新庄発 … 短信集 … 文 月

 2026年7月15日
編集 : 遠藤 敏信

●宮沢賢治の星めぐりの歌には9つの星座が出てくるという。私はその数までは知らなかった。そして全天空には88の星座があるという。新庄在住のアマチュア天文家のAさんから賢治の星めぐりの歌の星座9つと自分の作詞に15の星座を入れ込み24の星座名の歌がアマチュア天文家の雑誌 “ 天界 ”に掲載された資料コピーを頂いた。
 そして、今回6月30日、― 李政美 LIVE ― でその24座名を入れた星めぐりの歌を歌ってもらった。それから、韓国から新庄の隣り戸沢村に嫁ぎ、活躍しているSさんは戸沢村で一番テレビに出ているとも言われ、久しぶりに参加してくれた。日本の朝鮮統治下の頃から長く歌い続けられている別れの演歌“木浦の涙 (モッポのなみだ)”を政美が唄うのを聞き涙ぐむ姿を見た。やはり、望郷の思いが沸いたのではないかと思った。
李 政美LIVE より
【 今田 多一 】

● 幼苗を植え付けて早50日かな。お陰様で田んぼの稲は元気に育っています。自分の種を残すために稲も頑張っているのです。今は、自分の体づくりをする栄養成長期と種を残す生殖成長期と二つの工程の分かれ目、転換期なのです。順調に育ってくれよと願うのですが、皆さんも一緒に想いやって下さいネ。
【 高橋 保広 】

●昨年から紙を水田の表面に敷き詰めて田植えをする紙マルチ栽培に取り組み、草取りの作業がずいぶん楽になりました。敷き詰めた紙は刈り取りの頃までには、土壌中の微生物に自然分解されて土に戻ります。人力での草取り作業に限界を感じてきてましたのでこの栽培方法で無農薬栽培に取り組んでいきたいと思っています。
 暑さが厳しい季節になってきました。農作業も外での作業は大変です。朝早く涼しい時間帯に作業を行うようにしています。皆さん、ご自愛ください。
【 星川 公見 】

●先日、両目の白内障の手術を行いました。1か月間は過度な作業をしないようとの指導を受けました。でもこの季節、何かといそがしい。冬にしとけばよかったと思うのですが、眼科医が少なくなった今、どこも混んでいるみたい。それにしても、時機を考えるべきだった、と反省することしきりです。
 私には村に、屈託のない3人の仲間がいる。お茶を飲んだり会食をしたり…。農業においてはそれぞれがプロだと思う。こうした仲間の存在が私を元気づける。
【 遠藤 信子 】

●農縁の発足は1995年3月である。農縁だより「短信集」の発行は前身の「イバラトミヨ」を含めると通し番号こそつけていないが、30年を超える。30年としてざっと30×12=360号くらいだろうか。
初めがあれば、終わりもある。唐突だが私の手による「短信集」を今号をもって閉じたいと思います。今号をももって廃刊します。ありがとうございました。
【 遠藤 敏信 】

新庄市の象徴花「あじさい」




新庄発 … 短信集 … 水 無 月

 2026年6月15日
編 集 : 遠藤 敏信


●田の水回りをしていると、私の集落でも直播栽培の田んぼが増えてきた。作付面積を拡大するとやはり省力化せざるをえない
 私の集落では共同化、法人化経営ではなく家族経営である。そしてこれ以上の規模拡大は無理だともいう。昔、私の集落戸数は60軒だったが今は47軒である。
【 今田 多一 】

●メコンの思い出 : トンレサップ湖
 メコン川の水もどんどん増水。トンレサップ湖への逆流する流れも速く、以前より5mも水位が上昇。土手が流れに崩壊。これが湖に流れ肥沃な土壌となり、農業がすすみ、文化文明がはぐくまれ、アンコールワットやトムが繫栄する。ここに住んでいた人々はヒンズー教を信仰していたようで、カースト社会。農民を基盤とすると便利な社会なのか。この湖は不思議な湖だ。シナ大陸チベット奥地に源を発し、インドシナ各国を流れベトナムの海にそそぐ長大なメコン川。上流に雨季が来ると増水し、下流のメコンデルタ地域に流れてくる。この時、この湖は水量調節池になる、増水した水は川をさかのぼり、湖に入り、乾季になるまで保水する。雨季の初めに種をまき、乾季に収穫。湖の水を利用しもう一度栽培ができる。このころのタイのバンコクはシャム湾の海水の下でまだ無い。アンコール国が盛え、そして祇園精舎ともいわれた巨大建築物を作りながらも消えていく。そして熱帯雨林の中に埋もれ、忘れ去られていった。メコン川の支流、トレンサップ川に富士重工によって橋がかけられたが、内戦によって破壊される。ロン・ノル将軍により追放されたアヌーク殿下の農村での人気は高い。首都プノンペンでこの河川は合流するが 、シナ人やベトナム人、カンボジア人の血を流した[u1.1]メコン川の流れは変わらない。(当時の日記から) 追記:この橋はカンボジア国の紙幣の裏に印刷されている。
新庄農縁助っ人 【 野越 修 】

●最近、自宅兼事務所のシャッターを開けると、ツバメのつがいが何度も入りこんでくるようになりました。巣作りの物件を探しているのでしょう。どうしょうか … とこちらも迷っていました。
 ツバメが決めた場所の真下には営業車が置いてあり、汚れるのも困るなぁ … シャッターが閉まる時間は出入りできないしなぁ … と、巣が完成する前に追い払う方がいいのか、とも思いました。
 結局、朝5時にシャッターを開け、夜8時まで開けておく。車は別の所に移動し、できるだけ刺激しないで見守ることにしました。子育て期間は1か月から1か月半らしいので、そのくらいならちょっとだけシェアしてもいいかなぁと。
 何事も、自分側からだけみたらメリットがないことを「無駄」といって切り捨てるのは簡単です、でも視点を変えてみると、まわりまわってその譲り合いが、いつしか何かをもたらしてくれるかもしれない、そう考えていつもと違う選択をしてみるのも必要かもしれません。
【 工藤 恵子 】

●1回目の中耕除草を終えました。我が家の有機栽培(無農薬・無化学肥料栽培)は、紙マルチではなく中耕除草2回とアト手取りです。除草機は今生産されていないらしく、先年特注で求めました。3条の中耕機を2条またがけで行うので時間はかかります。でもこれを繰り返すと、何とかなる。今はこれをする農家などなし、と聞くと逆に、張り合いが出る。
【 遠藤 信子 】

●田植えをしてから約4週間。有機とはいえ、窒素成分≒1㎏というのは心もとない。ぼかし肥えの場合、即効性でないためなかなか、施すのが難しい。腹をくくろう。
  新庄まゆの郷、道の駅隣にそば屋ができた。昼時を避けて出かけたら声をかけられた。「店やっちゃいました」退職まじかの市職員、OB・OG等が手がけたものだ。
うまかった。がんばれ、応援したい。
【 遠藤 敏信 】

1回目の中耕を終えた










新庄発 … 短信集 … 皐 月

               2026年5月15日                              
発 行 :  遠 藤 敏 信


●今、代掻き真っ最中である。なかなか水のりが悪く、思ったように作業が進まない。上の方で一番代掻きを終えないと下の方に水が乗ってこない。加えて一日中トラクターに乗っているとくたびれが違う。やはり寄る年波には勝てない。
【 今田 多一 】

●昨年の秋に農縁の生産者の方と台湾旅行を行った。新庄を早朝に立ったが、夕食は台湾の高尾市で夜市の台湾料理を堪能した。翌日、紅毛湾保安堂を訪問した。ここは大東亜戦争で撃沈された第38号哨戒艇の英霊145柱が地元の方々により祀られている。日曜の早朝にもかかわらず開いていた。さらに日本人がいるというので連絡してくれた。その方は木村さんという方でボランティアでここの説明をしてくれた。ここの後に台南市の王行徳記念館に行く予定と話すと、彼は多分、私らが最後の講義を聞いた学生です、とおっしゃられた。
 王行徳記念館は台風の影響で修復のため休館中でしたが、この方のお孫さんがネットワーク農縁のメンバーで東京川スタッフの一員であり … 中略 … … 後略。  
 助っ人 【 野越 修 】

●田んぼに水を張り代搔きの作業をしています。先月種をまいた稲の苗も田植えができるほど育ち、来週には田植えを始める予定です。年々気温が上がり稲の生長も早くなっているようで農作業もそれにあわせて進めています。また5月中旬というのに夏日になる日もあり、暖かいというより暑くて農作業も大変です。で、このまま温暖化が進むと大変な時代が来るような気がします。
【 星川 公見 】
 
●「ネットワーク農縁」というネーミングが私は好きだ。特に「縁」という言葉が良い。
 人と、または物事との運命的な関係を意味し、めぐりあわせを意味する言葉だ。まさに30年以上もの間、生産者と消費者が連携し食と農を切り口に活動を続け、その「縁」で結びついた人たちが繋がっていると感じている。
私がネットワーク農縁と最初に繋がったのは平成21年度末のことだった。高橋保広さんと佐藤恵一さんと名刺交換したのを覚えている。そこから8年度、突然に新庄事務局として農縁の財布を預かることになり、あれよあれよという間に今に至る。きっと縁があったのだろう。
 不思議なことだが、しばらく会わなかった人や忘れていたものでも、縁があると必ずまた一緒になるから面白い。そう考えると、今お世話になっている人や身近にあるモノやコトすべて、いわゆる「縁」で繋いでくれたから大事にしなければ、としみじみ思う。 
【 工藤 恵子 】 

●今年、初めてゴールデンウィークという気分を経験した。耕作面積を大幅に縮小したことにより 暇ができたのでこの忙しい時期にかかわらず、遠出する機会を得たのである。秋田の稲庭うどん、酒田のラーメンなど、食べに行った。連休中なのでどこも混んでいた。並んで待つことが苦手なので、目指す処が別になってしまったのが残念だった。
【 遠藤 信子 】

●今年は稲作・畑作共に有機栽培仕様でスタートした。稲作では基肥はコヌカ・堆肥・ボカシ肥で窒素成分は1㎏/10aそこそこ。「つや姫」を作りたかったのだが正規の場合、制約がある。過去の1等米出荷の実績や栽培面積3町歩以上という条件に満たなくなったのだ。
やむなく今年は、さわのはなとコシヒカリに決め、苗を育てている。心配なのは近年の夏の暑さに特にコシヒカリが対応できないでいるということだ。
【 遠藤 敏信 】
掻きが盛んだ






                                              

新庄発 … 短信集 … 卯 月

 2026年4月15日
発行 : 遠 藤 敏 信


●毎年この時期、同じことを書いている気がするが、家の前から見る月山が良いのである。裾野の方まで残雪があり、山頂部は真っ白である。
 春の農作業も本格化し、私はこの19日に種まき作業を予定しています。そして村の共同作業がある。村を流れる堰の泥を上げ、泉田川土地改良区の水路掃除と続きます 。
【 今田 多一 】


●「雲の柱」第31号の1節から
 少し古い引用ですが、「西暦100年における協同組合」(1980年IOA大会基調報告AF.レイドローは「我々が住む世界がこれから迎えようとしている時代を見る鍵の一つは環境の劣化」であると指摘しました。「今世紀は過去のいかなる時代にもまして、人類が環境を汚染してきた時代であった」と述べています。そして、その典型的な事例として、有害化学物質の排出による太鼓汚染、酸性雨、土壌汚染による砂漠化、熱帯雨林の減少、動物の多くの種の絶滅、そして究極の汚染物質である「核廃棄物」による汚染を列挙し「もしこの惑星、地球を人類が借り受けたものと考えたならば、今や我々の借地権が切れる時期が最迫っている」とまで指摘しています。
 未来の農業がどのような農業になっていくのか、考えさせられるのです。
【 吉野 昭男 】


●新庄まつりの記憶から
 新庄まつりで並ぶお店の中にイラン人のやっている店があった。近くにタイのラーメンの店もあり、毎年同じような場所でやっていたので話す機会があった。毎年来ていたが最近はわからない。日本語が達者な方だった。
 イスラム教の聖地、イラクのカルパラの話をしたことがある。イランはアーリア人でペルシャ絨毯や正倉院に保管されている宝物など、古くから栄えていた大帝国で秦の始皇帝はペルシャ系ではないかと言われている。
 その国に奇襲した国は1948年パレスチナ地域に建国の国イスラエルと1776年建国の、イングランド地方から追い出された、キリスト教原理主義者的なピューリタン(清教徒)連中が原住民を殺害して作られたアメリカである。
 イランに奇襲した両国に共通しているのはユダヤ教とユダヤマネーである。このアメリカが直接戦さを仕掛けた国はハワイ王国・スペイン・フィリピン・大日本帝国・朝鮮・ベトナム・アフガニスタン・イラク・リビア・シりア・ベネズエラ……
 ハワイ王国は消滅、大日本帝国は負けて日本となり占領が続き、朝鮮は北と南に分かれ、ベネズエラは成功だが、そのほかの国はどこも負けてはいない。力の支配でうまくいった日本を参考にしているのかもしれないが、歴史のある国を簡単に占領支配できると思う政治思想の浅い世代が世界を動かそうとしているのを危惧する。
 ベトナム戦争は1964年、トンキン湾をきっかけにアイゼンハワーからフォードまで5代の米大統領にまたがり、泥沼化と撤退が続いた。ケネデイが軍事顧問団を増派し、ジョンソンが北爆と大規模介入で戦火を拡大。ニクソンがパリ和平協定により軍隊を撤退(1973年)させたが、戦争は泥沼化し、今もその痕跡をとどめている。
 第一次・第二次欧州大戦の結果、建国されたイスラエル国は多民族国だがこの中心はユダヤ教を信仰するか、ユダヤ人を母とする人々である。このユダヤ教に近いのがプロテスタン信者で大統領選挙に関係しウォール街を牛耳っているといわれている。この両国が突然イランを奇襲した。
 イスラエルはトップの個人的な理由からであろう。エスタイン文書を使い、アメリカのトップを利用し仕掛けた攻撃が一服してもまたすぐ再開する。ヘブライ人の旧約聖書からローマ時代の新約聖書、イスラム時代のコーランといった宗教からの基本理念、解釈の相違、選民思想など複雑に絡んでいる昨今、簡単には解決しない。少なくとも150年位前のように食べ物だけは自給できるようにしたいものです。              
新庄農縁助っ人【 野越 修 】


●3月31日、東京での「第2回令和の百姓一揆」に参加してきました。日本の食と農を守ろう・育てようと、青山公園に集合し渋谷までの約6kmコースを歩きました。参加者1200名。全国22か所で同時開催とのこと。農縁からは、藤岡さん、依田さん、中村さん、大野さんご夫妻、麦田さんと相方、大豆トラストの鈴木さん、伊藤さん、それに新庄から私とおっとっととの計11名参加でした。
 翌日、伊豆まで足を伸ばし、自然食ごはんを手がける「のどか」の友人を訪ねました。
とてもとても濃密で有意義なひと時でした。
【 遠藤 信子 】


●パイプハウスにビニールを張り、ブルーベリーの畑に難儀して防鳥ネットを張った。いよいよ農作業が始まった。もっとも田んぼは10数分の1以下に減らした。
 先日、ツレと一緒に「百姓一揆」に参加してきました。東京の友人たちが会いに来てくれたこと、荷物まで持ってもらって、感謝です。加えて、翌日と翌々日足を延ばした伊豆で旧友と会えたこと。この旅のハイライトは人との出会い、旧交を温めたことにあった。行けてよかった。みんな、ありがとう。 
 【 遠藤 敏信 】 




新庄発 … 短信集 … 弥 生

2026年3月15日
発行 : 遠藤敏信

●この秋で私も後期高齢者である。「誰もがみんな老い、そして誰もがみんな死んで
ゆく。誰もが歩む道である。」高橋源一郎・著(朝日新書)“僕たちはどう老いるのか”の一説である。
  若い時は頭では受けいれ、わかったつもりでいるが実感できない。でも今、私は当事者である。
 【今田 多一 】

● 雪解けがいつもより早い。ふきのとうは、まだのよう。
大いそぎの春とは言いえて妙。「 乾きたる土の上なり 残る雪 」 (読み人知らず)
【佐藤 恵一 】

●今年は雪が多かった・連日降り続くと家屋の上には1m以上の分厚い雪の布団が被った状態で、その重みが小屋をつぶしたり、軒を折ったりする。そのままにはしていられず、晴れ間があると皆一斉に除雪を始める。高齢者一人暮らしは自分でどうにもできないから、助けを待つしかない。こうした雪国の暮らしは、大変なことも多いが、「困ったときはお互い様」の精神を高め、知恵を持ち寄り助け合って、時にはじっと耐え、農作業に代わる冬季間の手仕事として美しい民芸品を生み出した。そして春に焦がれる思いは豊かな精神性を育んだに違いない。
 さて、私は吉野昭男さんの姪っ子さんとともに街づくりの活動を行っている。空き家が増え商店街の店も閉めるところが増えたが、「何も無い」と嘆いているだけでいいのか?家主に了解をとり物件をDIYして、そこで古道具や手仕事品を展示販売、古い映像の映像の上映会、地域の人の寄り合いをしたり、昔ながらの長屋のような居場所を作っていく。地域の「ヒト」、まだまだ使える「モノ」、雪国に古くから備わっている「コト」に光を当てる・なんでもかんでも古を新にする生活から。自身で工夫し作り出していく意識を作ってみませんか?と提案している。1月からその居場所で連続3回の勉強会を開催した。佐藤恵一さんも回参加してくれた。同じ意識を持った仲間の取り組み事例を共有するトークセッションは少人数ながら濃密で深い学びと気付きがあった。動画アーカイブも残っているので、興味のある方は有料ですがご覧いただけると嬉しいです。ぜひぜひ!
【 工藤 恵子 】

●今年は、いつもの年より雪解けがおそく。今日除雪をしています。それからガソリン代が2月には下がりはじめたと思ったら今度は高いどころではなくなりそうだが、
どこかの国の人が、自分だけが良ければと、そうゆう風に思える。おかしな、おそろしい時代に進んでいるようにおもえる。そんなことがないように願う。
【 吉野 昭男 】

●アメリカの大統領にT氏がなったとき、かの国民を疑ったもののだが、この2月日本の衆議院選で自民党が大勝したことにとても驚いた。
  数の力に任せて、さっそく予算案の採決を強行した。早くもおごりが始まったようで先が思いやられる。
【 遠藤 信子 】

●昨年はコメの価格が高かったために収入はいつもより多かった。確定申告が終わ
ったが、予想されることは所得税、市県民税、消費税などで差し引かれ結局残りはいつも通り、となる。
 3月29日、東京での第2回百姓一揆に参加します。時間の許す方のご参加をお願いします。
【 遠藤 敏信 】
青い空、白い雲





新庄発 … 短信集 … 如 月

 2026年2月15日
編 集 : 遠藤 敏信


●昨年、町の歯科医院の待合室で若い人と話す機会があった。ラオス人だった。ラオスのどこかを聞くとセコンだという。懐かしく話し込んだ。新庄にもラオスの人が来ている。
 ラオスのことを説明したい。北から南へ2千キロあり日本の本州と同じ面積だ。この大地を横断しているのがメコン川です。北は中華で西にミャンマーとタイ。東はベトナム。南はカンボジア。海はないけど海産物は不自由しない。米が主食はどうかは別にして、美味しい。特に焼酎はもち米から作ったのは何とも言えない。約二月くらいできたから南へと出回る果物、イチゴなどもうまい。さっきの人のセコンはコーヒーのおいしい所でもある。メコン川の大ナマズも最近は養殖されて新庄のスーパーにも並んでいる。その名は「パンガシウス」。ご賞味あれ。
農縁新庄・助っ人【 野越 修 】                                  

●先月18日頃から今季一番の寒波が長く続き、一時174cmになり、雪の排泄作業に追われた。母屋の方は落雪したが、納屋や物置小屋は屋根から軒下まで雪が続き、そこの掘り出しを2回もやると、年をとってくるともう「降らないでくれ!」と願いたくなる。
 でも、10頃から気温も緩みがちである。天気予報でも雪マークも少なく青空が見えたりすると、この冬の峠も超えた感じにもなる。 
【 今田 多一 】

●新庄も連日雪が降り続き大雪となり、屋根から落ちた雪が2階の窓からつかめるくらいになり、除雪が大変でした。12日から稲の種もみの配布が始まり、野菜の苗の発注もまた始まりました。 
【 吉野 昭男 】 

●評判が良いというので映画「国宝」見てきました。伝統の世界、繰り返される所作・稽古、きらびやかな舞台。大画面に引き込まれました。
 私が特に印象に残った場面。田中泯が演ずる歌舞伎役者が人間国宝に認定されながら、引退。晩年、せんべい布団があるだけの、何もない畳の部屋で死期を待つばかりのように横たわリ、言う。「きれいなものは何もなくていい」、「心が安らげればそれでいい、もう頑張らなくて…」。鍛錬を経て、解放された“無”の境地なのだろうか。わけもなく涙があふれたシーンなのでした。 
【 遠藤 信子 】

●この冬の雪は大したことはないと思っていた。が1月下旬から2月上旬の連続的な寒波であれよあれよという間に170cm超となってしまった。
 屋根からの落雪で北側の窓が埋まり、台所や茶の間の窓がふさがれて、掘り出さなければ、灯りがとれない状態になってしまった。
 昭和の初め、山形に「松岡俊三」という代議士がいた。国会で初めて雪害ということを訴えた人物である。新庄に現存する「雪の郷情報館」(旧・雪害研究所、後の農林省農業総合研究所積雪地方支所)がその名残だ。メディアの普及で雪国の事情は全国的に伝わるようにはなったが、経済的にも負担が大きいことにはあまり触れてはいない。せめて1メートル未満なら我慢もできるのだが、という声が聞こえる。
 2月8日、衆議院議員選挙。結果、自民党大勝。なして? なぜ? Why? 残念!!
【 遠藤 敏信 】

2月初め




                                 

新庄発 … 短信集 … 睦 月 

 2026年1月15日                                               編 集 : 遠藤 敏信


謹賀新年
お健やかに新年をお迎えのことと思います。
本年がみな様にとって幸多い年になりますよう
心よりお祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
【 高橋 保広 】

●昨年末、鎌倉の「聖母訪問会モンタナ修道院」会報 「訪れ」 をいただいた。
世界でカトリック信徒は14億人、国内では40万人と聞いたことがある。昨年フランシスコ教皇が亡くなり、新しい教皇を決める選挙を”コンクラーベ“ということを博学の友人三原茂夫さんから聞いていた。多数決で決めるのではなく、全員が納得するまで話し合うのである。だから、煙突の煙が変わる時間がかかるのである。私たちはそれこそ〝根比べ”だなぁと言ったことがある。日本の政治が「数の力」だというのとは大違いだ。そして新しい教皇・レオ14世が誕生した時、米田ミアル総長はローマに居たそうだ。サンタマリアスジョーレ大聖堂で前フランシスコ教皇のミサにも参加したと書いておられた。
 私は74歳になり、消えゆく農民になりつつありますが、ネットワーク農縁に参加したおかげで聖書の1ページも読んでいないのに暖かく受け入れて頂き、改めて皆様方との出会いに感謝しているところです。
【 今田 多一 】

●あなたの主食は何ですか?
地域や地方によって異なりますが、おおざっぱに言って、米・麦・トウモロコシ・芋でしょう。
気候にも左右されますが、それぞれ多様な主食として活躍しています。たまに食べると美味しいですが、やはり私たちアジア人はコメが中心でしょう。コメの生産量は約8億トンほどあるようですが、主なコメの種類は、インディカ米・ジャポニカ米・ジャパニカ米ですね。ジャパニカ米はごく限られた地域ですが、名のように、日本ですね。米は熱帯性の植物なので日本には誰かが持ち込んだのでしょうね。
7300年前に火山の噴火があり、何とか難を逃れた縄文の一部の人々の辿り着いたところが長江流域。そして三皇五帝の頃、神農や兎から学び生活すること、幾星霜。語り継がれてきたご先祖様の話から故郷に戻る人々によって新たなコメ作りが広まってゆく。やく6000年ほど前の岡山県にある遺跡からイネのプラントオパールが見つかっている。火山爆発から生き延びた縄文人は各地に避難し、時機を見て戻って来るが、農耕としての米は南方の長江流域からと思われる。現在の北京や朝鮮半島での稲作は気候的に困難であろう。縄文人に感謝します。
農縁新庄助っ人 【 野越 修 】

●あけましておめでとうございます。月日が経つのは早いもので正月も早半ば。今日も降雪、トラクターで除雪作業。寒中なので今年も凍み大根づくりにかかっています。毎年同じ作業。良い年になりますように。
【 吉野 昭男 】

●暮れから正月にかけてはいつもながらあわただしい。これはひとえに私の怠惰な性格によるものに違いない。暮れまでに市の農業委員会を通して、借りていた農地を契約解除し自作地の大部分を第三者に委ねる契約を結んだ。離農への準備が着々と進んでいる。
 そんなこんなしながらそれでも100食を超す年越しそばはちゃんと打った。
ところが、だ。2日夜、よほど気が緩んでいたのか、酒の飲みすぎで、ほでねぐなって転んでしまった … らしい。
 目覚めるとあばら骨が痛い。せきこむと痛みが増す。休み明けを待って、医者に行った、結果、「折れてます」。さんざんな年明けとなった。皆様に幸あらんことを祈ります。
【 遠藤 敏信 】 

●私の実家の集落には神社の煤払いの日12/28に正月準備として餅を搗く文化が残っている。今は購入して済ませる家庭も増えただろうが、両親は未だに毎年家で餅を搗いている。コロナ時は餅つき器を使ったものの、この度は臼と杵で本格的にやるというので、私も娘と息子を伴って手伝いに参上、翌日筋肉痛になるのを覚悟して、皆で大笑いしながら代わる代わる餅を搗いた。実は母方の伯父は林業を営む傍ら臼を手彫りする器用な人で、出来上がった臼を親戚や知人に譲ったりする面白い人だった。今使っているのは幼い時から数えて3代目、もちろん伯父作の物だ。
  田舎の伝統や文化を支えるのは、こうした手づくりの物や何げない工夫と技だと私は思う。無いからできないにせず、別のもので代用したり、できる人が作ったり、作り方ややり方を伝えたりしながら繋いできたものがあるからこそなのだと思う。
 ちなみに、お供え用・切り餅用・雑煮など正月のおせちの他に大福を100個ほど作り、出来立てを冷凍する。お世話になった方々に贈ったり土産に持たせたりするのだ。今年の正月もこの大福が食べられる幸せがあちこちに伝播するといいなぁと思いながら、子ともたちがやかんの上に大福をのせ、食べ頃になるのを待つ姿は何とも愛おしく尊いと、思わず口元が緩む三賀日であった。
【 工藤 恵子 】 
   Fhoto by Keiko Kudo,




                                                                                                      
               


新庄発 … 短信集 … 師 走

 12月15日                                               編 集 : 遠藤 敏信


●発芽玄米物語 ②
 活性酵素(発芽)玄米を家庭で作るには、玄米を金網のザルに入れ泡だて器などで3回ぐらい洗います。表皮に傷をつけ水を浸透しやすくする為です。7時間ほどで吸水します。もみの芽出し温度は30~32℃くらいです。水温にもよりますが夏場で5日、冬場で20日ぐらい水に漬けます。水はまめに変えること、炊飯前にも玄米をよく洗います。ある炊飯器は玄米を40℃で2時間保温、その後炊飯(3時間以上)します。さわのはな玄米なら人肌で6時間、ぬる燗で9時間ぐらいなので、一晩あれば大丈夫でしょう。お試しあれ。新庄助っ人 
【 野越 修 】

●品物は安く買いたい  給料は高くもらいたい  これ国民病だと小学生の時から思ってた。
市場が安く求めてるから、環境と農家さんに負荷を引き受けてもらい 農薬と肥料と機械化でコストを安くする。当たり前のようで 環境を汚染するって次の世代に続かない行為 農家の負担が大きいって、後継者がいなくなる事態  これ、食料はビジネスにしてはならないと思う根拠 安ければ良いでは 巡り巡りみんなが辛くなりそう らくな気がするが でも食わねば死ぬ前の生活を切り抜ける為には 庶民は安く探す切り詰める節約する  戦時中じゃないか ヤバイじゃん。
【 矢野 雄彦 】 

●今、農水省は「農家の皆様へ」「みどり認定うけてみませんか」『環境にやさしい農業』に取り組む生産者を応援します!などというパンフレットを配っている。これって農縁の生産者がずっとやってきたことじゃない。今まで、農水省は何にもしてくれなかったじゃないか。これからもその方針を通していけるのか。もはや手遅れでないのか、とさえ思う。
【 吉野 昭男 】     

●11/24、「令和の百姓一揆・やまがた ― 山形から農と食を未来へつなぐ ―
の開催に私たちネットワーク農縁グループも参加した。遠藤夫妻、恵一、広一、それに私、他に新庄から農家や元教師など9名が参加してくれた。

私たちは軽トラックの行進担当になり、令和の百姓一揆とネットワーク農縁ののぼり旗2本を車に取り付けて、デモ行進を待っていたら、とある男の方が「こののぼり何と読むのですか」と聞いてきた。私は都市と農村、生産者と消費者共に“農”を通じて縁を持ち関係性を深めたいと願いを込めた名称でノーエンだ見たいなことを説明したら「良い名前ですね」とほめてくれた。
その頃になったら続々参加者が集まってくれ、デモらしくもなってきた。そしてデモ行進を終え、会場を移してのシンポジユームの時、問いかけてきたその人が秋田から来たと言って、安藤昌益の自然直営道を例に出し、国民皆農のすすめの意見を述べた。最後に元わらび座の座員だった女性の方が「ええじゃないか、ええじゃないか」の農業バージョン版の音頭をうたい、会場を大いに盛り上げてくれた。参加者270名とのこと。閉会買えり際、秋田からの参加者に秋田のどこですかと聞いたら、大仙市だという。大仙市と言っても広いじゃないかというと、大綱引きで有名な刈和野だと応えてくれた。イイ出会いでした。
【 今田 多一 】

●「令和の百姓一揆・やまがた」で感じたこと。実行委員会の際、今年から農業を始めたという若夫婦の女性が3人の共同代表の一人に志願したというのに共感した。マスコミも好意的に取り上げてくれたことで事前に「どこに集まればいいか」と電話で問い合せもあった。24日のデモとシンポジュームに参加した話をすると、ニュースで見たと反響が多かった。認知度が高く、とても意義ある時間だった。
かかりつけ医者同様、かかりつけ農家を持とう!
【 遠藤 敏信 】

●13日、長年付き合いのある川崎の「もも保育園」の゛冬まつり“に馳せ参じてきました。私は厨房の助っ人。古くからの生産者はバテ気味で今回は参加を見合わせ、若い世代の広一夫妻、矢野さんが物販で参加しました。長く続く縁、数は少なくなったけれども、顔を合わせることは改めてとても大事だと思いました。なにせ、山形・新庄の農家と繋がっていることが園の売り・ブランドの一つなのですから大事にしなければなりません。
「令和の百姓一揆」、は有意義でした。農縁生産者の参加がもっとあれば、と思いました。
眞知子さん、ひかりさん、一惠さん、ありがとう。もう少しよろしくお願いします。 
 【 遠藤 信子 】

●わが家には居間に鋳物の薪ストーブがある。生まれ育った実家でも冬になると使っていたので、私にとっては冬の日常なのだが、よく考えてみると贅沢なことだ。たしかに、冬になる前に薪の準備をしなくてはならないのは結構大変だ。が、電気や灯油等の暖房に比べ、メリットは余りある。一番は暖かさだ。パチパチと爆ぜる音、小窓から除く暖色の灯り、木からうっすらと発せられる山の匂い、どれも暖かさを演出してくれる。鉄瓶をあげておけば30分もすればシュンシュンとお湯が沸き、これで暖かいお茶が飲めるのはもちろんだが、ぬるくなったお風呂に足すこともできるし、就寝時の湯たんぽとしても使える。調理も煮物や汁物が暖をとる副産物として出来上がる。そして洗濯物がよく乾く。暖房費もかなり節約できるのだ。高2の娘も中2の息子も自分の部屋にいる時間より,居間で過ごす時間の方が長い。自然と会話が進む。思春期の微妙な年ごろではあるが、家族を結び付けているのは、この暖かさだという気がしている。それもこれも、実家の両親が山の手入れをし、一年かけて薪にしてくれるおかげ。頭が下がるとともに、それを引き継いでいけるように、と思う冬の休日だ。
【 工藤 恵 子 】

●極端な気候の変化に農作物の管理が年々大変になっている。昨年は米が不作で価格が高騰し、今年は豊作でコメの価格はこれから下がると思う。高すぎる米価には問題があるが、安くなりすぎると生産が大変になり離農する農家が増える。米の価格が下がっても米の生産費は物価に比例して上がっていく。有機栽培に使う土壌改良材や農業機械は5年前と比べ約倍になっている。機械の更新ができなくてやめていく農家も少なくない。今後食料時期給率の低下や気象変動による不作で食料価格の高騰や下落が頻繁に起こる時代になるのではないだろうか。今年は米不足や地震など大変な年でしたが来年は穏やかな年になるとよいですね来年もよろしくお願いいたします。
【 星川 公見 】

●昨日の雪ですっかり銀世界になってしまいました。道路確保のための除雪作業です。足元もツルツル、歩きにくい生活が何か月も続くかと冬の到来を身をもって感じております。13日早朝、わが村(戸数25戸)にクマ出現です。警察に報せ、互いに電話で情報交換です。身の引き締まる思いの1日でした。今年も残り少なくなりました。お世話になりました。ありがとうございました。明年がご多幸であります様祈ります。
【 高橋 保広 】


今号は、短信が多く、写真のスペースを割愛します。11/24の「百姓一揆」の様子でした。


新庄発 … 短信集 … 霜  月

 2025年11月15日
編 集 : 遠藤 敏信 



―「令和の百姓一揆・やまがた」―11/24  いよいよちかづく

●連日、クマの目撃情報に戦々恐々としている。特に「学校近くや通学路に出没した」という情報には、困り果てている。全生徒が保護者の送迎という対応が求められるからだ。「急に言われても困るよ…」と思いながらも、祖父母や教職員の協力も得ながらなんとかしているものの、そもそもどうしてこんなに多いんだ?と誰にぶつけていいかもわからない気持ちがこみ上げる。
 聞くに、キノコ採りや山に入った人間たちが、食べ物の残りを捨てたりすることで、本来はクマが口にしないはずの食料の味をおぼえてしまって、それを求めて里に下りてくるのだという説もあるそうだ。たしかに、コンビニのごみ箱を漁ったり、秋のお彼岸に備えたお墓の供物などは絶好のねらい目だ。これもまた原因と結果が環になっているのだろう。簡単には解決しない問題だとつくづく感じている。
【 工藤 恵子 】


●発芽玄米  初めて物語 ①

1999年10月にファンケル社によって商品化された発芽玄米は大雨による大洪水が原因で開発されました。昭和28年7月に和歌山県有田川の大洪水で水浸しになった米倉の米をもったいないので捨てないで食べてみた。その結果、体の調子がよくなってきた。長年の持病も治った。これはこの玄米が原因ではないか?これがファンケル社の開発で売られるようになった。
新庄生産者農縁応援者 【 野越 修 】


●家の前から月山と鳥海山の中腹くらいまで雪が来ているのが見える、鉛色の空模様が少し続くと冬まじかと感じるが、秋日和になったりすると、この陽気がもっと続くのではないかと勝手に思いこむ。毎年のことだが冬の準備が遅れたりする。
 テレビでは毎日クマ報道がなされているが、私の集落にも「クマが出没した」と注意を喚起する回覧板が回ってきた。でもその後出没したとは聞かない。
【 今田 多一 】


●7月の短信に書いた「リーディングス・斉藤幸平」の読書会がたくさんの賛同者を得て今月からはじまる。テキストが「人新世の資本論」で第1章から8章まであるので、毎回人変わりで8人の方が報告する。第1章が「気象変動と帝国的生活様式」。資本主義よりも前に地球がなくなるといウ内容 である。参加者の年代は、20代から40代。最年少が20歳で、仕切りをしてくれるのが24歳の女性である。未来のある方々が集ってくれてうれしい限りである。
 のんびり、ゆっくり気長にやりたいものである。
【 佐藤 恵一 】


●わが家の庭のもみじの葉が赤々と色づいてきました。もう少しで雪が近づいてきていると思います。豆の葉がまだ落ちないのですが、作業を早めなければと思っています。
【 吉野 昭男 】


●急に寒さが増してきました。いかがお過ごしですか。今年の新米の味はどうでしたか。
3日ほど前に冬の前兆のアラレが降ってきました。いよいよ冬の段取り作業で忙しくなってくるのです。雪の重みで植木などの枝が折れたりしない様に雪囲いをするのです。この囲いも5か月後には取り外すのです。面倒で大変な仕事ですが、親父からの遺産なので……。
マスク姿が多くみられます。インフルエンザかな。風邪などに注意してくださいネ。
【 高橋 保広 】


●この秋はなかなか作業が進みません。豆類はビニールハウス内で自然乾燥し、手作業で脱粒するのですが、今年はまだ少ししか取り入れていない。雪が来る前に何とかしたいものだと気がせいています。
 先日、実家の母が亡くなった。2月に亡くなった父は優しく、母は厳しい人だった。ともに92歳、仲の良い夫婦だった。
【 遠藤 信子 】


●天気予報に雪マークがみられるようになった。雪の少ない冬を経験すると雪は少ないにこしたことはない、ほどほどがいい、とつくづく思う。
 わが家の百姓規模はそう小さくはない。が、この規模での耕作は今年限りにしようと思う。後継がいなくなり、体力・気力に限界を感じたからだ。
ツレが「私はまだ頑張れる」というので一部は残すが、借地は返還し、自作地も貸しに出そうと手配をしている。この節、借りてくれる方がいるだけマシなのかもしれない。
【 遠藤 敏信 】

木々の落葉が盛んだ


木々の落葉が盛んだ

新庄発 … 短信集 … 神 無 月

 2025年10月16日
編 集 : 遠藤 敏信


●私の村では黄金の稲穂がすっかり消え、稲刈り作業が終わった感がある。この秋の庭先米価が1俵60㎏あたり3万円超えを聞くのは、平成5年の大冷害以来である。
 ここ15年、米価は本当に安すぎた。再生産でき、持続可能な価格はいくら位だといわれても工作規模・生産費の関係があるのでなかなか基準を決めるのはむずかしい。
 でもよく言われているが、耕す人がいなくなるのは村でいればはっきり見える。そして今年のような高米価が続くとは農民の誰も思っていない。
 今月末、アメリカのトランプ大統領が訪日予定。その中でお土産として、米輸入を増やす約束をするのではないかと村では話題になる。
【 今田 多一 】

●今年、稲刈りは苦労しました。雨降り、晴れの日が続かなく、田はぬかるみコンバインが思うように進まず大変。それにぼけてしまったのか停車中のEさんのコンバインにぶっつけてしまって、ごめんなさい。さんざんな秋です。
【 吉野 昭男 】

●今年も新米をお送りできますことに感謝しております。生育途中の7月は雨のない連日の猛暑です。
 あくまで水の調整で育つ水稲が雨のない、水の少ない中で育ち、田んぼは大きくひび割れ、下葉の方から枯れ上がってくるのです。そんな状況を見て今年は大きく減収を見るのかと思いましたが、そんな酷な中でも稲は育ってくれました。どうぞお送りします。届きましたら、心の中でご苦労さん、ありがとさんなァと想ってやってください。自分はいとおしくて抱きしめたい心境なのです。
【 高橋 保広 】

●「さわのはな」を初めて食べた人の感想が寄せられているので以下、紹介します。
 〇 新米が手に入らなくて困っていました。「さわのはな」とう品種は初めて知りましたが炊くとつやつやしてふっ くら炊き上がり食べると甘みがありとってもおいしい玄米でした。玄米と一口と言ってもこんなに違うのかと驚きでした。(町田市・Sさん)
 〇 今朝初めて玄米でいただきました。まず浸水の段階で水が汚れないことに驚き、食べる時にみずみずしいながらもしっかりとした粒感! 本当に玄米で食べる米だなと感動しました。(國立・Aさん)
 〇 私のカフェで酵素玄米ご飯を「さわのはな」で作ってお出ししたところ、全員が皆絶賛されていらっしゃいますよ。非常に美味しいと異口同音に仰いましたね。本当に素晴らしい米だと思います。(国分寺・ジャスミンカフェ)
 〇 「さわのはな」が船に乗りスイスに旅立ちました。とても喜んで、玄米を食べるのを楽しみにされていました。(スイス在住の友人からの依頼だそうです。)  (町田・Tさん)
【 佐藤 恵一 】
 
●14日、稲刈りを終えました。かつてなくコンバイン作業が難渋したこの秋でした。1枚の田んぼでも水尻部はひび割れが入っている反面、水口部は田面が軟弱でぐちゃぐちゃなのでした。そのため機械がかわいそうなくらい泥だらけになり、往生することたびたびでした。
刈り取りを終えると、籾摺り作業を後回しにしてとりあえず温泉にでも浸かりに行くのですが、今年は注文が殺到しているのに、斑点米を除去するための色彩選別機にかける作業をしなければなりません。もう少し待ってくださいね。
【 遠藤 信子 】

●今年の稲刈りは雨に悩まされた。7月の反動が来たのかと思った。ともあれ刈り取りだけは終えた。あとは籾摺り、着色米の除去作業を残すだけだ。慌てることはない、といえども発送依頼がたまっている。
 14日夜、テレビでサッカー中継を観た。ブラジルとの親善試合だ。結果、3:2で大逆転勝ち。対ブラジル戦初勝利。この勢いを保って向上してほしい。わが家はサッカー一家だ。
【 遠藤 敏信 】 

 難渋した今年の稲刈り

新庄発 … 短信集 … 長 月

 2025年9月15日
編 集 : 遠藤 敏信


「令和の百姓一揆・やまがた」 ― 農と食料を未来につなごう ―
                           を開催します。

期 日 : 11月24日 (月) 振替休日 午後12時30分ころから
      デモ行進 : 行路未定(トラクター、軽トラ、途歩デモ)
      シンポジウム : ビッグウィング
      3月31日、東京青山通りで開催した「令和の百姓一揆全国集会」
      の山形県版です。

農縁新庄では全面的にその趣旨に賛同し、行動を共にすることにいたしました。
詳細は後日


●早生種の稲刈りが始まっています。9月に入り、夏の干ばつが嘘であったかのように雨が多くなり、田んぼは柔らかいと言います。
 私は20年以上使っているコンバインがこの秋、順調に作業できるようメンテナンスを農機具店に依頼したら、足回りに大きなガタが来ており、修理見積が80万円と言われ びっくり! それで、オイル交換や脱穀部分の改修をやめて50万円に交渉。
 でもお盆過ぎに頼んだ点検だが、整備士不足でなかなか出来上がってこない。今度晴れたら、刈りたいと思っているのだが、自分の思惑通りにはいかない。
【 今田 多一 】

 ●稲刈りを、早生種のヒメノモチから入りました。6月下旬から日照りが続いたのですが、9月に入ると一転雨降りが続いて、田んぼは軟弱を極めています。そのため、コンバインが入らず、手刈したものを機械に運んで脱穀作業をする始末。通常半日で済むところ、雨の日を挟んで4日もかけてしまった。刈り取りはまだ序の口。順調に進んで1か月はかかる。これからが思いやらされます。
【 遠藤 信子 】

● 9月初旬、新米の概算金(仮渡金)がJAより示された。山形県の銘柄米を列記する。
はえぬき・28000円、つやひめ・30500円、雪若丸・28600円、ヒメノモチに至っては40000円である。こんなに上がって大丈夫なのかと思うとともに、それでも農家は喜べない。なにせ、資材費がすでに格段に値上がりしているのだから、儲けどころか価格補填にしか過ぎない。JAと業者間でコメの争奪戦が繰り広げているという。物価の上昇は生産者を含めて消費するすべての人々に跳ね返る。農と食をないがしろにしてきた政治家とその使い走りを担ってきた輩たち、「責任は俺にない」なんて言い訳は通用しない。
【 遠藤 敏信 】 


上記画像をタップするとPDFに飛びます








新 庄 発 … 短 信 集 … 葉 月

 2025年8月17日
編 集:遠藤 敏信



● 髙橋保広代表と新庄事務局・工藤恵子の
             「ネットワーク農縁のこれからを考える対談」

高)ネットワーク農縁は生産者と消費者が直接繋がった活動体としてやってきた。消費者の言葉が励みややりがいとなり、我々は学ぶことも多かった。この繋がりが農縁の中心だと思っている。
_
工)会員の方々の食に対する意識の高さは、新庄事務局を担当する私もひしひしと感じます。農業を取り巻く課題を一緒に考えてくれる応援団は本当に心強いです。
さて、農家の平均年齢が70歳前後だといわれる昨今、農縁は今後どうなっていきますか?
_
高)農縁も10年先を考えろと言われても難しい状況、現在6軒のみとなってしまった。自分も歳を感じることが多く年々きつくなってきている。一年一年、老体に鞭打ってやっている。
_
工)
後継者問題は農縁でも大きな課題ですが、何が一番の要因でしょう?
_
高)
やっぱり、息子や次の世代に継いでほしいと言えない状況が大きいだろうな。無農薬無化学肥料でやる農業はとにかく手間暇かかり専業でなければ難しい。と言っても兼業でなければ収入面から厳しいという農家が多い。そうなると、自分たちの代で農家は終わり…となる家が増え、先が考えられない農家が周りにたくさんいる。どんどん田畑が減っていくんだ。
_
工)
米農家の時給は10円という衝撃的なニュースも飛び交ったりして、若い世代が農業に希望や将来像を見いだせないというのも大きいでしょうね。あとは経費が年々嵩み、それを差し引くとほとんど残らない規模の農家はやめるしかないのでしょうか?経費の高騰はどうでしょう?
_
高)
まず、ガソリン代が2倍、農縁を始めた頃は1ℓで90円代だったのが今は約180円。運賃は約3倍。肥料だって段ボールや米袋だって値段が上がり、間違いなく負担が増えている。
_
工)
それなのに農縁では30年間、ほとんど値上げをせずやっていますが・・・。
_
髙)
農縁の場合、単なる米販売ではなく、食と農の問題をともに考え実践する仕組みと動きだから、価格はそんなに重要視していなかった。最優先は「深い繋がり」。運送会社の大幅な値上げに伴って送料負担は改定してきたけども、米の価格はできる限り維持してやってきた。それは一人でも多くの消費者に農縁のお米が届き、考えを共有してほしいとの願いからだった。ちゃんとわかって食べて下さる方々からは、お金以上のものを頂いてきたからそれで良いと思ってきた。そうしているうち、他からみると格安の無農薬米になってしまった。
_
工)
農縁は血縁関係の有無にかかわらず、理念や活動を背負いたいと協力下さる若手もいます。引き続いでいくために、農業で収益を得られることも大事ではないかと思います。お米の価格改定はそうした今後への投資の意味合いもあるのではないでしょうか?
_
髙)
本来は我々がその都度やってこなければならなかったことだが、できてこなかった。消費者の皆さんに負担をしいるのは心苦しいけれど、今後のために価格改定は必要、今やらなければならないと思う。新米時期(10月頃予定)から、新価格での負担にご理解とご協力を頂きたい。価格や農家の現状に関して気になること・ご意見などあれば、ぜひお声を聞かせてほしい。
_
工)
情報は農縁HPや次号の短信集でお知らせして参ります。よろしくお願いいたします。


● 7月、新庄は降水量が異常に少なく、土地改良区管理による3日に1日だけ用水路に通水される水量も少なく、上の方の田んぼに水を入れると下の方はなかなか水が足りない状態で、私の田んぼの一部でも水が回らない所が出始めていた。日照りが続くと、皆が用水を確保しようと水口を開けるから、ますます用水が分散し、我田引水状況になる。
昨年のようにゲリラ豪雨になるのも困るが、日照りが長く続き干ばつになり、作物の葉先が赤くなるのも見ていられない。人間に都合よく、ちょうどよい具合には毎年なかなかならない。
【 今田 多一 】


● 以前にも書きましたが、8月は忙しい月です。旧盆の13日は墓参り、そして村内11軒の相互仏前参り。14日、村の八幡神社の旗立て(2対)。15日、村の八幡神社の祭礼。村外の親戚への応対、夜はおっとと私の共通友人たちの懇親会。16日、村外の親戚の仏前参り、などなど。女たちにとっては大変な家事作業でした。
 そんな8月の行事がコロナを経て様変わりしました。村内の仏前相互参りは話し合いで、11軒から3軒に。コロナは災いばかりでなく、村を変え、家事仕事から女性を解放したとも言えます。
【 遠藤 信子 】


● 何の場合でも当てはまると思いますが、生産に携わる人は使う人のことを思い、使う人(消費者)は生産に関する人に思いを馳せる。これが成立すると世の中はうまくいく。ところが、現実的にはそうはいかない。我にかかわるところが絶対的な価値を持ってしまうからだ。
  農であっても、他であっても他を思いやることが、丸く収まると思うのだ。これはすべてに通じると思う、暑い、うだるような夏の日々です
【 むらのじゅうにん 】

亀裂の入った田面


新庄発 … 短信集 … 文  月

 2025年7月15日
編集 : 遠藤 敏信

● 農家は収入から経費を引くと手元に残るのはごくわずか…肥料代、ガソリンや軽油の燃料代や電気代、繁忙期に人を頼めば人件費もかかり、消費者に届けるにも運送代がかかり、表示のためのシール作成や印刷にかかる外注費、袋代なども経費として負担しています。これらの価格は年々上がる一方で、この先も下がる目途が立ちません。
 ネットワーク農縁設立から30年がたち、消費者の皆さんに在来作物の栽培や有機農業、遺伝子組み換え作物反対の運動に興味を持ってもらい、手に取ってもらえるように…と、できる限り値上げをせずやってきました。消費者の方々との繋がりを最優先したいとの想いからですが、いまや農縁米の価格は世の中の慣行米よりも安く、令和の米不足の状況下では、理念や活動への理解は置き去りに、単に安い有機米がネットで購入できる!と思った方からの注文も見られるようになりました。「本当に無農薬栽培か?訳アリでは?」と、その信頼性を問う心配の声も上がっているようです。この、『価格と価値のねじれ』をどうにかしなければ…と感じているところです。
 さて、農家の担い手不足は深刻です。自分の子供に継いでほしいといえないのは切ない。次の世代が誇りをもって農業を続けていけるよう、希望を見いだせるようにすることもネットワーク農縁の重要な課題の一つです。適正な価格での販売も進めていかなければ、この先、確実にきえてしまうという危機感をお察しいただきたいと思います。苦渋の選択ではありますが、9月以降の新米からは新しい価格を提示させていただくことになりそうです。慎重に検討した上で、8月頃には新価格(送料負担の見直しも含む)を具体的にお知らせしたいと考えております。どうぞご理解いただけますようお願い申し上げます。
ネットワーク農縁新庄事務局【 工藤 恵子 】


この参議院選で、米不足を受けて「減反政策を見直す」と言う。今さら言われても私の場合、大豆とエン麦を毎年交互に減反作付けしているが、もし田んぼに戻せと言われても畦畔を取り払い、何十年も畑として使ってきたものをそう簡単には田んぼに戻せない。ユンボなどの、大型重機を入れ整地し直さなければならないのだ。
 そしてメディアへの出番の多い小泉進次郎は農協批判。農協改革と称し、農協の株式会社化を言い始めている。大資本に農協を売り渡せと聞こえる。農協改革ではなく、農協解体を目指しているように見える
【 今田 多一 】

● 「SDGsは大衆のアヘンである」にはじまる斉藤幸平の著書「人新生の資本論」は
60万部に達しようとしている。私の身近なところで、読んで感動したという声は、5人をこえている。読みっぱなしでは、もったいないので、若い方々に「リーデングス・斉藤幸平」という読書会を提案したい。
1867年(今から158年前)に、マルクスが「資本論」を著し、その中で資本主義が行き詰まる原因として4つをあげている。
① 人々が許容できないほどに、経済格差が広がる。
② 地球環境が破壊される。
③ 少子化が止まらない。
④ どうでもいいような仕事が増える。
 100年前も200年前も資本主義の本質は変わらない。「資本という化け物が口から赤い血を滴らせながら、労働者・農民を食い散らかしている」
 いきなり読書会というよりは、矢野コーヒー(米仙人)を飲みながらのおしゃべり会をしてはどうだろうか。映像はたくさんある。
〇斉藤幸平と坂本龍一  〇落合陽一とオードリータン  〇エンデの遺言とお金の話  等。
のんびり、ゆっくり、気長にやりましょう。
【 佐藤 恵一 】

● 前年2024年7月25日に豪雨災害があり、田んぼが埋まり、田んぼが流されたりした。国が何とかしてくれる、来年の春には回復しているだろうと思ったが、さすがに生産者ひとりの山奥にはなかなか工事が来なかった。ひとりの声はかぼそくて非効率の農地はあとまわし、妥当な選択肢だし優先順位は低い。大きなインフラは工事をしてくれるが、段々田んぼの個人的な工事はもちろん自分達で田植えシーズンが始まりなかなか同時進行とは行かなかった。田んぼは誰か専門業者が作り、、農家は使うだけ、そんな人もいるだろうが自分の理想は自分で作らなければならない。水の流れ水のたまり調整していくものだから、田植えまでの助走はすごくかかる。
 実は農家は土木作業がメインだと思う。水が来た喜び、水が満ちる喜び、それを一番伝えたい。そしてお金もかかる。出費は燃料代だけではない。今この国は、山から広葉樹をなくし中山間地の田んぼを非効率だと放棄させてる。広葉樹特にブナは水を貯める水田そのものがダムの機能を果たす。山や田んぼは川をせき止めないダムなんだよ。地域の古老がブナを切り、護岸をコンクリートで固めたから洪水が起こった、そう意気込んで語っていた。里を守るのは里山だったり、自分が稲作をしている中山間地の田んぼだと思っている。効率が優先され、誰もいなくなった全員農家みたいな地域から農家はいなくなった。無農薬・無化学肥料・天日干しをそんな農業をやりながら効率化お金儲けばかりが全てじゃない、気候変動、洪水から暮らしを守る農業・林業、たくさん仲間を集めて学んで実績して共有して、またこの一年やっていきます。是非遊びにきてください。
【 矢野 雄彦 】 

● 先日、初めて少し遠出をして温泉・観光地を巡りました。題して「兄妹会」、3組6人の行き当たりばったりの小旅行、なかなかにいいものだと思いました。が、帰ってみると、畑の畝間には草が目立ち始め、ブルーベリー摘みも忙しくなってきています。               【 遠藤 信子 】

● 「マナグ メネェ。ミミハ キケネェ。アシハ モツレ、ツマヅキコロブ。チョット ウゴグド、ムネァ、トカトカスル」。そんなことをこのところ実感することしきり、なのです。カタカナ語の意味、眼が遠くなった。耳も遠くなった。足も弱り、躓き転ぶ。少し動くと胸がトカトカする。

この度の参院選挙、与党の過半数割れを心待ちにしている自分がいます。
【 遠藤 敏信 】


新庄発 … 短信集 … 水 無 月

 2025年6月15日
編集:遠藤 敏信

● 随意契約の備蓄米の放出に大勢の人が並び買い求める姿がテレビで毎日流される。今まで食の多様化で米の消費量が減る一方で、米は余っていると政府は発表していたのに、主食の米を並んでまで求めなければならない状況は、やはりおかしい! 同じ放出でも大企業のため込んでいる内部保留金も放出させる政策を出してほしい。
【 今田 多一 】

● 令和4年、5年産米の加工用米の単価は、仮渡し金(包装代、消費税込み)で
6000円でした。玄米1㎏当たり100円です。それが色々と、加工用米がどのような経緯で備蓄米になるのか、私たち農家はわからない。まだまだ政府はもうかりますな?

 【 吉野 昭男 】
(註) JAの担当者によると「備蓄米は、主食用米を区分して保管し、コメ価格を安定させる仕組みで加工用米と同様に生産調整に扱われます。価格は主食用米並みで政府が買い上げ販売できるメリットがあるため、加工用米の場合より高く精算できます。精算の際は申し込みいただいた加工用米うるち米の中から、共同計算の中で公平に精算いたします」との事。

● 大変な騒ぎになっています。備蓄米の放出・販売です。何年もかけためてきたもの、災害なんかの対策用の備蓄米です。5~6年も前からためてきた米も在庫も少なくなってきているとのテレビの情報ですが、今年生産された米から又備蓄米として確保されるのか。何か大変な事がなければいいのですがと、老婆心なんですが想うのです。なぜ国の食の自給率を上げようとしないのか。 不思議な国、日本です。
【 高橋 保廣 】

● 連日、お米の価格がニュースで話題になっています。古米(2023年産)・古古米
(2022年産)・古古古米(2021年産)、といったワードは、一般消費者にとって馴染みのないものだったのではないでしょうか?街頭インタビュー等で備蓄米の購入について問われると、「安いにこしたことはない」「食べられれば安い方を買う」「古いお米って、味はどうなの?と思うので周りの評判を聞いてから … 」「これまで食べてきたお米が手に入るのであれば高めでもそれを買い続けたい」といったように、考え方は様々です。価格の安定もさることながら、一番の問題点は供給の安定です。それには米農家が抱えている課題や不安を少しでも払拭することこそが必要不可欠なのに、目先のことだけにとらわれていては、こうした米騒動はこれから何度でも起こりうると思います。
 一年間手間ひまかけて作ったお米の値段を農家が決められないばかりか、品質を担保するにはある程度の設備が必要だったり、販売する場合の表示においても定められたものをクリアするために袋やシール等を外注しなければならない … 大変さばかりが目につきます。どうにかならないものでしょうか?! 若い世代が農業を続けていけるような希望を持てる農政を望んでやみません。
【 工藤 恵子 】

● 中耕除草を始めました。5月下旬に植えたばかりの幼い稲の条間に雑草が目立ちだしました。慣行栽培の田んぼでさえそうなのだから、有機・無農薬栽培の圃場は推して知るべしと言えます。稲づくりにおいては、雑草対策が最大の課題なのかもしれません。
 先日スーパーに行って驚きました。昨年夏からの米価格の高騰で、お店に並ぶ米の価格が農縁で扱う無農薬栽培米より高く設定されているのです。昨年暮れあたりに始まり米のネット注文などが増えた感がありました。昨年夏の轍を踏むまいと4月に新規の方の注文受付の停止を要請したところです。なぜなら、旧くからの顧客を優先したいからです。
【 遠藤 信子 】

●  この季節の山菜は”ミズ”。私はこれが好きで、特にミズ汁(味噌仕立て:ジャガイ・・・・
と、ここまで打ってパソコンが固まってしまった。一旦消したら、今度は立ち上がらなくなってしまった。何回も試みたが駄目で、ツレのものを借りて再打ち込みを行った。そのため、今夜の例会を欠席。短信も中途半端で、終り。
【 遠藤 敏信 】

中耕除草









新庄発 … 短信集 … 皐 月

2025年5月15日
編 集:遠藤 敏信


●天気が長続きせず、田が乾かず田起こしが遅れ気味だったが軟弱な田を無理やり興起し、代掻きを始めた。
 コメの小売価格の高騰を数多くのテレビが伝える。法人化している生産農家の声は出てくるが、中山間地の現場や家族経営の農家の声はあまり出てこない。
【 今田 多一 】

●慌ただしくなる田んぼ、山々の緑も鮮やかになるこの季節、朝起きるのも冬に比べて苦ではなくなり、一日の行動時間が長くなるようで嬉しい。
 さて、高校生の娘が長距離通学をしているため、5時前に起きてお弁当と朝食を作るのだが、最近の娘の口癖「ご飯を食べている時が一番幸せ、特に午前中にキツい教科があった日はお弁当が癒し。」年齢の割には食の好みは渋く、お味噌汁や煮物、この時期ならではの山菜料理も好んで食べる。
 話しは変わるが、新庄最上有機農業者協会の佐藤あい子さんが3月に亡くなられ、先日、手を合わせる機会があったため、ようやく採れたタラの芽とコシアブラ(ウコギ科コシアブラ属)の天ぷらを仏前にあげた。あい子さんにはワラビやアイコ、ウルイなど、お裾分けと称してよく会いに行っていたので、また食べさせたかったなぁ … としんみりしてしまったのだが、自宅に帰ると、偶然にも同じ名前の娘(愛子)が「この天ぷら、もっとたべてもいい?」とたくさん食べてくれた。あい子さんがよく言っていた「人の体は食べたものでできているの。美味しいって言って食べることで、心ができていくの。」そんなことを思い出しながら、山里の春の恵みを家族とともにありがたくいただく毎日を過ごしている。          【 工藤 恵子 】

●新庄は雨降りが続き、田起こし、代掻き、田植えの準備が遅れがちです。先日、堰掃除に行ったが関係者は昔みたいに集まらない。農家が減ったためなのか。 以前は豊かだった農地は今は住宅地となり、エライ人が農地を大きくまとめて作った方がより効率が良くコメなどを作れるのではないかという。ひら野で良質だった大地に住みながら、何を言っているのか、と思う。
 そんな大きな日本では、そんなに良い農地でやっていける人はそんなに多くいるのかな?                               【 吉野 昭男 】

●先の日曜日、仙台からIさんが草刈りを手伝いたいとやってきました。Iさんとは、東日本大震災のあと、炊き出し支援で宮城を中心に何度か出かけましたが、その際知り合いになり、以来、交流が続いています。新庄のそば祭りなど年に2,3回仲間とともに訪れていました。いよいよ援農ですか。縁とは全く不思議なものです。
 ここで、もう一つ。事務局の工藤さんが山菜のことを書いています。私も山どこ育ちなので、ひときわ山菜とは馴染みが深い関係にあります。ところが、私が育ったところではコシアブラを食べる習慣がありませんでした。鳥越に来て、裏山にすぐコシアブラが芽吹き、春のG・Wあたりに天ぷらやおひたしで食べることを知りました。特に「すごい」とottotto が感動したのが、茹でて細かく刻んだものをご飯に混ぜ合わせた物。
Ottotto曰く「これぞ山の香り、独特の香り、すごい!」と。さすがに美味しいです。
山の恵みよ、ありがとう。                   
【 遠藤 信子 】

●代掻き作業の真っ最中です。しらさぎ、カラス、ムクドリなどの鳥類がおびただしく虫を求めて寄ってきて素早く口ばしで虫をついばむ。見ている分には飽きが来ない。が、トラクターで田面をゆっくりと均していく作業は下手をすると眠気を催す。代掻きはむずかしい。20日から田植えに入る予定。
【 遠藤 敏信 】


新庄発 … 短信集 … 卯 月

                
2025年4月16日
編 集:遠藤 敏信


 •  ネットワーク農縁 の設立から30年、去る3月22日・23日に新庄で収穫感謝祭を開催しました。生産者と消費者・支援者を含め総勢43名が集いました。餅つきや郷土料理を囲んで交流を深め、農家が直面する多くの課題と現状を共有しました。参加いただいた皆様からの深い励ましと提案に心から感謝申し上げます。

 さて私の実家は農家ではないものの、わずかに山林を所有しており、80代の父が間伐や下草刈り、林道の整備などの管理をしてきました。春の山菜、秋のキノコ類はもちろん、冬の暖房となる薪は山の恵みによるものです。しかし、これらは両親が手をかけてきたからこそのもので、私の世代では手に負えるものではありません。あと何年維持できるか … 。
  手をかけてこその恩恵であり、放置しては何も得られないばかりか、里山の生活にマイナスをもたらす恐れさえあり、そう考えると親のありがたさや偉大さを感じずにはいられません。どうにかして誰もが納得できる代替わりを、前向きに進めていかなければいけないのですが、課題は山積みの状態です。何事も「継ぐ 」ことの難しさを痛感しています。
【 工藤 恵子 】  

 • 現在、就農している生産者の平均年齢が68,5だというが、私は73歳である。村の中では明るいうちに夜上り(廃業)だという。でも同年輩の人達もなかなか決断がつかない。村では受け手になる人ももう拡大は限界だという。貸してはあるが、受け手になる人もいないのである。私は農業は崖っぷちで崩壊寸前であると思っている。だから3月30日の「令和の百姓一揆」にはぜひ参加したいと思っていた。
 繁栄の象徴でもあるグローバル企業のブランド店舗が立ち並ぶ東京・渋谷の表参道を”時給10円“の農民が「限界超えてる。農家を守ろう。今動かなきゃ農業守れない。みんな立ち上がれ。今が正念場」とコールする。好奇の目でデモを見る人もいたが、沿道や歩道橋の上から「頑張れ!」と励ましの声援をくれる人も大勢いた。
 長い間、高い・安い、うまい・まずい、有機・慣行、専業・兼業、作付け面積が大きい・小さい、様々な分断を今改めて乗り越えて生産者・消費費者が日本の農といのちを共に作って行こうという呼びかけだと思った。
【 今田 多一 】

• 新庄での収穫感謝祭では、餅やら納豆汁など多彩な郷土料理を用意しましたが、満足できましたでしょうか。
 春野がはじまり、苗づくりやパイプハウスへのビニールかけとか忙しくなってきました。
 防衛費には43兆円(安全保障費)とか言われますが、国民の職の安全保障にはいったいどれだけの経費があてられているのだろうか。どこかの誰かに言われるままの職の安全なのかな?  
【 吉野 昭男 】

 • 戦争がまぢかに見えてきた。YOASOBI、Ado、藤井 風の歌がそれを教えてくれる。
「 マッチ擦る つかの間の海に霧ふかし 身捨つるほどの祖国はありや 」
   二十歳の寺山 修司は絶対安静のベッドの上から、父を奪った国家とはなんだ、という問いを、投げかけたのだろう。  
 【 佐藤 恵一 】

 • 3/22~23、「2024年度農縁収穫感謝祭 in 新庄」に参加された皆さんいかがでしたか。
 22日夕から餅つき、納豆汁、その他持ち合わせの田舎ならではの多彩な手料理(切り干し大根の煮物・玉こんにゃく・イノシシ肉・ウルイ・フキノトウの天ぷら、etc.)を食しながらの交歓会。皆さんありがとうございました。
 23日、積もる課題の意見交換会はさながら激論会となりました。いったん決めたことがむし返され、振り出しに戻されるってこと、あるのかよ。農縁スタート時の理念・規範はあるにせよ、時代の変化に対応せず、不変であり続ける必要があるのか、疑問に思いました。
 ともあれ、懐かしい友人・知己との交流会は大変有意義だと思うとともに、こういうことは楽しくなければ、とつくづく思った次第です。
【 遠藤 信子 】

● 「丸くなるな、星になれ!」とは、ビール会社のCMのフレーズだ。これに共感する思いと、反発する思いがある。老爺心ながら、若者にはとんがれ、と言いたい(特に政治において)。老いた者には丸くなれ、と言いたい(特に人間関係において)。 年を重ねたな、と思う。【 むらのじゅうにん 】
                                     
●  我が家では 種まきを700枚づつ4日間隔で3回に分けて行う。2回目の種まきを終えた。 品種は 晩生種から順に、「つや姫」、「雪若丸」、「はえぬき」、「さわのはな」、「あきたこまち」、「ヒメノモチ」の6品種である。何故、品種を多くするか。作期幅 を拡大するため。
 面倒ではないのか。面倒だ。各品種、混ぜてはならないわけだが、特にモチゴメを作る場合、他品種と絶対混ぜてはいけない。だから、種まきはもちろん、田植え機、コンバイン、乾燥機、籾摺り機 等の掃除が大変なのだ。ために、一般的にはモチを植えるのを避ける傾向がある。
 自作地、借用地併せて面積的には手が回る範囲でかなり作っている方だと思う。が、この規模を維持していくのは今年限りにしようと思っている。つまり、縮小したいと考えている。
 政府は、強い農業を構築するために輸出を強化するという方針を立てている(農水省)。45%余の生産調整をしておきながら、である。
今朝の新聞を見て驚いた。財務省が、コメ価格高騰対応巡り、主食用コメの輸入枠拡大を提言したというのだ。45%余の減反を課しておきながら、だ。全く矛盾甚だしい。バカげたこととしか言いようがない。
 また、コメの市場流通を促すために“備蓄米”を放出した。この米は農家から通常出荷価格の半値以下で買い求めた“加工米”の一部が備蓄米と化したものである。なんぼで落札したかは分からないが、これは政府によるボロ儲けの極みなのである。百姓と国民はもっと怒っていい
【 遠藤 敏信 】  


収穫感謝祭 in 新庄
 
1回目の苗だし


新庄発 … 短信集 … 弥 生

 

2025年3月15日
編 集 : 遠藤 敏信


 ♬ 「雪が解けて川になって流れてゆきますー。つくしの子が恥ずかし気に顔を出しますー。」  この季節になると

条件反射的にこの曲が口に出る。とはいえ野にはまだ40cmほどの雪が残る。キャンデーズという女性トリオが歌った曲だ。これが49年前の曲であることに驚く。年月の速さにも驚くばかりだ。


● 3月半ば、ここに来て急激に雪解けが進んでいます。2月に2回の長期寒波で平年並みの積雪量になった感じでもあるが、陽の光りは春の兆しである。
 私が若かった頃、村の戸数は60軒だったが現在は51軒である。この半世紀の農業の衰退で村は確実に瘦せ細っている。
【 今田 多一 】


● 雪の中で余り動くことの少なかった冬の季節のなまった体、この3~4日の天気が良いので今年の種籾の選別作業を始めた。急に動いたためか足腰の筋肉痛でギックリ腰みたいな感じになったので、温泉に行き体を伸ばしてきました。
 昨年は災害の発生が多く、特に山間部の被害地の復旧はまだまだです。今年こそは穏やかな年であってほしいと祈る矢先に岩手の山火事です。何かマイナス分の事柄があまりにも続き、この先不安になります。気を付けなければ。
【 高橋 保広 】


● いつかの農業新聞から … メモ   引き算のブランド作り
 たくさんあるから選ばれない ー、良い商品がいろいろあるのに成果が出ない ー
 長所が沢山あるのに選ばれないー、足し算すると「個性」が弱まる悪循環、
 → 個性の希釈化 → 顧客減少 → 何か売れるものはないか → 品ぞろえの足し算 ↓
 ↑← ← ← ← … … … … … … … … … ← ← ← ← ← ←
資源を有効に活用するためには「何を売らないか」を決めることも重要である。
品ぞろえをむやみに足し算するとブランド力は薄まってゆく。「小学校で「引き算」=減らすこと」と思ってきた。しかし、引き算には減らす引き算だけでなく、生み出す引き算もある。強いブランドを作るためには「積極的な引き算」があることを知る必要があるだろう。 岩崎邦彦・静岡県立大学経営情報学部教授・地域経営研究センター長
今回のコメ相場は誰がブランド力を作ったのかな?
【 吉野 昭男 】


● 新庄に「農家の机」というグループがある。代表が非農家の Webライターで「農家ほど 地に足のついた商売はない」と考えている人である。事務局をされている方がデザイナーでこれまた非農家である。集まっている農家が30~40代で30人近くいる。冬期間は休業状態だが、春から秋にかけて地元のホテルの駐車場を借りて「マルシェ」の開催をはじめとして県内県外へと出かけてネットワークづくりをしている。SNS世代の新しい農の形が 新庄から動きはじめた。 
【 佐藤 恵一 】


● 発足から約30年、農縁の生産者会員は20数名から6名となった。当初コメの価格は農縁で扱うものが高かった。昨今は送料を含めても慣行栽培の普通のコメの市場価格の方が高いという逆転現象が起きてしまった。なぜかを考えてみる。農縁という組織は生消連系、都市と農村の連携、遺伝子組み換えノー、ゲノム編集ノー、などを掲げるが、理念に固執して融通が効かなくなっていはしまいか。結果、ただ高齢化が進み若い世代につながらないことになってしまった。
【 むらのじゅうにん 】


● 先月、実家の父が亡くなった。93歳まじかだった。去年の春までは車を運転し、種まきなど農作業の手伝いに来ていた。いくつになっても、娘可愛さの表われなんだと皆が言う。穏やかな心根の優しい父だった。摂理として死は避けられないものだが、かけがえのない人を亡くしたと思う。ありがとう様でした。
【 遠藤 信子 】


● ツレの父が亡くなった。寡黙で働き者だった。多くの人に慕われた。抗がん剤を投与されながら一言もねをはかなかったという。看護士さんがいう。「多くの患者さんを見てきたが、○○さんのように私達を気遣い、感謝の気持ちを伝えてくれた方はそういない」と。
【 遠藤 敏信 】


早春の息づかい















新庄発 … 短信集 … 如 月

2025年2月15日
編 集 : 遠藤 敏信                               


● 1月末に村の同級生が亡くなった。私の頃は就農すると同時に青年団に加入し、田植えを終えると土洗いと称し温泉地に一泊旅行、稲刈りを終えると、また、刈り上げと言って一泊旅行。春・秋年2回、同じ顔ぶれだから酔うと喧嘩になったりすることもあったが13人一緒の団体行動であった。欠席する者はほとんどいなかった。その後、消防団に入り、同様のことを繰り返してきた。
 村で暮らすには青年団と消防団加入は義務に近いものであり、良くも悪くも団体行動であった。青年団はとうの昔になくなり、消防団はかろうじて残っている。
 私も村で男では10本指に入る年齢になり、年長組である。
【 今田 多一 】

● 11日、テレビで「時給10円という現実 - 消えゆく農民 菅野芳秀を見た。
 2022年、1経営体当たり
 農業粗収益(作物収入・補助金含む) 378万円
 農業経営費(肥料代・光熱費等)   377万円
 農業所得                 1万円
 時給 (労働時間1030時間として 10円(農水省営農類型別経営統計から)
 ということだそうだ。

 大恐竜(都市)はまだまだ進化していくだろうけど、それを充たす空気・水・食糧をいつまでも作り出す小さな恐竜(市町村)たちが育つ場所がいつまでもあるだろうか。ないだろうか。しんぱいです。
【 吉野 昭男 】 


● 若い時スキーに没頭する時期があった。雪焼けで顔を真っ黒にして、鼻水をたらして走っている写真まである。きっとスキーに行ったらただ楽しむことができるだろう。
が、いま、冬を暮らすうえで 雪処理が辛くなってきた。母屋の北側は屋根から落ちた雪によって窓が埋まってしまい、昼でも明かりを点けなければならない状態だ。天気をみて掘り出すのだが、全く嫌な仕事だ。
 ということで、あれほど好きだった冬が、雪は嫌だ、と変節してしまった。残念ながら、とても、老いを感じてしまった。
【 遠藤 信子 】


● 全農山形の県本部が昨年暮れ、新聞に2面通しの意見広告を載せた。「未来につながる原風景を 一つでも多く残したい」、「今日のあたりまえが 未来にもつながるように」
「お茶碗1杯の価格は39円」「菓子パン1個〇〇円」などという言葉が連なる。
 農産物(特にコメ)価格が高騰する中、実は農用資材価格は3年前から50%もの値上げがなされているのである。主食である米は安いに越したことはない。が、生産者にとって対価を補償するものでなければならない、と思う。
【 遠藤 敏信 】






新庄発 … 短信集 … 睦 月

2025年1月15日
編 集 : 遠藤 敏信

謹 賀 新 年

新年が良い年になりますよう お祈りいたします。今年もよろしくお願いします。


●新庄事務局からのお知らせ

ネットワーク農縁「収穫感謝祭」開催について ※日程と会場の詳細案内については別途 今年度は2025年3月22日(土)~23日(日)に、新庄を会場に開催すべく準備を進めております。交通費など参加者の方々にはご負担をおかけしますが、新庄の郷土料理「納豆汁」や餅つき・地酒・春の山菜料理など、ここでしか味わえない振る舞いで皆様をお待ちしています。
先着予約20名様には10,000円の交通費補助を行います!夜の交流会などはオンラインでも参加で来るよう企画していきますので、今のうちからご検討ください。
【 工藤 恵子 】

●村で暮らしていてキリスト教の人と触れ合うことは皆無である。村では田の神、水の神、山の神などの八百万の神と先祖供養と葬式仏教があるが、信仰といえるか疑問。むしろ慣習に近い。
 ネットワーク農縁発足初期の頃、修道院を訪問した時、讃美歌を歌ってほしいとお願いしたら、カトリックでは聖歌というと教えられ、私には異文化に触れた感じでした。
 年を取るとやはり思いで話が多くなる。お互い高齢化したがキリスト教、ユダヤ教、イスラム教について違いや歴史などをレクチャーしてもらう時間がほしかった。   
【 今田 多一 】

●寒中お見舞い申し上げます。今年も宜しくお願い致します。
 ネットワーク農縁を立ち上げ、今年で30年になります。若かったころ、心も体ももえにもえ、人との交流を楽しみ、意識の向上を楽しみ、農業をやる力の支えにも … 。
 あれから30年、ちょっと落ちてきたのかな、それでもひとふんばり、今年もやりますよ、皆さんと一緒に。
 どうか皆様にとって幸多き一年になりますように心よりお祈り申し上げます。
【 高橋 保広 】

●今年もよろしくおつきあいください。
 コロナ禍以来、大きく変わったことといえば葬儀のあり方、正月礼・彼岸礼・盆礼。蜜を避ける結果、近しい親戚以外は見直しが行われ、行ったり来たりの関係は少なくなった。いつ来るかわからない親戚を待つことがなくなったのだ。加えてあれもこれも、という正月料理の品数を減らすことができた。仏前に線香をあげた後は、普通の茶飲み会の情報交換の場になりそれが当たり前になった。コロナ禍がもたらした最も大きな変化ではないかと思うのである。
【 遠藤 信子 】

●先日新聞のコラムに気を取られた。「突然ですが、クイズを一つ。次の○○に当てはまる言葉を入れよ。『今はなくなったが○○は、人間の最大の悪の一つでした』。アルゼンチンの作家ボルヘスの短編をヒントに問題を作ってみた。さて答えは。幻想作家の大家が記した文字は「印刷」。登場人物に語らせた台詞は「それは、入りもしない本をどんどん増やし、あげくの果てに、目をくらませるだけだからです。(「疲れた男のユートピア」)。情報があふれる世界にあって、首肯できる面がある。」― 山形新聞「談話室」から ー
「ふーん、そういう見方もあるのか」と思った。
 ところで、農縁新庄が毎月発行している“短信集”をまとめてみないか、という提案が三原さんから出たことがあったが、却下された経過がある。
 さらにところが、である。農縁の会員でない私の友人が、2011年以来の短信集をファイル化して保存していたのだ。これにはびっくりした。欠号はあるにしても暑さ7cmにも及ぶ大冊なのだ。短信集を遡れば、この倍以上の暑さになるはずだ。農縁は発足して30年に近い。“農縁だよりや”“短信集”はその歴史を語る。拾い集めてコピー化し、ファイルに収めたい。自分を振り返り必要とする者には宝となり、そうでない人には無用のゴミとなる。やがて、無用化するかもしれないが、紙化も必要だ、と改めて思うのだ。
【 遠藤 敏信 】

有田焼の置物  今年は巳年、皆さんのご健勝を祈ります




新庄発 … 短信集 … 霜 月

2024年11月15日
編 集:遠藤 敏信


●冬の準備をやっています。一気にできないから少しづつ。ナスのの片づけ、成長した苗木は、木のように固くなり、枝木剪定ハサミで小さく刻み、スコップで値の部分を掘り起こす。
 茄子とピーマンは7月から10月まで実を着けてくれて本当に助かるが、たくさんあるときは飽きが来てうんざりすることもあるのだが、でも、長くもってくれて有難い。
 そがき(雪囲い)は終えたが物置や作業小屋の整理、7/25の豪雨で崩れた田んぼの畦畔・土手の復旧はこれからだ。
【 今田 多一 】

●天気の中期予報に雪マークが出てきました。冬への備えが急ピッチで進んでいます。大豆やそばを取り入れてビニールハウス内で自然乾燥をしています。頃合いを見て白菜、大根の収穫を  する予定です。
【 遠藤 信子 】                                    

●大豆トラストの圃場、今年はまだ収穫していない。背丈ほどの草がぼうぼうなのだ。新庄農縁の協力者 Nさんが剪定ハサミで草を除いているが、先月の20日から入って、あと数日はかかるという。今年は7月に雨の日が多く、中耕作業ができなかったため、作業に入った時には草が生い茂り、さらに畑の土が固くなりすぎていた。雑草対策は深く反省しなければならない。
ところが、である。Nさん、草刈りから豆刈りに方針を変えたのである。個体数は草よりも豆の方が圧倒的に少ないのだから。いずれにせよ、難儀するばかりの事は避けなければならない。ちなみに、豆畑の写真を撮ろうとカメラを借りると、何と2014年のデータが残っていたのには驚いた。
【 むらのじゅうにん 】

●10月下旬、新聞の訃報欄に覚えのある名があり驚いた。ノスタルジックで感傷的なことを書く。 
 約50年前に一緒になりたいと思った人の名だった。本好き甘ったれで、しかしきちんとものをいう利発な娘(こ)だった。農家の長女で跡取り娘として育てられた。農家の長男として生まれ育った私と心を通じ合うのは当たり前だったといえる。

 当時私は金もなければ意気地もないヘナチョコだった。会うことがなかなか難しく、映画をともに見たこともなく、共有体験はほとんどなかった。連絡の多くは手紙だった。『○月○日、○時頃電話する』などということを書いたこともあったように思う。数年前、部屋を片付けていたら、処分したつもりの手紙が袋詰めで出てきた。読み返すとムショーに懐かしさが湧いた。
彼女の昔の友人に動向を伺った。20数年前に脳腫瘍を患い大きな手術をしたという。
私の記憶など失せたかもしれなかった。
いざ訃報に接すると、体の力が抜けた。供養のためにかの地の地酒を求め、したたかに飲んだ。酔うために … 。
彼女の家に一度行ったことがある。母親の言葉がとても印象に残っている。
「うちの娘を好きになってけで、おしょうしな」
安らかなご冥福を 心より 祈る。    合掌。
【 遠藤 敏信 】