2014年2月15日
文責:遠藤敏信
● 30年以上も我家のために働いてくれたトラクターがついに大きな故障をしてしまった。修理を頼んだら20万はかかると言われ、さらにこの箇所を直してもこのトラクターの年数を考えれば、ほかのところも次から次と壊れ費用がかさむ可能性が強いとも。この説得力のある言葉につい心が乱れ、息子と相談し新しいのに替えることにした。
このトラクターが我家に来た頃は、父も母も妻も皆元気で、一番順調な時期であったように思える。台車に載せられた思いで深いトラクターが見えなくなるまで、つい見送ってしまった。【 三原 茂夫 】
● 1月末、東海村の方から“脱原発とうかい塾会報”を頂いた。その中に映画「ハンナ・アーレント」の紹介文が載っていた。ドイツ文学者・池内
紀の言葉を引用し「ナチズムが猛威を振るった15年間、とめどない暴力と殺人をもたらし実行した者たちはいかなる異常な人間集団でも、特別な悪人でもなく、ごく普通な大人たち、陳腐で凡庸な市民たちだった」とあった。 私はハンナ・アーレントが人の名前でドイツ系ユダヤ人で、高名な哲学者・思想家であることを知る由もない。ただ見出しの“アイヒマンの凡庸な悪”だけが頭に残った。
2月に入り、ある日新聞を見ていたら、映画上映広告欄の中に「ハンナ・アーレント」が山形市で上映されるのを見つける。2/10、この冬一番の冷え込み(気温-9.9℃)の日に車で出かけた。 映画は元ナチス高官・アドルフ・アイヒマンが逃亡先で捕まり、イスラエルで行われた裁判の傍聴記である。大量殺戮の実行を担っていたアイヒマンという人物は、実は怪物や悪魔的存在でもなく私達と同じ小市民であったこと。ユダヤ人の中にもナチに協力した者がいたこと。このことを発表したらナチス(アイヒマン)擁護と非難され、大学の職を追われる
…。でも、講堂での最終講義は私達映画の観客も授業を受けている感じであった。そして若い人達から万雷の拍手をもらう。私はこの映画で初めて“ハンナ・アーレント”を知った。
【 今田 多一 】
【 今田 多一 】
● 今年の冬は隣町の県道の除雪をしています。大きな除雪機械に乗って朝早く、車の走らない内に道路の除雪をするのです。首都圏も先日は雪が積もって大変だったようですが、こちらは毎日のように雪が積もります。20~30cmは珍しくなく、それが何日も続くことがあるのです。除雪を怠るとその道の沿線の住民は車が走れなくなり、仕事や学校にも行けなくなってしまいます。20代の頃、除雪に携わったことがあったので、隣町の建設会社から頼まれて引き受けたのですが、除雪発動のメールを受けて、早朝2時に起きて機械に乗って除雪作業に携わるのは、結構大変な仕事です。沿線の住民の生活を背負っているようなプレッシャーもあって簡単に休むわけにもいきません。雪が収る3月初めまでは頑張ることになりそうです。
【 星川 公見 】
【 星川 公見 】
● 大寒に入って以降、降雪量は少なくなり昨年と比べると楽をしている気分になる。雪は多からず少なからずを望んでいるのが雪国に住む人たちの思いであろう。
さて、今年は国連が定める“ 国際家族農業年 ”であることを知る人は非常に少ないと思う。世界の農業経営体の実に7割以上が1ha以下で、こうした小規模家族農業こそが持続可能な食料生産・食料安全保障・貧困の根絶に貢献できるとして、国連は各国政府にその支援を要請しているという。対して、この国の農業政策は一貫して経・財界のご都合により進められてきて、労働賃金の引き下げには食料とりわけ農産品の価格抑制が必須条件として進められてきた。 世はまさに猫もしゃくしも規模拡大と法人化の大合唱、そんな中では小規模家族農業の話など載る筈がないのも当然だろう。
ブラック企業のみならず、労働者の使い捨て、戦前の地主制にも似た大規模化、機密保護法、集団的自衛権行使、憲法改悪、アメリカと同じような超格差社会等、何もかも戦前への回帰であり、NHKは共同通信社の前身と化しそうな気配である。
真面目に働いても食べるのがやっと、結婚も出産もできない若者が増えている今、これが“ 晋三お坊ちゃん”が言う「美しい日本」なのであろうか。私は、今年もふるさとの美しい山や川を次世代に引き継げるよう、走り回りたい。
【 笹 輝美 】
【 笹 輝美 】
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外は吹雪、家の中はぽかぽか
【 阿部 小百里 】 |
● 1月半ば時点で150cmに達していた雪は、寒中の雨で見る見るすくみ100cmほどに減少。変なもので2月に入り節分を過ぎ立春を迎えると一転、寒波がぶり返した。まだまだ冬だ。でも、確実に ☀ ざしが長くなって来たことにホッとしています。
インフルエンザが流行っているとのこと。気を付けてお過ごし下さい。
【 遠藤 】
【 遠藤 】
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