かず、終わったら快晴の日が続く。タイミングよくはなかなかならないものである。只今、代掻き中である。
◦4/30、5/1、テレビは改元放送ばかりで少しウンザリであった。村では国旗を掲げる家が多かった。私には少し違和感がある感じである。     
【 今田 多一 】

 私達百姓には無関係な10連休が終わり、令和のバカ騒ぎも終わり、木々の芽吹きと山桜もまたたく間に終わり、新緑の鮮やかさに覆われ心弾むような季節となった。
 麓から見る山の残雪は例年と変わりないように見えるが、山に入った人の話では小雪の年とは思えない程、多かったという。為に、田圃の水路を走る水は氷のように冷たく1分と手を入れている事は出来ない。
 連休前半はゴールデン農作業日とはならず、仕事は全く進まず焦った。後半からは持ち直しイッキに多忙となった。
 行政やマスコミはよく農業者の高齢化を取り上げるが、何故若者が農業に就かないかについては全く触れようとはしない。「日本に農業はいらない」という財界の悲願が叶う日もそう遠くないのかも知れない。私達はそんな事には関係なく、文化としての農を、土を耕し続けてゆきたいものである。世界の大富豪たった26人で38億人分の資産を手にしているような事態はくるっている、と私は思うのだが。     
【 笹 輝美 】

 新緑が鮮やかだ。田んぼ脇の八重桜が満開を過ぎ、少し散りはじめた。5月に入っての好天に促されイネの苗がスクスクと育っている。今、代掻きや水管理で忙しいがとても爽やかでいい季節がきたな、と思う。
が、私と来たら、朝仕事の一番、さわやかな風にあたってクシャミである。アレルギー性鼻炎(俗に言う、花粉症)だ。私はスギ花粉には反応しなくて、今盛んに成長する地上雑草類に過敏なのだ。ひょっとすると百姓は向きでなかったのかな、などと馬鹿な戯れ言をつぶやく。
それにしても、この春の「改元」に至る動きで改めて思ったことは、「平成天皇」は
 憲法にのっとって行動し、過去のあやまち(戦争)を悔やみ、平和を希求して行動した
ということ。一方、国の統治者である宰相は、何としても憲法を変えて国家自在のあり方
にしたい意向だ。問われるのは民意。このままではいけない。「何とかさんなね」と、切に思う。                            【 遠藤 敏信】



新庄発 … 短信集  卯 月


2019年4月15日文責 : 遠藤 敏信

春 が き た

  3月末と4/11積雪あり、なごり雪が少し多めに降り寒さがぶり返した。
種まき作業に向けて、春の農作業も本格化してきた。毎年、同じことをくり返しているのだが体が慣れるまで、やはり足腰に来る。年のせいでもあるが … 。
  種まきは、16、17日に予定している。
 【 今田 多一 】

   ◦11日の朝、今月に入ってから4度目の積雪。雪国とはいえめずらしいことだ。
◦「石川啄木」D.キーン(今年の2月に96歳で亡くなる)を読む。この本を出版したのは驚くなかれ、何と93歳の時である。私が最も感動したのはこの著の最後に書かれているローマ字日記に関するエピソードである。啄木は遺言として友(丸谷喜市)に死んだら日記を焼いてくれと頼む。友は何度も実行しようとするが、その価値を知る市立函館図書館の岡田健蔵の必死の抵抗によって守られた。この話を読んで私は作品や本には作者の思惑を超えた意志や力があるのではないかと思うようになった。これと似たような事が歴史上何回か起きていることを私は知っている。
【 三原 茂夫 】

  「雪は、降る時期に降らないといつまでもダラダラと降り、春の天候不順を招く」
そんな先人たちからの言い伝えが見事に当たり、彼岸過ぎから低温が続き4月に入っても時々雪が降り、私の所では朝起きたら10cm近く積もっていた日が3日もあった。13日になりやっと気温が上って来て春らしく感じられる。植木の雪囲い外しや、稲の播種の準備に忙しくなってきた。そして世の中10連休の話でもちきりだが、私たちには全く関係のない事。ただただ天候が安定し、ゴールデン農作業日となることを願っている。
 古来、自然のすべてを神と仰いできた先人たちによれば、山の神が春になると里に下りてきて御田の神になり、秋の取入れが終るとまた山の神となって山に戻ってゆく。日本ほど神様が多い国はないそうだが、そんな神様たちはケンカはしないしお互いを認め合っている。絶対神が存在する国とは違う。そして先日聞いた話だが、ヨーロッパには騎士道、日本には武士道があり、双方とも金への執着を良しとしないところがあるが、先住民を駆逐して新しく生まれた彼の国には、そのような規範はなく、あるのは守銭奴(道)である。ナルホドと思った。
【 笹 輝美 】

“三寒四温”寒さと温かさを繰り返して、春が、来る。来た。
 イネの種まき時の季節になると毎年同じ感慨にとらわれるから不思議だ。季節の移り変わりに思う想いは昔も今も変わらない。
 気を張ることの多かった日々から、時間的にゆとりができたこの春、桜のつぼみの膨らみに、草木の芽吹きに、少しばかり心がはずむ。
今村祥吾さんは多作だ。新作「てらこや(せい)義堂(ぎどう) 師匠走る」、「羽州ぼろ鳶組 ⓼ (ぎょく)麒麟(きりん)」が出た。何とも痛快な運びで面白かった。

                         【 遠藤 敏信 】

白鳥が羽を休めていた


新庄発  短信集 … 弥 生

2019年3月15日
文責 : 遠藤 敏信

新庄のこの冬の最大積雪深は121cm。(2月13日)
累積657cm(雪氷防災科学センター)とのこと。  
今年は雪どけが早い                

◆今年の正月に「元気そうで何よりだ」と声をかけたら「来年のオリンピックを見てから死にたいものだ」と笑いながら答えていた、大正15年生まれのおじさんが、誤嚥性肺炎で2月末にあっけなくこの世を去った。誰もがあと2、3年は大丈夫と思っていたのに、人の生死は分からない。もちろん私も、あなたも。
◆遠藤さんが絶賛してやまない作家・今村祥吾氏が新庄で座談会をした。作品に新庄藩という名前が出ているだけで、司会者をはじめ挨拶に立った市長や関係者がそろって35歳の作者を「先生、先生」と持ち上げる。まんざらでもない顔をして関西弁で自分の作品を売り込む姿は吉本の芸人を思わせる。今どきの人気作家とはこういうものか、と思いをあらたにした。
同時に開催されている新庄・最上の火災や自然災害を、江戸時代から平成30年まとめた年表は渾身の力作だ。ぜひ見学してもらいたい。災害の多さに圧倒される。3月31日まで「ゆめりあ 体験館内」
【 三原 茂夫 】

◆この冬を振り返れば、やはり暖冬で積雪量も少なかった。ここのところ雨の日も多く急速に融雪が進みつつある。一部には稲株が見えはじめた田んぼに、白鳥が落ち穂をついばみ、北に帰る準備をしている。でも、夕方から久しぶりにまた、雪が降ってきた。
◆むの たけじ展 ― 大正・昭和・平成を生きたジャーナリストの歩みを辿る資料展を見るために、秋田県雄物川資料館に行く。「個」の戦争責任を取り、朝日新聞社を退社し、地方秋田(横手)から日本の深い矛盾を問い続け、週刊「たいまつ」を発行し続けた。その「たいまつ縮小版」の全巻が展示されていた。
 昨年2度のガン手術に耐えて、多くの著作物が刊行された。多くの人がむのさんの考え、思想、行動を必要としたのはやはり、社会が悪い方向に確実に向かっている証拠なのではないか! 政界では、安倍一強の中、次から次へと戦争法案と言われるものが国会で決められる。
― 数の力は暴言。質の力こそが本物のデモクラシー と、様々な むのたけじさんの言葉の色紙が壁一面に展示されていた。
【 今田 多一 】

 先日、ラジオで山形のシンガーソングライター山口イワオさんという方がいることを知った。私の脳ミソにはもはや彼の歌の歌詞もメロディーもインプットしておくだけの容量が残っていないが「サスケネェー」というタイトルだけは消えていない。「サスケネェー」は「差しつかえない」がったもので「差しつかえない」の他に「いいから、いいから」、「気にしないで」、「心配しないで」等の意味が含まれている。寛容が失われ、トゲトゲした今の社会にあって何ともほっこりする、地元を大切にする唱であった。
 以前は方言や地方を小馬鹿にしたような、特にお笑いと言われる番組があったが、それを地方に住む者たちもそのまま受け入れてきたこともまた事実である。
その土地の気候・風土とそこに住む人たちの知恵によって、長い年月をかけて様々な技術や医・食・住そして学びの文化が育まれてきたのである。決して私は国粋主義を奉じている訳ではないが、何もかも米国の真似をし、地方が東京の真似をするのは滑稽に思えてくる。私たちもサスケネェー精神で自分の住む地域を守っていかねばと考えてしまった。
【 笹 輝美 】

  白鳥の北帰行が始まった。群れはV字編隊を組んで飛んでいく。通常3月末から4月のはじめ頃に見られる光景なのだが今年はちと早い。季節の動きが早いのだろうか。田畑には30cmの雪が残る。
 3月11日を迎えると、どうしても2011年に思いがとぶ。東日本大震災だ。その日の夜は停電。灯りはローソクと山用のガスランプで、「こんなこともあるな」気分でいた。甘かったと思う。翌日、昼頃、電気が回復。テレビの映像が思いもよらぬ光景を映し出していた。町が、津波の濁流で流されているのだ!
犠牲・行方不明となられた方2万人超。あらためてご冥福を祈ります。
 そんな事態に更に追い打ちをかけたのが、原発事故だ。収束への道は果てしなく遠い。いや稼働する限り終末へと向かい続ける。もろく、不安定な、曖昧な中に今の暮らしがあることを思う。そして、また思う。あれから8年 … もう8年。
 【 遠藤 敏信 】

 暖かな冬です。積雪も例年の3分の1です。新庄の冬のイメージは4月の上旬まで雪のある風景なのですが、もうすでに田圃が見え始めているところもあります。
自分の百姓感では1年を半分にして6ヶ月周期があり、冬日の暖かさが夏日の低温に、山の雪が草々に無くなり、水不足か夏秋の野菜の不作か、現状の天候からそんな思いにかられています。昨年は7月の猛暑による水枯れ地区の農作物の減収、8月の豪雨による田畑の決壊と大変な補修費でした。
 国の根幹をなす「主要農作物種子法」を廃止する法律が昨年4月に成立しました。それから1年経過、内容を知れば知るほど日本国の食を、生命を脅かす内容であることに気づくのです。この件について、農縁新庄の生産者間で話し合った末、新庄市議会に「種子法の復活を求める意見書」を提出するよう請願書を提出しました。
3月議会にあたり所管の委員会に請願の趣旨説明のため出席し、自分たちの意見を述べてきました。委員会の議員の中には、好ましく思ってくれない方もおられましたが、全体の中では採択されるようです。
 近年の日本国、低迷方向に見えてならんのです。安倍さんの口からは「命を未来へ」、「息をのむような美しい田園風景日本」などと言葉巧みに語られますが、もっと日本国を真剣に深く、本当を追求してのリーダーであってほしいと思うのです。
自分の想いを述べました。3/14             
【 高橋 保広 】
 













春ま近、白鳥が北へ群れ飛ぶ 

新庄発 … 短信集  如 月

2019年2月15日
文責 : 遠藤 敏信

●新庄のこの冬の雪の山場は超えましたが、家の前の田んぼにはまだ1m位の積雪があり、春の予感はまだである。

 TPP11、日欧EPA、昨年9月には安倍とトランプが日米TAG、次々国家の枠を超える協定が結ばれる。経済が暴れまわる様である。
 昨年12月、農縁の収穫祭(於、東京)午前の部で、「TPPと遺伝子組み換え法は
リンクしている」というテーマで元農水相・山田正彦氏の記念講演会があった。その中で、水道法改正、漁業権の民営化等今まで公共と言われていたものを規制緩和し、多国籍企業などがもうけやすくする地ならしであると言う。私には貿易協定の中身など詳しくわからないままであるが、堤 未果・著「日本が売られる」は分かりやすかった。
【 今田 多一 】

●連日のように父親に虐待され死んだ「心(み)愛(あ)」ちゃんのことが報道されている。学校に父親に暴行されていることを伝えているにも関わらず、学校の先生も児童相談所も幼い命を救えなかった。前にも似たような事件があったが、どうして自分の子供に対して報道されているようなむごい仕打ちが出来るのか不思議でならない。どんな心境になったら無抵抗な子供に、あんなひどいことが出来るようになるのか、何回考えてもわからない。万葉集で「しろがねも くがねも玉も 何せむに まされる宝 子にしかめやも」と詠んだ山上憶良を生んだこの国で!!
【 三原 茂夫 】


●農縁新庄の年間行事の一つ「味噌づくり教室」の指南役として今年もまた先日上京してきました。2/9、“もも保育園”。(恒例化8回目、人気が高い、限定13組)
2/10、同じ川崎市の“木月キッチン”を会場に2セット(合わせて13名)。
 日本食に欠かせない食材の一つ、味噌。近年農家でも自家製味噌とはいかなくなってきています。そんな中、消費地で「作れるものなら作ってみよう」と興味を持って下さる方々がいることは嬉しい限りです。参加された方々は、作る体験の新鮮さと、おいしい味噌の出来上がりを待つことの愉(たの)しみに浸ることができるのではないでしょうか。
【 遠藤 信子 】
●この冬も峠を越し、少雪ではあるが新庄はまだ寒い日が続く。が節分を過ぎてからはビニールハウス内の温度は一段アップ。ラジオを相手に忙しい日々を送っている。そしてそのラジオからは嫌なニュースばかりが流れてくる。
 日々進歩する筈の人間が逆に下等に向かって歩んでいるように思えてくる。何でこうなってしまったのだろうか。
【 笹 輝美 】

●ずうっと風邪などひいたことなく過ごしてきた。この冬インフルエンザが猛威をふるっていることを知っても、他人事として「気をつけてお過ごし下さい」などと、えらそうに注意を促しても来た。
 ところが、である。急に悪寒が走り、発熱し、鼻水が垂れ、胸まで痛みだすではないか。かかりつけ医で受診。鼻の粘液検査一発でインフルエンザと判明。「5日間、日曜まで外出をさけて下さい」とのこと。わが家史上初の感染。そのためただいま、蟄居(ちっきょ)中。
みなさん、どうか気をつけてお過ごし下さい。
【 遠藤 敏信 】


新庄発 短信集 睦 月

        2019年1月15日
文責 : 遠藤 敏信

謹賀新年

皆様のご多幸とご健勝を祈ります
今年もよろしくお願い致します  農縁生産者一同


 新年おめでとうございます。と言っても私自身としては、又一つ年をとってしまった訳で目出度くも何ともない。そんな風に感じてしまう此の頃である。
それでも今のところ、降雪が長続きしないため、比較的のんびりとした日々を送っている。
 以前は農耕民族であるが故、自然のすべてを神としてあがめた証とも言える正月行事をはじめとする年中行事が数多く行われていたが、忙しくせわしい世の中となり、農業収入の占める割合が低くなった事等もありほとんどが消滅してしまった。
 私の若い頃は「均衡ある国土の発展」が盛んに叫ばれたが、聞かれなくなってからは久しい。新自由主義に憑かれた亡霊たちが、「日本に農業はいらない」とまくしたて始めた頃から、この国も狩猟民族へと転化をし始め、決して満たされる事のない強欲が富と低賃金労働者を漁り、世界中を跋扈する。
 普通の民衆はどんな理由があるにしろ、殺し合いは望まない。古今東西、国益の名の元、戦争を始めるのは富と権力を手にしている者たちであることを私は忘れないようにしたい。しかし、いつもそのような事ばかり考えている訳ではありません。今年も体力保持に努め、百姓頑張ります。そして山にも登ります。どうぞ宜しくお願いします。 
【 笹 輝美 】

 年末寒波と1/8日頃、1日で30cm以上の雪が降り続け、一時積雪94cmとなったが、その後は穏やかな日が続き、雪も沈んだ。
 「雪」、年をとってくると降らないとやはり楽である。でも、熊の出没と雪下ろし等で発生する事故は、必ず県内ローカルニュースで放送される。この冬、山形県では、早くも6人が亡くなったという。私の物置小屋の屋根は低いのであるが、下ろさなければならない。気をつけて。
【 今田 多一 】

 今年で平成が終る。30年間、国民の幸せと国の平和を祈り続け、行動した天皇であった。沖縄をはじめ、南方の激戦地で、海に向かって深々と頭を下げ、祈る姿が今でも私の心に焼き付いている。
【 三原 茂夫 】

 今村祥吾という若い作家がいる。昨年、短信集でもちょっとだけ触れた。改めて紹介したい。まだ若干34歳の青年なのだ。知ったかぶりはすまい。彼が著わした、そして私が読んだ本を羅列するにとどめたいと思う。
 「羽州ぼろ鳶組
シリーズ① 〜 ➆(祥伝社文庫)。いずれも新庄藩江戸屋敷に属する貧乏藩の火消し組の活躍を描く。
 「くらまし屋稼業」①、②、③(ハルキ文庫・角川春樹事務所)
 「童の神」(角川春樹事務所)第10回角川春樹小説賞受賞
 「ひゃっか!」- 全国高校生花生けバトル ―(文響社)
 一昨年3月のデビュー以来、短期間に何と多くの物語を生み出していることか。新庄でのトークショーでは「ぼろ鳶組」は⒛巻ぐらいまでは構想ができているとのこと。今後がとても楽しみだ。今年も宜しくお付き合い下さい。  
【 遠藤 敏信 】

今のところ雪は少ない

今のところ雪は少ない

新庄発 … 短信集 師 走

2018年12月16日
文責 : 遠藤 敏信

●9日、今年も多くの人たちの協力を得て収穫感謝祭を終えることが出来ました。心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
 さて、年末になると「光陰矢の如し」を実感している人が多いのではないでしょうか。70歳になると平均寿命まであと10年となり、今まで遠いところにあった終着駅が目の前に見えてくる。そんな訳で、今年読んだ本の中で特に心に残ったのが「死を見つめる心」岸本英夫・講談社。 昭和39年に発行された古い本なので図書館で借りるのがベスト。新聞で紹介されたのを見て知り、感動のあまり、続けて2回も読む。
死後、天国も極楽も余り信じられない人達に様々な切り口で死を考えさせる。著者は高名な宗教学者。
【 三原 茂夫 】

●8日、川崎市の“もも保育園の冬まつり”、9日、池袋での”収獲感謝祭“、10日鎌倉の”モンタナ修道院“を訪問。途中、新庄のとなりの家からケイタイに電話が入る。「家の前が積雪と屋根からの落雪でふさがっている。病院にでも入院しているのか」と言う。雪に通じる道を排雪をしていないので何かあったのか心配しての事であった。
 帰って来て、さっそく除雪作業をしようとしたらトラクターのエンジンが始動しない。バッテリーをつないでみるがかからず、農機具屋さんを呼ぶ。ハンドル下にあるセンサーの配線がネズミに食われていると言う。今年は早めに排雪バケットを装着し準備をしていたのだが、やはり物事は予定通りにはいかないもんだ。
 収獲感謝祭では毎年のことではありますが、実際に顔を合わせるのはいいもんだ。同窓会の感じもする。そして皆様方にはお世話になりました。     
【 今田 多一 】

●“収穫祭”、また今年もたくさんの方々に参加して頂き、有難うございました。参加された方々、共催し会場を提供して下さった‟ワーカーズコープの“皆様、そして東京側スタッフの皆様に改めて感謝とお礼を申し上げます。
 また、収穫祭前日の“もも保育園ふゆ祭り”では子供達とふれ合いながら楽しい時間を過ごすことができました。
 3日目には前からお伺いしたいと思っていた横浜市の“笹山保育園”へのご挨拶が叶い、忙しくも充実した3日間を過させて頂きました。
 毎年のことながら、いつも感じるのは沢山の方々に支えられていることであり、人のつながりの素晴らしさであり、百姓としてのやりがいである。
 規模拡大一辺倒の今の流れからは、私達は外れているも、経営の多様性は尊重されるべきものと私は考える。
 11月30日、国連において「小農と農村で働く人びとの権利に関する宣言」(小農宣言)が採択されたことをメディアは報じていない。(日本は議決を棄権)
現在のコストの考え方は、「今、自分がより利益を得ること」のみの視点からだと思う。それゆえ、どこぞの国を真似て規模拡大まっしぐらなのでは … 。
世界的には小農が再評価されてきているとのこと。環境や共生の視点に立てば当然のことと言えるのではあるまいか?これからは雪と格闘しながらウルイの促成栽培でビニールハウスにこもりきりとなる。3日間でお会いした方々の事を思い出しながら、ほどほどに頑張ります。      
【 笹 輝美 】

●11月下旬に仏事が続きました。折々に自分を気にかけてくれた方がいなくなることは、とても、寂しいことです。

 久しぶりに首都圏での収獲感謝祭に出かけました。「むくつけき男どもが毎回大挙して臨む中に、まかない事にはカアちゃんが入ったほうがより大きな力になる」との思いで、ツレに代わってもらってきました。誤りない選択だったと思います。今回は別々ながら2人とも参加。
“もも保育園”との交流は、園児たちの給食に供するお米でのつながりや、手前味噌づくり、笹巻きづくり、冬まつりでの餅つき・芋煮など多彩。もっとつながれ、と思います。会員の皆さんとの“収獲感謝祭”は池袋のワーカーズ・コープさんとの共催により、会場の手配など、とてもスムーズに運んだと思います。今回、午前中に学習会を持ったこともよかったと思います。“種子法廃止”にともなう影響に関して講演された山田正彦氏(元農水大臣)の語りはとても分かりやすく示唆に富むものでした。その前段、山形県というよしみで、多忙の折り馳せ参じて下さった 舟山やすえ氏(参議院議員)の挨拶でのご指摘はまさに的確。改めて共感を覚えたところです。エールを贈りたい。
一連の行事に協力して下さった世話人の皆様に改めて感謝致します。
【 遠藤 敏信 】