新庄発 … 短信集  睦月

2014年1月15日
着順 文責:遠藤敏信


謹 賀 新 年   ご多幸をお祈り申し上げます


● 今年で65回目の正月を迎える。日本男子の平均寿命 80歳 - 65歳 = 15 。
あと15年が私に残された平均的な時間である。そのすべてが元気でいられるとは限らない。登りたい山、読みたい本、旅したいところが制限されてくる。NHKアナウンサーがよく使う65歳以上の高齢者に私もなったのだ。
◦ 年始で⒒軒ほどの親類を回るが正月らしい明るく夢のある話は一度もなく、TPPによって米作りが成り立ってゆくのだろうかという話や、安倍首相は戦争をしたいのではないかという疑念、そして一番多く身に応える話が老後の介護施設に入所した時の費用のことであった。安いところで10万円前後かかるので、私たちの入っている国民年金では半分くらい足りなく、その分、生活費に重くのしかかってくる。
100年ほど前、石川啄木が母の看病のことを日記に書いている。「長く生きてほしい気持ちと長く生きては困るという二つの気持ち」と。今を生きる私たちにも切実な問題となっている。
【 三原 茂夫 】

● 雪、やはり新庄はよく降ります。12日は止まず降り続け、日中だけでも50cm以上降ったように思います。その為、ここ4日間、連続してゆきかきさぎょうに出ています。少し気温が緩むと屋根からの落屑も半端でない。落ちた雪は固く締まり、手押しのスノーダンプでは歯が立たず、トラクターの後方につけたバケットで近くの大きな堰まで運ぶ。
今は、朝夕、ディサービスの介護の車が玄関まで来るので、その間の除排雪が欠かせない日課となっています。
【 今田 多一 】
                           
● 年の初めにあたり山を考える。最近、低山歩きが多くなった。腰が痛いとか膝が痛いとかではない。「山は高きが故に貴からず、樹(き)有るを以って貴しとなす」
 昨年の秋に「七時雨(ななしぐれやま)」(1063m)を歩いてその実感を強くした。
より高く、より困難なものを目指すのがアルピニズムなら私のは何だろう。
マッキンリーに消えた「 植村直己(1941~1984)」はこんなことを言っている。
「高い山に登ったからすごいとか、偉いとかいう考え方にはなれない。山登りを優劣でみてはいけないと思う。要はどんな小さなハイキング的な山であっても、登る人自身が登り終えた後も深く心に残る登山が本当だと思う。」
高い山に登るのが一流で低い山が三流か。そんなことはない。高い山でも低い山でもの一流の登り方と三流の登り方があるという。今年も深く心に残る登山をしたいと思っている今日この頃である。 
【 佐藤 恵一 】

● 新年おめでとうございます。本年も人が安心して食べられる物をつくり育てる為に頑張りますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
 新庄は、七草から降り続いている雪は毎年の事とは言え、毎日の除排雪は体力的、時間的、経済的大きな負担となっている。為に高齢者や経済的にゆとりのある人の新庄からの転出が増えており、新庄の人口減少に歯止めがかからない。共同体的意識が強かった時代、そして今のように経済的格差が広がらなかった時代、先人たちは助け合いながら厳しい環境を乗り切ってきたのだろう。全国の地方が国内植民地と化してしまった今、衰退の一途をたどるばかりなのであろうか。
ここに住む私達の知恵と力で少しでも良い方向に向かうよう努めねばなるまい。
【 笹 輝美 】

● 降って当たり前の風土、トラクターの後方にバケットを着けて、雪を掬い上げ、近くの崖に運んで排雪するのが降雪日の日課だが、正月早々トラクターが故障した。入院。12年使い、稼働時間2200時間超。「修理するより、替えたら」連れが言う。買い替えのゆとりはなし。で、一日も早い機械の治りを待つこの一週間余。
早いもので、今日15日は小正月。 今年もよろしくお付き合い下さい。
                      積雪≒150cm 
【 遠藤 敏信 】

● 東京都知事選。都民でなし投票権もなく、とやかく言えない。でも、日本の首都の長をあらたむる事として関心あり。妖怪じみた高齢の方々が名乗りを上げていることに驚く。でも、デモ、これが、絶対多数で今や何でもありの自民一党体制を崩すきっかけになればイイことだ。 面白い。
【 むらのじゅうにん 】

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