2016年7月号
山形の底力
この度の参議院選・山形選挙区では、無所属の女性候補者が勝った。相手方自民党公認候補には首相をはじめ政権党の閣僚クラスが連日続々と応援にささる中、野党統一推薦候補として、草の根運動を徹底して貫いた舟山やすえさんの思い・訴えが、良識ある県民のハートをみごとに射とめた。関わりを深く持ったものとして、ことのほか嬉しく思う。トハ云エ、ソレニシテモ、だ。全国的には“アベ政権”を無批判に支える議員を3分の2超与える結果になったことを知るにつけ愕然とする。そして、憂う。一体この国の行方はどうなるんだろう、と。 【 遠藤 敏信 】
参院選挙は、新聞の予想どおりの結果になってしまった!
私たちの年代になると、身の廻りの整理をしているという声を時々聞くようになる。
それなのに私と言えば、本を集めるという意欲が一向に衰えない。本を読むことより集めることに喜びを感じるようにさえなってきた。
本は場所を取り、家族のお荷物になることが多い。名の知られた研究者の資料や膨大な蔵書、郷土史家の、図書館にもない蔵書も家族にとってはゴミにしか見えない。何とか活かす方法はないものかと、関係者が頭を悩ましていると耳にしている。
その人が一生かけて集めた、金では買えない、いずれは新庄市にとって宝になるこれらの図書を活用できる安住の地はないものかと、自分のことは棚に上げて、今、考えているところである。 【 三原 茂夫 】
まける米の田植えも6回を数えています。月日の経つのは早いものです。新庄に来るのが楽しみだと、初めから来られている人もいます。
仮設住宅での生活もこの5月で終わり、新たに集合住宅で生活する人、孫が遊びに来る場所が無いと淋しいべ・・・と自宅を建てる60代70代の人、津波が来る前は庭で畑をやっていたと話す人、言葉の中にこれからの生活を不安視される人、などなど・・・心の傷が深いと思います。
ここ新庄での田植えが、心の支えにいくらかでも貢献しているのでは・・・と感じます。私としては、もう終わりにしても良いのかな・・・と思うのですが、回を重ねる毎に、添うことの意味を教えられている自分です。
秋には稲刈りです。皆さん応援してネ。 【 髙橋 保廣 】
山形県では熊が目撃されると必ずローカルニュースで流れる。6月の目撃回数は188
回で、平年より特に多いそうだ。私のむらでも10年ほど前に熊に襲われて怪我をした人がいた。里山から下りて来たのではなく、泉田川と言う神室山系の川沿いを下って村に入って来たのだという。里山の手入れが行き届かなくなり、人間との境界がなくなってきたので出没が多くなってきたというのだが、狸の出没も昔に比べれば多くなったことを実感している。トウモロコシなども、対策を講じていても、食べ頃にやられる。
【 今田 多一 】
今年は梅雨らしい日が続いています。 田植えの後は例年同様、何かと忙しい。
新庄市主催の神室山系登山会に参加、その後は無農薬田の除草機による除草と手取りによる除草。その後は神室連峰の登山道の刈り払い作業とハードな作業が続く。
刈り払い作業には20代から関わって、以前から次世代にタッチしたいと思っていたのだが、私の周辺にはそれを受けてくれる人は一人もいない。 そんな中、長年コンビを組んでいた遠藤君が膝を痛めてリタイア、ほとほと困ってしまった。仕方なく76才の国定公園管理人が自らのお出ましとなった。管理人は正に鉄人である。
この問題は、全国の自然公園で起きていることで、行政もあの手この手を考えているようだが、効果は見えていない。 山から帰って翌日はまた手取りでの除草。無農薬栽培が増えない一番の理由は除草作業だ。正直、加齢と共に年々きつくなってはいるが、登山のトレーニングと思い汗を流している。
一心不乱に四つん這いになって田面を掻き回していると、上の道路から、いきなり「コンニチワ」と大きな声がした。見上げると下校途中の中学生が「頑張ってください」と。「アリガトウ」と返し、体が軽くなったような気分で、夕方まで俄然張り切ってしまった。一方で「皆のため・・・」「お願いします」を連呼する選挙カー。いくらその声を聞いても、決して発奮することなどできない。 【 笹 輝美 】
短信集の編集者遠藤さんが膝の手術で入院されており、今月はお休みだろうか?
整形の患者は元気で暇を持て余してるから、病院で作業かな・・・でもファクスは無し、印刷機は無し・・・で、お手伝いしましょうかと。
パソコンに向いつつ、時々慌てて外へ飛び出す、ソーラークッカーの角度調整をしなくちゃ・・・と。 梅雨の中休みで今日は晴天、朝から3リットル入りのヤカンで3回もお湯が沸いた。
太陽の光を集めてその熱で調理をするソーラークッカー。 昨年の4月に買った時、「15~20分ごとに角度調整してください。扱うときはサングラスを掛けて、軍手をして下さい」の注意書きがあり、「そんなこと、やってらんねー」と思ったが、試しにと「煮りんご」を作ったら楽しいこと!すっかり嵌ってしまった。今では、お日様の顔さえ見ればクッカーを玄関先に出す日々である。これはまた、ささやかな脱原発へのパフォーマンスでもある。
馴れない編集作業、不備がありましたらご容赦ください。 【 助人H .E子】
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