文責:遠藤敏信
● まいったなぁ … 。7月いっぱい雨降りが続き、8月に入ってやっと梅雨明けが宣言され安心していたら、又も連日の雨又雨。もううんざりだ。田んぼは乾かず、イモチ病が蔓延し、これで倒伏でもしたら目も当てられない。サンサンと輝く8月の太陽が一日も早く欲しい。
/ 8月7日夜、TBS系で放送された「生きろ」を見る。沖縄にとって本土から来た日本人は何かと評判が悪い(洞窟に避難している住民を追い出したり、自決を強要したり)中で、今でも県民から敬愛されている例外的とも言える人で、軍部とも掛け合い命をかけて県民を守ろうとした沖縄県知事・島田(しまだ) 叡(あきら) の姿に感動した。あの時代にこんな日本人もいたことに。沖縄戦の悲惨な現状を本土に報告しようにも通信設備を持たない島田知事に代わって、海軍・太田指令が打った「沖縄県民斯(か)く戦えり 県民に対し後世特別のご高配を賜(たまわ)らんことを」の電文には泣いてしまった。
(参考)電報の全文
「 沖縄県民ノ実情ニ関シテハ 県知事ヨリ報告セラルベキモ 県ニハスデニ通信力ナク 本職 県知事ノ依頼ヲ受ケタルニ非ザレドモ 現状ヲ看過スルニ忍ビズ 之(これ)ニ代ッテ 緊急通知申シ上グ 県民ハ 青壮年ノ全部ヲ防衛招集ニ捧ゲ 残ル老幼婦女子ノミガ 相次グ砲爆撃ニ 家屋ト家財ノ全部ヲ焼却セラレ 僅カニ身ヲモッテ軍ノ作戦ニ差支(さしつかえ)ナキ場所ノ 小防空壕ニ避難 若キ婦人ハ率先 軍ニ身ヲ捧ゲ 看護婦 烹炊婦(ほうすいふ)ハモトヨリ 砲弾運ビ 挺身斬込隊スラ申出ルモノアリ 只管(ひたすら) 日本人トシテノ御奉公ノ護(まもり)ヲ胸ニ抱キツツ 一木一草焦土ト化セン 糧食六月一杯ヲ支(ささ)フルノミト謂(い)フ 沖縄県民斯(か)ク戦エリ 県民ニ対シ後世特別ノ御高配賜ランコトヲ 」
戦後、日本政府はこの電文にあったように沖縄県民に対して特別の配慮をしたといえるだろうか。
【 三原 茂夫 】
● 大豆畑の草取りご苦労様でした。7月3日から降り続く雨は丁度、草取りツアーの2日間だけ降らず、今日(12日)も降った。日照時間は平年の47%で農作物全般に悪影響(軟弱徒長/病虫害)が出ている。
私が35年以上加わってきた神室連峰登山道の草刈作業も沢が増水し入山できず延び延びとなり、7/27~28の小屋泊まりでの作業でようやく縦走路全線を終え完了することができた。今までにない遅れで山へ入るたびにビショ濡れとなり、イヌワシにも会えず稜線からのパノラマも目にすることなく終わってしまった。ただ今年は6~7年に1回だけしか身を着けないといわれるブナの実が稜線の短化ブナでもあちこちに見られ、何となく嬉しさを覚えた。とは言っても一度人里の食物を食べてしまった熊は迷わず人里に現れ食物を獲るようになる。木材の輸入自由化以来、木材(丸太)価格は下落し続け、生業としての林業は成立しなくなってしまい、それまで造林や育林、薪炭採取で毎日入山していたのがパタリと途絶えてからずい分と久しい。加えて、山のマナー・ルールを知らない、又は知っていても守らない人達が釣りや山菜・キノコ採りで山へ入り、食べ残し等のゴミを捨ててゆくのであるから、人間の方が熊を人里に迎え入れているようなものである。
熊が人間の食べ物を口にするとそれを求め続けるように、人間も又、一度バブル期のどう考えても継続不可能な幻影に踊らされた事により次世代へどんどんツケを回しながら幻を追い求める様は、熊と何ら変わるところはない。そして今日(こんにち)のこの閉塞状態から抜け出す術を探れず、格差を益々拡大させるような事しか考えない新自由主義に基く現代経済学と学者は我々庶民から見ればクソほどの役にも立っていない。
【 笹 輝美 】
● 先月13日、私も仲間に誘われて秋田のわらび座ミュージカル「ブッダ」(演出・栗山民也)を見に行った。
私たちの米を長年食べ続けてくれている川崎市の“もも保育園”。その元園長が教師時代、名所旧跡を巡る就学旅行でなく、農作業と民俗歌舞を実体験して、人とのつながりを実感する体験的修学旅行をわらび座を通じて行いました。その時感動した生徒(渡辺 哲)さんが入座し、このたびの公演「ブッダ」にも出演しており、テンポの良さと生きるエネルギーに溢れた迫力ある舞台でした。渡辺さんは中堅を超え幹部俳優の風格でした。そして帰り際、座員の人から声をかけられ「どちらから来られましたか」と聞かれ、「新庄から」と応えたら、その若い子も「私も新庄よ」と言い、立ち話ながら一気に新庄話に盛り上がり楽しい一日でした。
/発芽不良のため播きなおした大豆畑トラストの草取りツアーは連日の雨模様の中、当日だけは天気に恵まれて幸いでした。梅雨明けが宣言されたにも関わらずその後も雨、盆の忙しさも加わり最後の培土作業ができません。参加していただいたみなさん、どうもご苦労さんでした。
【 今田 多一 】
● “立秋”を過ぎたら約一ヶ月ぶりに暑さが戻ってきた。昨日は34℃を超えた。エアコンのない我が家は扇風機の風に当たっているが今日もとても暑い。暑い暑いとぼやきたくなるところだが、「 夏暑く、冬寒い 」のが新庄(ここ)の自然の摂理だとすれば喜ぶべきことだと思う。
8月24~26日は250年を超える歴史を有する新庄まつりが来る。神輿(みこし)渡御(とぎょ)行列を先頭に豪華絢爛(けんらん)な山車(やたい)が20台運行される。町方の若連が山車を作り、周辺の村方若連が囃子を奏で、子供たちが威勢のいい掛け声とともに曳きまわすのだ。これら一連の行事・所作は国の重要無形民俗文化財にも指定されている。今年は土曜・日曜・月曜という日程になる。時間を割いてゼヒ観に来ていただきたいものだ。
【 遠藤 敏信 】
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