新庄発 … 短信集  卯 月



2016年4月15日
文責 : 遠藤 敏信

季節の動きがいつになく、早い梅の花が、白く咲いた。ももの花も
咲いている。最上公園の堀端の桜はというと、膨らんだつぼみが割れ
淡いピンクがのぞいている。もうすぐ開くだろう。 … 春が来た。
 
   ちょっとこの前まで、白鳥が田んぼで落ち穂をついばみ、北へ帰る準備をしていたが、いつの間にか姿が消えた。新庄の桜はもう少しですが、農作業が本格化してきている。私はこの18日に種まきの予定だ。田植えが終わる5月下旬まで、育苗管理・耕うん・代掻き・田植えと一気に忙しくなる。     【 今田 多一 】

  ・ この前まで真っ白だった月山や鳥海山に雪どけの黒い山肌が見えるようになってきた。
・ 農作業が始まる春はイヤだなあ。こたつに入ったり、朝からお茶を飲みながらテレビを見たり本を読んだりできた冬が大好きだ。
   ・ 育苗箱に土入れをする。去年まで息子がやっていた仕事の方が楽に見えたので今年は交代してみた。最初の内は感じなかったが、だんだん背中・腰・肩と痛みの範囲が拡がってきた。自分から言った手前、変わってくれとは意地でも言えぬ。平気な顔をして終わるまで続けた。結果、回復するまで一週間はかかりそうだ。                          【 三原 茂夫 】

  稲を栽培する過程にたねもみの芽出しの作業がある、とても大事な作業で芽を揃えないと苗が不ぞろいになり良い苗が出来ないからだ乾いたもみはふつう約15%の水分を含んでいる、(お米も同じ)たねもみを温湯消毒(60℃のお湯に10分間浸す)した後水に浸す、水は最初もみがらに吸われ次に玄米に吸われる、胚が水分の吸収が早く発芽活動を始める。たねもみの給水速度は水温(一日の平均水温)によって異なり30℃が最っとも早く給水し、約35時間で発芽に必要な量を吸水する、玄米でテストしてみるとやはり30℃の水で35時間程で発芽が始まった(さわのはな)お米の品種によって発芽の早さが異なり、さわのはなは発芽の早い品種です。
 実際の私達の芽出しは温湯消毒後常温の水に半月ほど浸し30℃の湯又はスチームで発芽します、お米の品種や、年によって発芽時間が異なります。  
                            4/13 【 星川 公見 】
   14日、屋敷内の梅の花が、一輪咲いた。 そして、こぶしもカタクリも咲き始めた。世は花見の季節であるが、百姓にとっては猫の手もワン公の手足も借りたい繁忙の日々の始まりなのだ。
 先日、TPPについての講演会があり、参加した。講師の田代洋一先生は、農業のみならず6年後あるいは16年後、市民生活すべてに大きな影響が出る事を強調した。特に、LSD条項に歯止めがない事を危機的に捉えておられるようであった。懇親会に入ってからISD条項に関して伺った事だが、同時に先生はこうも言われた。「私たちは国内への影響ばかりを心配しているが、日本の多国籍企業が他国に対し同条項を行使すれば、その国の市民生活に影響が出る。自分たちのことばかりを考えてはいけない。」と。低賃金労働力と富(利益)求めて世界中をハイカイするグローバル企業にとって、一つの国の民衆がその経済活動によってどんなに苦しくなろうとそんな事は知った事ではない。儲かればよいのである。それが本音であろう。故に、何が何でもTPPなのであろう。私達にはそうとしか映らない。
【 笹 輝美 】
   ちっちゃい農産加工所を開いて2年が経ちました。製造ジャンルは菓子類で申請。
原材料の主なものは、米粉(さわのはな玄米粉、つや姫白米粉)と豆類(あおばた豆、秘伝豆、黒五葉豆、くるみ豆))そして各種野菜類(ほうれん草・ニンジン・パプリカ・青しそ・さつまいも・青苧・ブルーベリー・食用ほおずきなど)で、乾燥した後、粗挽きや粉末化して加工することで、パウンドケーキ・ラスク・玄米まめクッキーなどに変わります。冬の間は、工房に入り浸りの日が続きましたが、いよいよ農作業の季節到来。「種まきからハンドメード」。もっとも基本となる原材料作りが始まります。忙しくなるなぁ。             【 遠藤 信子 】

   うかつにもこの春初めてその存在を知って、感銘を受けた。その地位に見合わず、非常に慎ましやかな生活を送っていることから「世界一貧しい大統領」として知られていた、という元ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカさんのことだ。貧しい農家に生まれ、国を解放するためにゲリラ活動に加わり逮捕・投獄、長く収監された経歴を持つ、という。「貧しい人とは少ししかものを持っていない人ではなく、もっともっとといくらあっても満足しない人のことだ。」と温顔が語る。そして、私たちに問う。「日本人はほんとうに幸せですか?」と。        【 遠藤 敏信 】





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